イギリスで一番美味しい刺身とは何か?

2017年1月3日ロンドン・イギリス生活, 食文化

刺身について語る前に、イギリスでのシーフード事情をまず書いていこうと思う。

イギリスでは、基本魚は高い

こっちでは魚は高い。またレパートリーの貧しさは、ちょっと日本人からすると信じられないレベル。

スーパーでは必ず魚コーナーはあるのだが、行っても、普通のスーパーで手に入るのは、サーモン、マグロ、タラ、サバ、エビ。終了。
しかも一切れ2.5~3ポンドくらいする。2切れ入って4ポンドとか。日本だと切り身なら100円とか200円くらいよね。

ちょっと高級なスーパーで鮮魚コーナーがある場合、こういう風にレパートリーが豊富なところもある。

これはWaitroseというスーパーの魚売り場。

サーモン、タラ、サバ、エビに加えて、イカ、マグロ、スズキ、タイ、ムール貝、ヒラメなど。エイなんてのも売られている。調理法がわからん…。

これはギリシャ産のタイ。この時のセールで2尾で7ポンド。タイやスズキも大きめのスーパーでは切り身が売っているけれど、一切れ5~6ポンドする。

それから考えるとこのタイは格安だが、ものすごく小さい個体なので、やはり日本とは違うなあと思う。スズキも同じ値段だった。

ちなみに、サンマはこの国には存在しない。

イギリスで刺身を食べるには

とはいえ、この鮮魚コーナーの魚たちは、刺身用ではないので、生では食べられない。

チェーンの寿司専門店

最近は、寿司ブームのおかげで、カジュアルな寿司チェーンショップが乱立している。

「Wasabi」「itsu」という二大チェーンは、パック寿司を売っている。
だいたいレパートリーはサーモン、マグロ、エビくらいしかない。

巻き寿司にはかなりの割合でアボカドが入っている。以前イギリス人に「本来の(日本の)寿司はアボカドを具にしないんだよ」と教えたら「Oh my God…」と言われた。

こういうパック寿司には、ブリやらスズキやらの白身はない。もちろんちゃんとした寿司レストランや和食屋にいけば、他のネタも食べられる。

回転寿司のお店

「Yo!Sushi!」という威勢のいい名前の回転寿司チェーンが流行っているが、私は入ったことはない。

現地人は絶賛するが、日本食をよく知っている人や日本人からは「ひどい」と聞いているからだ。

今試しにウェブサイトに行ってメニューを見てみたが、サバの握りにテリヤキソースがかかっているというのを見てそっと閉じた。
やっぱり行かなくてよかった。

一度、デリバリーで頼んで美味しかった寿司屋の店舗を調べたら、回転寿司の店舗だったので行ってみたが、期待はずれだった。

デリバリーではブリやタイなど取り扱っているのに、店舗ではひたすらマグロ、サーモン、アボカド、エビフライを独創的に組み合わせた握りやロールが回っているだけだったのだ。ブリはどこにいった。

日本食材店ではいい刺身が手に入る

ピカデリーサーカスにあるジャパンセンターでは、きちんとした刺身を売る鮮魚コーナーがあり、マグロ、サーモンのほかに、ブリ、タイ、タコ、ホタテなどが入った盛り合わせが比較的リーズナブルに買える。ボリュームによって8~25ポンドくらいまで、値段の幅がある。

もちろん日本のスーパーには叶わないが、イギリスでの事情を考えたら救世主だ。

あとは「Atariya」という日本食スーパーも、中心部から少し離れたところにぽつぽつと店舗があって、そこでも刺身を買える。(中心部では、1店舗Bond Streetにある)

日系スーパーについては、この記事↓がもっと詳しいのでどうぞ。イギリスで手に入りにくい日本食材も一覧にしています。

というわけで、ロンドンでは手に入る刺身が相当限られているというバックウラウンドがある。

ジャパンセンターやアタリヤの刺身は例外なので除外するとして、「そもそもロンドンで普通に手に入る刺身は美味しいのか?食べられるのか?」とお思いのあなたに、そろそろ回答を。

イギリスで一番美味しい刺身はサーモン

まあ、意外でもないかもしれない。

イギリスのサーモンは美味しい。スモークサーモンが有名なだけあって、生の刺身も美味しいのだ。

上記の寿司チェーンでも、マグロやエビは美味しくないが、サーモンは美味しい。脂が乗っていて柔らかい。けど弾力もある。

こっちに住んでいると、どうしても生魚に飢えてくるので、その「刺身欲」をてっとり早く満たしたいときには、サーモン寿司(刺身)は便利だ。どこでも手に入るし、美味しいから。

ちなみに、島国イギリスは、サーモンすらノルウェーから輸入しているというのだから、もう根本的に魚に対して関心がないのだと思う。

イギリスとか関係なく選ぶなら、私の一番の推しメンは、ブリ。ブリに叶う子なんていません!英語ではyellow tailと呼ばれているが、ブリの子供であるハマチも英語ではyellow tailという。飲食店で出されるyellow tailはハマチであることが多い。

ブリがイギリスで流行ってくれないかな~と常々願っている。

肉事情についてはこちらをどうぞ。