イギリスでは、新年のカウントダウンの時に花火を打ち上げる。
日本とは、クリスマスと元旦の様子が真逆で、クリスマスは皆家族と家で過ごすので、街中ゴーストタウンになる。お店も全部閉まるし、交通機関すら動いていない。
元旦は、むしろ友達と外に遊びに行く日。レストランもお店もここぞとばかりにはりきって営業して、街には人が溢れかえる。
3が日なんていうものもなくて、1月2日から普通に出勤だ。
ニューイヤーの時はお祭り騒ぎになるので、あちこちで花火をしている音が聞こえる。
ロンドンで一番有名なのは、テムズ川のビッグベン〜ロンドン・アイ(観覧車)周辺で行われる15分間の花火ショーだ。毎年ものすごい数の人が見に行くのだが、私は去年も今回もテレビ中継で見た。外出するには寒すぎる……。
これがまた派手なのだが、果たして、日本の花火とイギリスの花火はどっちがすごいのか?
参考動画とともにファイッ!!
日本代表:技術で攻めます型・DNAに刻み込まれていて懐かしいよ型
ロンドンの花火中継を見る前に、日本の花火が懐かしくなってYoutubeで探していたら、すごい花火動画を見つけた。それがこちら。
職人魂が見られる、美しい花火の数々。画質がめちゃくちゃいいので、大画面のモニターやテレビで見るのにもぴったり。
大会で賞を受賞した独創的な花火なんかも載っている。しだれ柳などの定番や、茎や花弁、おしべがあって見事に花を再現した花火もある。
屋台の灯りでにぎわう光景と、花火の豪快な音で、夏の花火大会のぬるいけど心躍る空気を思い出した。
「あ~~これこれ、これが日本の花火だよ~」としみじみしてしまった。
色が時間をおいて何段階にも変わるものとか、すごく長い時間さく裂し続けているものもあって、これ作った職人変態じゃない? と思うものがある。
やっぱり日本の花火が本場だわ。世界よ、これが花火だ! HANABIだ。
イギリス代表:ロンドンのド派手エンターテインメント型
ロンドンのカウントダウン花火を検索する前にこれを見たものだから、「いやあもうロンドンの花火程度で感動できるかな~」と思っていた。1年前の花火がどんなだったのかあまり覚えていないのもあるけれど。
実際中継が始まって見てみたら、ロンドンの花火も意外となかなかすごかった。笑。
ロンドンの今年の花火がこちら。これも画質が同じくらいいいので大画面でも見られる。
ロンドンの場合は、もっとミュージカル的というか、ネズミーランドのノリを若干思い出す。「ウェルカムトゥロンドーン!」とかナレーションが入るあたりも。
あと花火の中心にあるカラフルなロンドン・アイ(観覧車)が余計ランド感を上乗せしている。音楽もポップだし。
これはこれで、エンターテインメントとして計算しつくされている感じで好き。花火のクオリティもすごく高い。音と光の演出で攻める感じだね。
日本の花火大会は1時間とか2時間とか、ゆっくり見る空気もあるし、1玉1玉しっかり打ち上げることも多かったりして、1つ1つの音が響いてしっとりした感じ。細く長く型。
イギリスのは、短時間(10~15分)でとにかく驚かせるぜ! ババババーン! 的なエンターテインメントとしての勢いがすごい。太く短く型。
勝敗はどっち?
どちらも引き分けにしたいくらい良い。いやまあ別に勝敗をつける義務もないんだけど。勝手に自分で企画しているだけだから。
でもどちらが勝ちかといったら、私はやっぱりなじみのあるしっとりした日本の花火の方が好きだ。花火は音を聞いてナンボ。ゆっくり見上げながら、音を聞きながら、たまや~~とか呟きたい。
どちらも、世界に誇れる花火であることは間違いなし!
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