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イギリス料理はまずいと言われてしまう5つの理由

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イギリス料理はまずいと言われてしまう5つの理由

食事がまずい、と定評のあるイギリスだが、これは住んでいる人と観光客とでだいぶ違いがある。

第一印象は「まずい」だった

私が初めてイギリスに来たのは6年前、大学卒業間近で旅行にきた時だ。1週間くらいの滞在だったが、見事に「マズ飯」の洗礼を受けた。

スーパーで買った豆のサラダは1口でギブアップし、「普通のスーパーでラズベリーなんか売ってる!」と感動して買ったラズベリーは酸味100%だった。出先で入ったカフェのサンドイッチは高い上にぱさぱさだったし、フィッシュアンドチップスは油だけで辟易した。

その後パリに移ったら、何でも美味しくて感動した。

そして時が経ち、2014年の冬にイギリスに住み始めてから2年、「イギリスの食事も悪くないんじゃない?」と思っている。

これは、

  • 美味しいお店を見つけた
  • 慣れない味に慣れた
  • 地雷そうなものを察知して避けるスキルができた(それでもたまに引っかかる)

のどれかにつきる。観光ではこれは無理だ。

観光客にまずいと思われるのはなぜなのか。それには理由がある。
私がイギリスに初めて来たときのことも思い出しながら、「イギリス飯がまずいと思われる理由」を5つ書いていく。

関連記事:イギリスで一番まずい食べ物とは何か?

理由1:値段が高い

ヨーロッパは総じて外食が高い。日本円とイギリスポンドのレートにもよるだろうけど、イギリスは特にそう感じることが多い。

そこらへんの何でもないレストランでも、サラダをシェアして、メインをそれぞれ頼んで、グラスワインを一杯飲んだら2人で50ポンドくらいいく。いい店、ではなくてもである。

そこそこの味だったとしても「この値段かあ」と思うと、満足感が少なくなるのだと思う。サンドイッチも、美味しいカフェで食べれば美味しいのだが、5ポンド位するので、「サンドイッチにこの値段かあ」と思ってしまうかもしれない。

予想はずれの味だと「こんなに高いのに!まずい!」となってしまう。

その結果、「イギリスの食事どうだった?」→「うーん、まあまあ…」or「まずかった」になってしまうパターンが一番多いんじゃないかと思う。

値段に関しては、しばらく住まないと、「日本円に換算して考える」癖が抜けないので、ここはしょうがない。

実は、美味しくて安いピザ屋、とか、ミシュランの星つきでも1人50ポンドでコースを出すレストランとか、料理の美味しいパブ(値段はレストランより下)など、色々あるのだ。

観光客の場合は、「安くて美味しい店」「値段に応じた味を提供する店」を見つけるのはほぼ不可能だ。口コミも回ってこないし、そもそも相場がわからないからだ。

理由2:他国の料理を根本から改変する

イギリス、特にロンドンでは今日本食ブームだ。特に寿司はチェーンの寿司レストランがいくつもあるし、スーパーでも普通にパック寿司が売られているという流行りっぷり。

日本人なら、ロンドンで寿司が売られているのを見かけたら、「イギリスにも寿司が売られているんだ~」とちょっとテンションがあがってしまうと思う。

だが、その改変ぷりがひどい。

もちろんマグロとかサーモンの握りとか、まともなものもあるのだが、エビフライが巻いてあったり、サーモンに一味唐辛子がかかっていたり、テリヤキ味だったり、中には「魚の代わりに野菜を乗せたベジタリアン寿司」というもはや寿司の存在意義を根本から覆すものまで売られている。

ひどいものでは、マンゴーが入った寿司を私は食べたことがある。全然美味しくなかった。ご飯からのぞく黄色いものを「たくあんかな?」と思って口に入れたら、トロピカルな甘さが口に広がったあの衝撃を一生忘れないと思う。

関連記事:

アボカドが寿司のネタとして定番だと思っている人も多く、「日本ではアボカドは寿司に入れない」と言ったらとてもびっくりされたことがある。

観光時にこういう「改変されまくった自国の料理」を見ると、「ええ…」とイギリスの食文化に引いてしまうのだ。

イギリスの中華料理やインド料理、トルコ料理などは、私はとても美味しいと思うのだが、その国から来た人にとっては全然違った料理になっているのかもしれない。

理由3:果物の味が薄い

果物の味が日本と違う。味が薄い、というか、甘みがあまりない。
リンゴ、いちご、オレンジ、ラズベリーなどは、日本と比べると全然甘くない。

逆に、ちゃんと甘いのは、バナナ、ブルーベリー、小さい(日本のような)みかん、ブドウあたり。

こっちでは、果物はクリームやヨーグルト、蜂蜜、ジャムなどと一緒に食べることが多いから、あまり甘くなくても問題ないのかもしれない。
蜜のたっぷり入った甘いリンゴなんてお目にかかれないので、果物にがっかりする日本人は多いはず。

理由4:スーパーの惣菜がまずい

スーパーの惣菜はだいたい「食べられる(まあまあ。まずくはない)」「食べられない(脳が拒否する)」の2種類にわけられる。

パイとかラザニアやパスタ、カレーなどは「食べられる」分類に入ると思う。その他は大体、(日本人にとっては)予期せぬ食材が入っていたり、味の組み合わせがおかしかったりする。

これは「西洋(イギリス)の食事の味に慣れていない」というのも一部原因かも。

関連記事:イギリスのスーパー格付け

理由5:冷凍食品がまずい

これも日本とはだいぶ違う。間違っても日本の冷食のクオリティを期待してはいけない。イギリスのものとは月とスッポンどころか月とプランクトンくらいの差がある。

イギリスでは、冷凍食品は安いのだが、純粋にまずい。温めてもポテトや米、麺の食感などが全然違ってしまっているし、たまにビニールというか、プラスチックの容器の匂いがうつっていたりもする。

こっちに来てから冷凍食品を利用することがほぼなくなった。
日本にこの夏帰ったとき、冷凍の焼おにぎりを食べて「これでこんなに美味しいなんて…天才じゃない!?」と感動してしまった。日本の冷凍食品はすごい。


以上、5つあげてみた。観光でイギリスに行った場合、外食しても、スーパーで惣菜や果物など簡単なものを買ってみても全部まずい、という体験をしがちなのはこのような理由だと思うのだ。

今までの記事で、食べ物や飲みものの美味しい場所をちょこちょこ挙げているので、参考にどうぞ。→

その他、イギリスへの旅行、移住に役立つ情報はこちらから。→ロンドン生活・旅行の必須情報まとめ【随時更新】

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プロフィール

塚田沙羅

塚田沙羅

1988年生まれ、東京出身のフリーランスライター。

東京芸大で美術史を専攻。卒業後、美術系出版社で編集者として勤務。その後、フリーランスに。
2014年冬よりイギリス/ロンドン在住。2016年にドイツ人と国際結婚。

このブログはイギリス生活情報・美術・旅の三本柱で成り立っています。

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