ロンドンの魚市場ビリングスゲートは観光には向かない

2018年3月5日

イギリス最大の魚市場、ビリングスゲートマーケットとはどんなものかと先日行ってきたのだけど、その時の体験を書いておきたい。

ここはロンドンの築地市場的な場所だと思って行った。実際多数の卸業者が集うビジネスの場になっているのだから、その点ではそうなのだが…。

ウェブサイトに「一般客ウェルカム」と書いてあるので、私は築地市場のように、有名な市場で観光客も来るところだと勝手に思い込んでいた。これが勘違いだったのだ。

ビリングスゲートマーケットは観光で行くところではないとわかった。

 

観光客がいない

マーケットは築地と同じく早朝4~9時半の営業。私は5時起きで6時半までには着くように友達と待ち合わせて出かけた。

これが外観。駅からの道のりにも、周りにも、案内はほとんどない。

築地市場はもう観光地化していて、なんなら早朝のセリの見学ツアー(英語で説明がある)なんかもあるほどだが、ビリングスゲートには観光客はほとんどいなかった。というか客自体も少なかった(これは時間帯によるのかも?)。

飲食店なんかももちろんない。中にコーヒーだけ飲めるような小さなカフェスペースがあるのみだった。

とても写真も撮れる雰囲気ではなかった(ように思う)。

思ったより魚の種類は少ない

だだっぴろい空間に、数多くの業者がそれぞれのスペースで鮮魚、燻製、冷凍品などを売っている。通路は商品を運ぶ台車が走っていて、皆忙しそうだ。

イギリスで普通にスーパーで売っている魚と言えば、サーモン、マグロ、エビ、シーバス(スズキ)、タイ、サバ、イカ、マス、ムール貝あたり。Waitroseなど鮮魚売り場があるスーパーや街の魚屋などには、オイスター、ホタテ、ヒラメ、レッドスキッパーと呼ばれる赤色の魚、ティラピアなども売っている。

イギリスの魚事情↓

イギリス最大の魚市場というくらいだから、上記に加えて、普段イギリスではお目にかかれない種類の魚(例えばアジやブリ、ウニ、他の貝類など)もあるかと思ったら、やはりそこはイギリス。需要が全くないのか、そんなものは置いてなかった。

ぱっと見、サーモンとマグロが2大勢力でどこでも取り扱っていて、その合間に他の魚介類がちらちらと顔を出す、という感じ。

殻付きのホタテ、カニ、ロブスターなど、レアっちゃあレアなものは売っていたから、それを見るのは面白かったけれど、全体として「わあ~こんなものまである!!」という感動はあまりない。

あとウナギのゼリー寄せも売っていた。ゼリーで寄せられていないウナギがあれば買いたかったが、見つけられなかった(ただネット上では調理前のウナギも売っているという情報があるので、たぶん私が見つけられなかっただけ)。

日本の築地市場、というか日本で扱っている魚の種類は本当に幅広いんだな、と実感した。

まあでも、ビリングスゲートマーケットだって、普段料理する魚を買う分には十分な品ぞろえだと思う。

最小購入単位がでかい

売っている魚は、冷凍のシーフードミックスから、生の切り身(そのままのと真空パック詰めされているのとどちらもある)、魚丸々一匹まで様々だが、最小購入単位が割とでかい。1箱(2㎏)単位とか、でっかい魚丸々一匹とか、切り身でも最低1㎏からとか。

小さめのパックや小さな1切れから買える業者もあるにはあったが、圧倒的に大きい単位での購入しかできない業者が多かった。小さい買い物だと選択肢がやや限られてくると思う。

値段はロンドンのスーパーや街の魚屋で買うよりは安い。箱とかキロとか大きい単位で買えばかなり安くなるが、個人で行って1匹とか1パックとか1袋だと、お得はお得だが、マーケットに行くまでの交通費とかを考慮すると近場のスーパーで買ったほうがいいかなあ?というくらい。

ただ大量に買うと、持ち運びや保存はどうするのという話になる。公共交通機関を使ったら臭害になる。たぶんこのマーケットを有効活用したい人には、発泡スチロールの箱を収納できる大きめの車で訪れるのが最適解になるんだろう。

ちなみに私はタコとイカの冷凍シーフードミックス(4.5ポンド)を購入。タコが入っているのは珍しい。3パックで10ポンドだったが、1パックが800gもあるので1つだけ買った。3パック買えばもっとお得だったけどそんなにいらないしね…。


Billingsgate Market

住所:Trafalgar Way, Poplar, London E14 5ST


というわけで、ビリングスゲートマーケットは市場兼観光地として確立されている築地市場とは雰囲気が異なる。

ものすごい早起きをして始発で出発するのを考えると、買い物が目的だとしても個人用だとそんなに推奨はしないかなあ…。という感じ。