イギリスにない日本の野菜〜野菜事情はどれだけ違う?

2018年7月23日イギリスの食文化

ここでは、イギリスの野菜について書いていきたい。国が違えば、ある野菜も違う。

普段自炊をしていると、「この野菜がないからこの和食が作れない…」というのも結構ある。イギリスにない日本の野菜と、あるけれど少し日本のものと違う、という野菜について紹介するよ。

こちらの記事の、より野菜に特化したバージョンです。

日本と違う野菜

ネギ

こちらでは、ネギ的なものはLeek(リーク)という太い下仁田ネギみたいなものと、spring onion(スプリングオニオン)と呼ばれる、日本のネギを細く小さくした感じのものがある。スプリングオニオンは、細いと言っても万能ねぎよりは太いかな。

上がリーク(サイズ比較のため500mlペットボトルを置いてみた)、下がスプリングオニオン。

万能ねぎはイギリスにはない。ただネギの香りと味はこの2つでもほぼ同じなので、全然普通にねぎとして使える。私はリークをみじん切りにして、納豆に入れるなど薬味として使っているほか、普通に切って炒め物や鍋に使ったりもしている。普通に美味しい。万能ねぎの柔らかさと濃い緑がちょっと恋しくなる時もあるけれど…。

ほうれん草

ほうれん草(spinach、スピナッチ)は、イギリスでもよく食べられている。しかし、熱を通すのではなく、サラダの具材として生で食べる。こちらで普通に売っているほうれん草は、小さな葉っぱがたくさん袋に入っているもので、日本のとは種類が違う。

生でも柔らかくて、シャクシャク食べられる。サラダも美味しいし、茹でれば普通に日本で普段食べるほうれん草と同じ味である。

ただ、茹でると量が半分以下になってしまうので、普通に売っている一袋だとすぐになくなってしまう。日本のほうれん草みたいに、房ごと買っておひたしやお味噌汁でモリモリ食べたいな~とたまに思う。

キャベツ

イギリスでは、キャベツは複数の種類がある。どのスーパーにも、white cabbage、red cabbage、savoy cabbage、spring cabbageの4つはだいたい置いてある。日本のキャベツとは違うやつらである。

white cabbage

ほんのーり緑がかった、ほぼ白に近い、つるんとした見た目のキャベツ(いい画像が見つからなかったので載せていない…)。見た目だけなら、一番日本のキャベツに近い。

しかしこのキャベツ、もんのすごく固いのである。個体差もあるが、固いものは野菜ではなくて石なのではないかと思うほど固い。切るのにまず一苦労だ。炒めても固いので、じっくり蒸し焼きとかにするか、煮物に使ったほうがいいのだろう。

red cabbage

要は紫キャベツである。飲食店でもよく使われている。サラダに入れても、炒めても美味しい。ホワイトキャベツよりは固くなく、使い勝手は良さそう(でもあまり家では食べない)。

savoy cabbage

このキャベツ、見た目も若干脳みそみたいでキモイのだが、最初に炒めて食べたときに苦みがあるのと固いのでとても不味く、それ以来遠ざけていた。しかし、どうやら長時間煮込むためのキャベツらしい。ソーセージや根菜と一緒にぐつぐつに煮込むと、柔らかくなりとても美味しいのだ。

日本のキャベツしか知らなかった私は、あのみずみずしくて柔らかいキャベツの料理や調理法しか知らなかった。キャベツもこんなに種類によって性質が違うんだな、と目から鱗だった。

spring cabbage

三角帽みたいに尖った形をしているため(pointed cabbage)とも呼ばれる。

これが一番日本のキャベツに近い。食感も味も、使いやすさも。要は、炒め物とか、千切りとかにも使えるキャベツである。なので私はキャベツはほとんどこれを買っている。

スプリングと名前についているが、春だけでなく、年中手に入る。

カボチャ

「squash(スカッシュ)」と呼ばれる、ヒョウタンみたいな形のカボチャである。パンプキンと呼ばれるものは、日本のカボチャのような丸い種類。イギリスでは主にハロウィンの飾りに使われる。

このカボチャ、死ぬほど固い(それは日本のも同じか)上に、日本のより水っぽいのでホクホクとした食感はない。何より、甘みがない。日本のカボチャと同じような甘みを想定すると期待外れになる。

ただ、決してまずいわけではなく、スープやローストなどで食べるととても美味しい。

さつまいも

さつまいもはsweet potato(スイートポテト)と呼ぶ。見た目は日本のさつまいもと似ているが、sweetと言ってるくせに甘くない。

まあ普通のじゃがいと比べたらほんのり甘いのかもしれないが、それにしても甘くない。日本の美味しい焼きいもや蒸かし芋の甘みと比べたら月とすっぽんである。

最近は甘みの強いサツマイモも一部では売り始めたらしいが…。

イギリスにない日本の野菜

※注…ここに挙げた野菜も、アジア系スーパーや日系スーパーでは手に入るものも多い。

  • 里芋
  • 山芋
  • ニラ
  • かぶ
  • カイワレ
  • ミョウガ
  • ごぼう
  • 大根…一部売っているイギリスのスーパーもある。英語では「mooli」という名で呼ばれている(たまにDaikonとも)。だが、イギリスのスーパーで売っているのは細い上になんかすごく外側が筋張って?いる。皮を剥いても繊維が固い…煮込みにはあまり向いていない。ごぼうと大根がないなんて、豚汁作成の道は絶たれたも同然である(ついでに言うとこんにゃくもないし)。
  • 白菜…これも、chinese cabbage(チャイニーズ・キャベッジ)という名でたまにスーパーで売っているが、売っていないところの方が多い。
  • ピーマン…緑のパプリカはあるので、見た目的には代用できる。だが苦くないので、ピーマンの肉詰めやチンジャオロースなど、肉とピーマンの苦みの組み合わせを味わいた時は「なんか違う…」となる。
  • ししとう…「グリーンペッパー」「チリ」と呼ばれている緑唐辛子的なものはある。見た目も似ている。だがししとうと味は違う。
  • シソ…パクチーはどこにでも売っているのに、シソはやはりどこにもない。シソブーム来てくれないかな…。
  • 三つ葉…なくても困らないっちゃ困らないんだけど、地味に親子丼やお吸い物に乗せたい時に「ああ、ないんだ…」と寂しい気持ちになる。
  • しいたけ、えりんぎ、シメジ、舞茸など日本のきのこ類…これが全部ないのは和食好きとしてはかなり痛い。現状では、日系スーパーでどうにか手に入る乾燥シイタケを買って大切に使っている。たまーにエリンギや、生シイタケを売っている奇跡的なスーパーも存在するが、とても稀。

意外とイギリスにもある野菜

もやし

英語では「sprouts」。もやしはどこのスーパーでも売っている。

1袋50~60ペンス(75~90円くらい)と日本よりは高め。ちなみにキャベツやレタスは一玉で、タマネギや人参は8~10個入った袋が60p(一玉は日本より小さい)とかなので、それに比べるともやしはすごく安い野菜、というわけではないかな。

オクラ

オクラも、意外にもどこにでもあり、「okra」とそのまま呼ばれている。中東でも料理に頻繁に使うので、中東出身者が多いイギリスでは普通に需要が高いのかもしれない。

イギリスの肉事情

肉事情について詳しく書いた記事はこちら。肉も日本とは結構異なるけど、それでも一番ギャップが少ないかな。

イギリスの魚事情

何よりも日本とのギャップが大きいのが魚である。イギリスの魚介類事情は…もうお察しください(涙)…とは言えないので書いた、魚事情についての記事はこちら。