ヨーロッパを旅行する人、在住者に嬉しい知らせが発表された。
2017年6月14日から、ヨーロッパ内での携帯電話通話料、テキスト料、データ通信量がすべて統一されるという。
私はイギリス在住でgiffgaffという通信業者を使っているのだが、先日そのお知らせが来た。イギリスで今現在使っているSIMカードが、6月14日よりヨーロッパ圏内で同料金で使えるようになりますよ、という内容だ。
「pay as you go」方式でSIMカードを利用する場合、giffgaffだけでなく、threeやEE、O2、Vodafoneなどイギリスの主要なキャリアSIMカードはどれもヨーロッパでそのまま同一金額で使えるようになったのだ。
以前はイギリスではthreeというキャリアのみがヨーロッパでそのまま使えるサービスを提供しているとして有名だったが、このルール改正により、現在はどのキャリアでも可能になった。
このルールはイギリスだけでなく、ヨーロッパ共通の取り決めで、2007年に欧州議会で決議された(リンク先英語)。10年経った今、実行に移されたというわけだ。
ローミング(旅行先で現地の通信業者を通じて通信を行うこと)料金がヨーロッパ内で統一されるというのは、とっても助かる。
これまでは、海外に行ってローミングを使ってしまうと、かなり割高な料金となってしまっていたからだ。
追加料金はあるのか?
私が使っているgiffgaffの場合、ヨーロッパ旅行中でもイギリス国内と同じプラン料金でそのまま使用でき、追加料金はかからない。
ヨーロッパで使うためにプランを切り替える必要もない(ただ旅行でいつもよりデータを多く使うことが予想される場合は、多めの通信データプランに切り替えておいた方がいいと思う)。
通信業者や国によって決まりは異なるので、自分の通信業者を念のためよく確認のこと。
この新ルールが適用された国
料金が統一となった国は以下の通り(あいうえお順)。
- アイスランド
- アイルランド
- イギリス
- イタリア
- ヴァチカン
- エストニア
- オーストリア
- オランダ
- キプロス島
- ギリシャ
- グアドループ
- クロアチア
- サンマリノ
- ジブラルタル
- スウェーデン
- スペイン
- スロヴァキア
- スロヴェニア
- チェコ
- デンマーク
- ドイツ
- ノルウェー
- ハンガリー
- フィンランド
- フランス
- フランス領ギアナ
- ブルガリア
- ベルギー
- ポーランド
- ポルトガル
- マルタ島
- マルティニーク
- ラトヴィア
- リトアニア
- リヒテンシュタイン
- ルーマニア
- ルクセンブルグ
- レユニオン島
ヨーロッパ周遊にとても便利
ヨーロッパ在住者で旅行に行く人はもちろんだが、日本からヨーロッパ周遊に来る人にもとってもお得だ。
国際空港にはたいていSIMカードが売っているだろうから、そこで必要な分を購入し、あとは同じレートで基本どの国にいっても使えるのだ。
SIMカードには使い切りのプリペイド方式や、使い切ったらまたお金をチャージすれば使えるようになるタイプなど、様々な種類がある。
SIMカードを国ごとに取り換える必要もないし、面倒な料金計算もいらない。
複数のヨーロッパ諸国を旅行するのには、大変役立つはずだ。
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