コロナ禍で、イングランドでは1年以上外出自粛またはロックダウンの状態が続いている。
そんな状態でもマスクをしていなかったり距離をとらない人がいること、さらに感染力が高い変異株が登場したこともあり、日々の買い物でスーパーに行くことすらちょっと怖くなってしまったのだった。
そこで、我が家では2021年の年明け少し前から、ほぼ完全に買い物を宅配に切り替えた。普通のスーパーで売っていない日本食材だけは、近所の日系スーパーに買いにいく(日系スーパーでも宅配はあるけど、)
目次
週1でスーパーの宅配を頼むことにする
メジャーなスーパーではウェブサイトや専用アプリから簡単に宅配時間予約、注文ができる。
最初は2週間に1度のペースで頼んでいたが、2週間分の食材を買っても保管とやりくりが面倒くさいので、週1に切り替えた。いやあ、これが実に便利で本当に助かっている。
宅配スーパーのメリット
- 重いものを自力で運ばなくてもいい:私にとってはこれが一番のメリット。でかいペットボトルやらワインボトルやら、あと大量の野菜など、店で買い物する時は地味にきつかったので……。あと全然重くはないけど、トイレットペーパーとか、かさばるもの。店でトイペを買った場合片方の腕が完全にふさがれてしまうため、残りの商品は腕一本でどうにかしなければいけなくなる。
- まとめ買いができる:上と被るのだが、自分で運ばなくていいのでまとめ買いが自由自在! 各種洗剤や紙類などの日用品も助かっている。冷凍食品もしっかり凍ったまま運んでくれるので安心。
- 思い立った時に商品を追加できる:たとえ外出中でも、思いついた時にアプリからすぐに商品をカートに入れられるのは便利。思いつく→メモしておく→買いに行くの工程が、思いつく→買う(カートに確保)に短縮できるのだ。
- 割引商品を見つけやすい:スーパーのサイトにはだいたいその時の割引商品のみを取り上げたページがあるので、カテゴリに関係なく割引商品を見つけられること、あと特定の商品を探していても、商品一覧で割引のあるものが店より見やすいと感じる。
宅配スーパーのデメリット
とはいえ、宅配のデメリットもある。
- 送料がかかる:日時によっても異なり、だいたい1.5~6ポンドくらいの幅がある。うちでよく払うのは5ポンド前後。ただコロナ禍の中スーパーに行くリスクや、上記の利便性を考えたらそれくらいは払っても全然いいな、と思っている。
- 最低注文金額が決まっている:だいたいどこのスーパーも40ポンドが最低注文額。なので、宅配だけで週に何回もちょこちょこ買い物というのはしづらい。
- 商品が急に売り切れになったり、店頭にある商品がオンラインではなかったりする:例えば、店舗には鮮魚コーナーがあるのに、オンラインでは種類の限られたパック入りの魚しか手に入らなかったり、などだ。
- 食品の品質を目で確認できない:宅配では、届けられた時点ですでに「ダメそう」だったり、2日で傷んでしまったりする野菜が入っていた時があった。ひどいものは問い合わせれば返金してくれるが、その手間も面倒だ……。あと、卵のパックは開けてみたら1個割れていたりひびが入っていたことが数回あった。店頭に置かれているものでも中で割れているのは日常茶飯事なので、卵こそ本来は買う前にパックを開けて目で見て確認しないといけないのだ。こんなことは日本では起こらないのかもしれないね。
- 商品を目で見て選ぶ楽しみがない:これは結構さみしい。オンラインだとだいたい欲しい商品を最初から検索してカートに入れていくので、よほど宣伝されていない限り「偶然見かけて手に取る」みたいな出会いがない。
このようにデメリットもいろいろあるが、もうとにかく「すべてを玄関前まで運んでくれる」というメリットが強すぎるため、コロナが収束しても、スーパーからの宅配は続けると思う。
ただ、実際に店に行って買いたいものもあるし、商品を眺めながらの買い物もしたいから、両方をミックスしたいな。定期的に買うものや重いものは宅配で、店頭にしかないものや目で見て選びたいものは店で、という感じで。
この記事執筆時点(2021年4月初旬)では、ワクチン接種もかなり広まったし感染者数も下がってきているので、そろそろ実店舗に行く回数を増やし始めてもいいだろう。楽しみ!
スーパーとは別に「お取り寄せ」でリフレッシュ
さて、そんなスーパーの宅配とは別に、最近では他の店からの宅配も楽しんでいる。
生活のあらゆる楽しみをかなりの割合で奪われたこの期間、食事のウェイトはこれまでにないくらい大きくなった。食事で日々の生活に少しでも彩りをもたらしたい。とはいえ飲食店が軒並み閉まっているので、できることは限られている。
そういえば以前、北欧ショップでいろいろな北欧食品を通販した時(この時も1回目のロックダウンだった、もう何年もロックダウンしているような気分)、未知のものを味わうワクワク感と、知らない食文化に触れる楽しさを堪能した。
それを思い出し、またいろいろなお店でお取り寄せをしてみようと思い立ったのだ。割と短期間で3回のお取り寄せをして、今回もかなり楽しめたしリフレッシュになった。
それで、この記事にそれぞれのお取り寄せレポートを書こうと思ったのが、一つ一つが長くなりすぎるため別記事に分けた。
以下から記事に飛べる。興味のある人に楽しんでいただけたら嬉しい。
フレンチデリ
ロンドンから行きやすいのでパリには結構旅行に行っていた。そこで楽しみなのがやはりレストランとフレンチ飯。パリ気分を味わいたい~!! と衝動的に探して、良さげなフレンチデリを見つけたのだった。
肉屋で肉&魚介
良い肉を食べよう! と肉屋を探していたところ、美味しそうな肉をバラエティ豊かに取り扱っているショップを見つけた。肉屋と書いたが、肉類が一番種類が豊富なので肉屋のイメージを持っていたが、実際は魚も野菜も扱っているオーガニックファームショップなのだ。興奮して肉(タンやハツなども含む)と共に魚介も買い込んでしまったので、肉祭りと魚介祭りをしたよ、という話。
初めて牛ハツをさばくという体験をした。すごい大変だったし多分もうやらないと思うけど、なんとなく人生経験レベルが上がった気がしたぞ……!(安い経験値)
ロシア料理いろいろ
イクラやその他イギリスではなかなか手に入らない魚介を売っていることでロシア系ショップも見つけたので、ここぞとばかりに買い漁った(しかも全体的に安かった。魚介が高いイギリスでは安い魚介は貴重である)。
ロシアやウクライナでおなじみのボルシチやプロフ(ピラフ)、さーろと呼ばれる豚の脂身なども入手し異国感を楽しんでみた。
いや、このロシアショップ、日本人的な観点から言えば、取り扱っている商品が感動するほど大当たりだったのだ。詳細は以下から。
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