続・ドイツ人の夫から学んだドイツ人の性格・習慣

2018年7月19日

前回「ドイツ人の夫と暮らして見えてきたドイツ人の性質」という記事を書いた。
その第2弾。

腹痛にプレッツェルという民間療法をごり押ししてくる

 私が「お腹が痛い」というとプレッツェル(写真のような、小さいスナックみたいなやつ。イギリスでもスーパーに売っている。)を食べろとしきりに勧めてくる。

お腹が痛いんだから固形物を食べたくないのに、ドイツではお腹が痛い時にプレッツェルを食べるらしく、プレッツェル療法に対する絶対的な信仰心のもと、ごり押ししてくる。

正直、これを言われた時が一番「おおドイツ人だ…」と思った。

プレッツェルがない場合、クラッカーを勧めてくる。イギリス人も、「腹痛にはドライトーストを食べるといい」とか言うらしいから、腹痛時に小麦で作ったドライな食品を食べる、という民間療法は西洋ではメジャーなのかも。

ドイツでは誕生日前に「おめでとう」を言ってはいけない

不思議な風習。ドイツでは「お誕生日おめでとう」は「この日(誕生日)までよく生き抜いてきたね、おめでとう」という意味なので、前もって言うと「今言うってことは、誕生日まで生きられないかもしれないってこと…?」となってしまうので、当日より前におめでとうは言ってはいけないらしい。

若い人はたいして気にしないらしいけど、未だに癖で彼に誕生日前におめでとうと言うと「ピクッ」とする。

「よく生き抜いてきたね」というサバイバル的おめでとうはなんなんだろう、戦闘民族だったゲルマンの名残…?

ケバブへの情熱がすごい

©Matt@PEK

トルコ料理であるケバブはドイツ料理のカテゴリに入っていると言っても過言ではない。

実際、ドネル・ケバブという、くるくる回る肉の塊からスライスしてサラダと一緒にパンにはさむあのケバブは、実はトルコではなくドイツのベルリン発祥なのだという。

「ケバブ」という名前自体は、トルコのロースト料理の総称で、肉だけに限らない。

イギリスにもコンビニみたいな頻度でケバブ屋があり、国民食化しているのだが、彼に言わせると「ドイツのケバブとは違う!俺はまだ本物のケバブにイギリスで出会えてない」という。

どっちも食べた私としては、イギリスケバブもドイツケバブも同じに思えるのだが、彼は「ドイツのケバブの方が美味しい」と言い張る。ドイツのものはイギリスに比べて、もっと野菜が入っていて、ソースがたっぷりかかっているのだそうだ。

スーパーでかご代わりに段ボールを使う

これは何かというと、買い物かご代わりに、店内に置いてある空の段ボール(野菜とかが入っていたと思われる)を拾い、それに商品を入れる→会計→そのまま箱ごと抱えて持って帰る という一連の流れである。

イギリスにもいくつかドイツ系のスーパーがあって、そこでしかやらないが、「ドイツではこれは普通」らしい。もちろんドイツのスーパーにも買い物かごやカートはあるが、店内の段ボールを使ってもいいらしい。私としては取っ手がある袋の方が持ちやすいので、袋の方が便利だと思うけど…。

そもそも段ボールが出しっぱなしにはなっているのはドイツ系のスーパーでしか見ないから、最初から「使っていいよ」という想定なんだろう。

黒くて硬いパンが好き

普通に白いパンも食べているが、ドイツパンや北欧のパンなど、黒くて密度があり硬めのパンがやはり好きらしい。イギリスだと売ってはいるけれど、カフェなどではあまりお目にかかれない。北欧系のカフェにはあるかな。

以前、ドイツで結婚の手続きをした後に彼の親の家へ行ったとき、「パンと塩の儀式」をした(写真)。

ドイツでは、新婚の2人がパンと塩を食べる伝統があるのだそう。義理の母が自家製のドイツパンを焼いてくれたのだが、そのパンがすごく硬くて、簡単に食べれなかった(比較的柔らかい部分と代えてもらった)が、ドイツ人たちはガリガリと平気で食べていたのが印象的だった。

あれは日本人の歯だと無理に食べようとしたら折れる。でも味は滋味があって美味しいよ。

「老人とか歯が弱った人はどうするの?」と興味本位で聞いたら「紅茶とか飲み物につけてふやかして食べればいいよ」と返ってきた。それでいいの?

雨・雪・寒さ耐性が日本人の比ではない

これはたぶん日本人でも雪国の人なら共感するかも。ドイツでも地域によって気候は違うのだが、私が今までドイツで行った場所は概してイギリスよりはるかに寒かった。

彼の出身地は西側だが、雨も雪もすごい量が降るらしいので、ロンドンのしとしと雨(冬は毎日のように小雨が降る)は「これは雨ではない」といい、傘も差さない。

ロンドンの雪事情は、東京と同じくらいで、めったに降らないし、降っても積もるまではいかない。東京出身の私はそれでも「雪だ…!」と思って寒さに警戒する(ちょっとワクワクもする)のだが、彼は「これは雪とは(略)」って感じだ。「だって積もってないじゃん、雨と変わんないよ」という感じ。

そしてドイツが寒いからか、寒さに強い。ロンドンでも一番寒い季節は日中でも2℃くらいしかないのだが、彼は半袖のTシャツにダウンジャケットを羽織るだけで外に出て行ったりする。…半袖!?

倹約家である

これは日本人と比べれば、西洋人は皆そうかもしれない。もちろん使うときは使うが、日常で「ちょっとお金を出して、ちょっといいものを買う」などがない。

安いスーパーなどに行くとテンションが上がる&ペンス単位の差額を比較して「うーん…100グラムあたりはこっちのほうが安い…」と迷っていたり、結構な主婦具合だ。

旅行でもいいホテルに泊まるなどの意識が彼は希薄だ。まあ旅へのこだわりは人種関係なく人それぞれだと思うけど。

こちらだと「安かろう良かろう(または許容範囲)」のものが日本に比べると少ない。だいたいが「安かろう悪かろう」なので、安いからと買ってすぐ壊れる、などを繰り返している様子をよく見る。通販に多い。

ここらへんはドイツに住んでいないのでわからないのだが、もしかしたらドイツでは安かろう良かろうのものが結構あって、その感じでイギリスで買い物をすると失敗するのではないか、という可能性もある。

その他、ドイツ人考察記事はこちら。