ドイツ人の夫が日本に行って驚いた10のこと

2017年12月14日

夫(ドイツ人)が日本に旅行に行ったときに不思議がっていたこと、驚いていたことを書いてみる。

西洋人から見るとびっくりな日本の文化は結構あるらしい。日本人からすると「え、そこに?」と思うような小さなこともある。

駅の改札機はニンジャである

自動改札は、ヨーロッパのどの国にもあるわけではない。むしろない国の方が多いかもしれない。

私たちが住んでいるイギリスは自動改札が普及しており、スイカのようなタッチ式の交通カードがあって、日本と近い。何回か行ったドイツでは自動改札は見なかった。

だがイギリスの改札も、日本と比べれば結構大胆で、「バーン!!」と盛大な音を立てて開く。それに比べて、日本の改札は静かに、しかも開く部分が改札機に収納されるのが物珍しかったらしい。

沖縄に行ったとき、ゆいレールの改札が、人がいないときは扉が改札機に収納されていて、人が前に来ると扉が出てくる→切符を通すと開くという仕組みだった。

動作していない改札を見て「ここは改札の扉がないね。故障中なのかな?」と彼が言っていて、私が「???あるよ。閉じているだけだよ」と言っても「そんなわけない。扉がないじゃないか」とか言い張っていたが、他の人が通った際、収納されていた扉が作動したのを見てやたら驚いていた。

扉が収納されるわけないと思い込んでいたらしく、呆然として「Oh…ニンジャ…」とつぶやいていた。

ちなみにドイツ語ではニンジャはニンニャと発音する。なんか可愛い。

駅の券売機から駅員が出てくるわけがない

これも駅ネタ。券売機で呼び出しをすると、横から駅員が窓を開けて対応してくれるシステム。日本に行った際に使うことはなかったのだが、海外にはないものなので、教えてみた。

私「このボタンを押すと、駅員さんが壁から出てくるんだよ」
彼「壁…?どこから?」
私「この券売機の横から」
彼「ははは嘘だね!ここから?そんなわけないでしょ、ありえないよ」(全く信じない)

実際に駅員さんを召喚しようかと一瞬思ったが、迷惑すぎるのでやめた。結局私が変な冗談を言っているみたいな空気になったのが解せない。

ハンバーグを日本で知る

ハンバーグってドイツのハンブルグから来てるんじゃないの?と思っていたが、日本で初めてハンバーグに遭遇し「美味しい!」と目を輝かせていた。

彼「これなんていう料理?」
私「ハンバーグだよ、ハンバーガーのパンなしバージョンだよ。これドイツのハンブルグから来たんじゃないの?」
彼「えっ」
私「えっ」
彼「……えっそうなの?この料理は知らない」

少し調べてみたところ、どうやら、ハンバーグは日本固有の食べ物らしい。ハンバーガーは世界的に食べられているが、このハンバーグだけを食べる文化はどうやら西洋にはないらしい。

もともとドイツのタルタルステーキを取り入れたもので、名前自体は都市名のハンブルグから来ているのは本当だ。

以前ドイツに行ったときにタルタルステーキが乗ったサンドイッチを食べたが、あれは生肉だった…!生のミンチ肉というドイツの料理を焼いたのがハンバーグだったのか。なるほど。どうりで全然違うわけだ。

まさか自国の料理が焼かれて日本で人気になっているとは思わなかった、というお話。

日本語は文の冒頭をはっきり言わない

日本語は文の最初がはっきり聞こえないことが多いらしい。

例えばバスに乗った時、運転手のアナウンスで最後が「~ありがとうございます」で終わったり、お客さんが降りるときに運転手に「ありがとうございます」と言ったりするときに、「ございます」の部分しか聞こえないので、「なんで皆なんて言っているかわかるの?」と不思議がっていた。

私と彼は普段英語で話すが、私は「impossible」「unnecessary」など否定の音が先にくる単語では、最初の音を小さく発音する癖があるようで、よく「possibleなの?impossibleなの?どっち?」と訊き返されるのだが、「それも日本人が最初の音を発音しないからかあ」と一人納得していた。

私の発音の悪さがそのせいなのかは不明だが、外国人には、冒頭の音が消えて聞こえることがあるらしい。

敬語は大事である

「ありがとう」「こんにちは」などの基本的なあいさつなどは言える彼(実際は「アルィガト」「コニチワ」)。日本語の敬語の概念も知ってはいたが、どれくらい日本社会で重要なのかはわかっていなかったようだ。

日本に行く前に実践的なことを伝えておこうと思って、「『ありがとう』より、『ありがとうございます』の方が印象がいいよ、よく使うよ」など教えたら、「長すぎるよ~、ありがとうってThanksでしょ?大丈夫大丈夫、俺は生き抜いてみせる」などとなあなあにされた。

実際、日本に来たらお店の人や施設のスタッフの人など皆が皆「ありがとうございます」と言うので、「ハッ…やっぱり『ですます』は必要なんだ…」と気づいたらしい彼は、途中から「アリガトゴザマス」とつぶやくようになった。

有名観光地の混み具合をナメている

京都に行ったとき、私も久々に旅行したので、観光客の密度に驚いてしまった。金閣寺や四条烏丸の辺りなんか、朝の東西線の満員電車を彷彿とさせるようなレベルだった。

「ああやっぱり京都は夏と言えどこんなに人気なんだなあ」とか考えていたが、夫にはこの込み具合が尋常ではなく思えたようだ。

ちょうど祇園祭の時期に被っていたので、彼は「祭りがあるからこんなに人がいるんだねえ」などと1人で納得してウンウンしていたが、金閣寺では「なんでこんなに人がいるの?えっあの金色の寺を見るためだけにこんなに人が来るの?(自分もその一人だということは完全に棚に上げる)」となっていたので、紅葉の時期になったらもっとすごいと思うよ、とは言わないでおいた。

確かに西洋だと、混んでいる観光地はあっても、日本の主要都市ほどではない。あそこまで人口密度が高いのは珍しいのかもしれない。

その後東京に行ってから、渋谷や新宿にも行ったが、京都の混雑具合を見ていたので、驚きはあまりないようだった。

ビックカメラの音楽で踊ってしまう

新宿の海外客人口が一番高い「ビックロ」に連れて行った。♪ビック ビックビック ビックロロロ♪という変な?家電量販店らしい?歌が流れていたが、「ビックロの歌」というらしい。ビックロ専用なのか、初めて知った…。

途中なんかユラユラしだしたので何かと思ったら、「この歌ダサい…なのに踊ってしまう…なんだこの歌はっ…!マジックだっ…!」とか言いながら踊っていた。

「そんなにこの歌気に入ったんだね」ときくと「ううん。別にいい歌だとは思わない。」

でも体が勝手に踊ってしまうらしい。なんだそれは…。西洋人のダンスに対するハードルの低さは異常だと常々思っていたがまた証明されてしまった。やつらはビックロの歌で踊れる。いやたぶん彼だけだろう。

秋葉原の〇〇〇に感動する

「コスプレを見たい」と秋葉原に行ったのだが、初心を忘れ、メイドさんではなく「ソフマップ」などの家電量販店に大興奮していた。

職業がプログラマーでガジェット好きでもあるので、パソコンコーナーやゲームコーナーがたまらなかったようだ。グラフィックボード売り場などを見ては「こんなプロフェッショナルな製品が街中で見られるなんて…!すごい…!」と感動していた。

ヨーロッパでは、日本で言うビックカメラやヨドバシカメラなどの家電量販店はない。皆もうネットでスペックを調べて、ネットで注文して、店舗で受け取るだけなのだ。なので日本のように製品がずらりと陳列されていて、実際に見たり触ったりできるのは素晴らしいとのこと。

結局メイド喫茶にはいかなかった。

浴衣が快適すぎて買って帰る

旅館に泊まった時に浴衣を着て過ごしていたら、あまりの快適さに開眼したらしく、「俺は浴衣を買って帰るぞーっっ!!」と浅草で浴衣を買って帰っていた。

これがその浴衣である。浅草寺のあの出店通りのお店で3000円くらいのものだったと思う。

ロンドンに帰ってきてからも、結構な頻度で部屋着として着ている。普通の日本人より頻繁に着ている。

バスローブのように気軽に羽織れるのに涼しいのがポイントが高いらしく、「夏の部屋着にちょうどいい!!」らしい。冬でも着ているけど。暑がりの西洋人には、バスローブは厚すぎて冬しか羽織れないらしいのでちょうどいいのかも。

お風呂の湯が熱すぎる

ロンドンの家ではバスタブがないので、普段シャワーだけだ。私はもう慣れたとはいえ、たまにお風呂に浸かりたくなるのだが、彼はなんと生涯でバスタブに浸かる習慣が一切なかったらしい。シャワーしか浴びたことないと。

温泉のある旅館に泊まった時や、ホテルで私がお風呂にお湯を張ると、せっかくだからと入るは入るのだが、「熱すぎじゃない!?」と言って飛び出る、という動作を何度か繰り返していた。

「まあちょっと熱めかもしれないけど別に普通の温度だよ」と言ったら「クレイジー…」と言われた。


どこの飲食店に入っても食べ物が美味しい!とか、電車の中で皆寝てる!などもあったが、印象に残ったのは上記のエピソードだった。

街の綺麗さは、ドイツもかなり綺麗なのでそこまで印象に残らなかったみたいだ(イギリスは汚いけど)。

日本食もいろいろ食べさせてみた。

他のドイツ人考察記事はこちら。→ドイツ人の生態