イギリスロックダウン中の過ごし方。家での時間をどう使っているか? 

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ロンドン・イギリス生活

イギリスが3月16日から外出自粛、3月23日からロックダウンし、原則外出禁止になった。

この3週間あまりのロンドンでの生活についてブログで書いてきたが、この記事はその続き。

コロナ対策:イギリスで外出自粛→ロックダウン。この3週間を振り返る(外出禁止のルールや実際の街の様子について)

イギリスがロックダウン。その日々で気づいたことと精神面の変化

前回の記事(↑の2番目)では、行きたいところに行けない、友達にも会えない、悲劇的な情報ばかりが入ってきて閉塞感がすごい、だから意識的に情報を遮断する時間も必要だと思う、というようなことを書いた。

じゃあそんな外からの情報を遮断している間に何をするか。

外出に費やす時間は減り、家での時間は増えた。なるべく家での時間をポジティブに楽しく過ごしたい。

私の仕事以外での家での時間は、やりたいことをやりたい気分の時にやるという、欲望のままに過ごしている。この記事ではその内容について記録した。

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オンライン飲み会をする

友達と会えない代わりに、スカイプを使ったオンライン飲み会をたまにしている。お酒やつまみを各自用意して、だらだらだべる。本当に、インターネットがあってよかった。話題はどうしてもコロナウイルスのことになってしまいがちだけど。

友達の姿が見られて声が聞けるというのはやっぱり安心するし、楽しい。テレビ電話で話すのは新鮮だし、文字だけのチャットよりもずっといい。

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なんか作る

作りたいなとちょっとでも思ったものは、作ってみることにした。

手間をかけた料理に手を出し始める

特に外出できない間、食事が占める重要性は大きい。元々料理が割と好きなこともあるが、食事まで貧相だと耐えられなくなりそうなので、手間を少しかけてでもなるべく美味しいものを食べたい。

なるべく買い出しに行かなくてもいいように限られた材料でやりくりする、または売り切れていて手に入らないものを自作するために、時間や手間をかける料理を以前よりするようになった。

でき合いのパスタソースやクリームソースは、近所のスーパーでは売り切れていたため、ベシャメルソースをバターと小麦粉と牛乳で自作するの図。

できた。難しくはないけれど、これまでだったら絶対すでにできているものを購入していた。

野菜たっぷりのボロネーゼソースも作って、余っていたラザニアシートを使ってカネロニもどき。カネロニとは筒状の太いパスタに詰め物をしたパスタ料理。ボロネーゼソース、トマトソース、ベシャメルソースと3種類もソースを作るという手間のかかる料理……適当に作ったけど美味しかった。

あとは日本風コロッケも作った。コロッケも材料はシンプルだけど手間かかる料理だよね……日本みたいなコロッケはイギリスにないから作るしかないけど。時間がなかったら挑戦しようとまず思わない。

普段ほとんどパンを食べないので買い置きがないが、いきなりパンを食べたい衝動に駆られ、外に出なくてもすむように家にある小麦粉でパンも作った。

といっても手間をかけたくないので、一番簡単と思えるレシピを探した。材料をボールでこねて生地を作って、具を乗せてオーブンで焼くだけ。

具はバジルチキン+マヨ+チーズ。うん、初めて作ったにしてはなかなか美味しい。もう少し生地にフレーバーをつけてもよかったと思うけど、パン欲は完全に満たされた。

ほっくりふわふわの焼き立てが食べられるのは、手作りの醍醐味だね。

あとは、トルティーヤ的なものを作ろうとして、なかなか理想のものにならなくて1日使ったり。水と粉の配分変えていろいろ試してみたり、科学実験みたいで楽しかった。

ちなみに、スーパーでは小麦粉もすごい勢いで売り切れていた。皆ベーキングしているのかな……。

ペンタブの使い方を学びつつ絵を描く

数ヶ月前にペンタブを入手したくせにあまりいじっていなかったので、絵を描いたり写真を編集したりしながらソフトの使い方を学んでいる。人生で初めて触ったツールなので覚えることたくさん。

まだなかなか実際のペンや鉛筆と完全に同じようには描けないけれど、その多機能さに感動すると共にワクワクしている。あと、実際ブログやその他で使う写真や画像を編集するのにもかなり便利なのでこれから重宝しそう。

お花見動画を作る

花見ができないならもう自分の今まで撮った花の写真でセルフ花見をしよう。どうせなら自動でスライドショーみたいに見せてくれる動画がいいな、雰囲気いい音楽もつけたいな、よし作るか。みたいな気持ちの流れで花見動画を作ることにした。

もちろんプロのような高いクオリティにはならないけれど、自分が欲しい物を作るのはワクワクする。無料BGM素材サイトなども未知の領域だったが、いろいろ探してみて、「ほお〜こんなのが無料で聴ける/利用できるのか〜」と知るだけでもだいぶ楽しい。画像と合う音楽を探すのが面白く、時間を忘れて夢中になった。

LINEスタンプを作る

これは突然やってみたい、と思い立ったからなんだけれど(笑)。日本の家族だけで使う、実家の犬のLINEスタンプがほしいなと思い、ちまちまと画像をかき集めて作った。

作り始めてみたら意外と楽しくて、ずっと集中してやってしまった。今はスマートフォンだけで簡単なスタンプなら作れるアプリが出ているのにも感動。素人仕事だし、究極の自己満足だけど楽しかったな。

販売用ではなく家族だけで使っている。犬可愛い。スタンプで見ているだけでなごむ。大掛かりなものではなかったけど、それなりに時間的な余裕がないとやらなかったかも。

動画配信サイトをフルに活用

アマゾンプライムのドキュメンタリー

元々アマゾンプライムを契約しているので、無料視聴できるプライムビデオを大量に鑑賞している。映画もテレビシリーズも、時間があるからばんばん見ている。

ドキュメンタリーが好きなので、普段なかなか時間がなくてできなかった作品サーチをじっくりとして、面白そうなものはウォッチリストにぽいぽい放り込む。

ドキュメンタリーは、まだ自分の全く知らない、けれどこの世に実際にある世界を知ることができるから好きだ。この世はなんと驚きに溢れているのか、と実世界のことだけれどトリップできるような感覚になる。

最近は、ブルガリアにたくさん住んでいるロマ(ジプシーとも)の人たちにまつわるドキュメンタリーと、現代文明を避け19世紀の生活を保ったまま暮らすメノナイトという集団を追うドキュメンタリー、あとは「ネアンデルタール人の絶滅理由」「聖書に出てくる生き物が本当にいるのか検証」「恐竜のミイラに隠された秘密」などなど……。

Netflixをついに契約した

今までは、「アマゾンプライムにも入っているし、そんなにいつも視聴する時間があるわけじゃないし、いいや」と見送っていたNetflixについに入ってみた。

まだ数日しか経ってないけれど、アマゾンプライムに入っていないラインナップが多いのと「プライムに入っている作品」をわざわざ探さなくていいのが便利。あとジブリ作品が見られるのが大きい。

これからドキュメンタリーや歴史もの、映画を見まくるぞ〜。

動物の動画をひたすら見る

癒やされたい時には動物だ! 元から動物、生き物が大好きな私は、気分が落ちるとYou Tubeでひたすら動物の動画を探す。

アマゾンプライムで自然界のドキュメンタリーを探すこともあるが、ひたすら子パンダがコロンコロンしているのとか、子犬が駆けずり回ってるのとか、ワシが悠々と大空を飛んでいるのとか、頭を空っぽにして「ああ〜可愛い」「かっこいい〜」と思考停止できるものが欲しくなることもあるのだ。

お酒を飲みながら一人ライブ

好きなお酒を飲みながら好きなアーティストのライブ映像やMVを見て(心の中で)盛り上がるのも、完全にその世界にトリップできるので癒やしに良い。

これはロックダウンじゃなくても定期的に必要なんだけど、普段は「もっと観たいのに〜時間が足りないよ〜」と思っているのを、今は毎日でも、いくらでも見放題。時間はあっという間に飛んでいく。

大掃除をする

元々、イギリスでは「Spring cleaning」といって、春に大掃除をする。

ちょうど時間があるので、夫とマンションの部屋の大掃除をした。家具を全部どかして掃除機、モップをかけ、家具の脚の裏を拭いたり、細かなところの汚れを落としたり……。

また、机周りを夫の在宅勤務に便利なようにセッティングにするために、家具を少し模様替えした。

1日がかりだったけどすっきりさっぱり。綺麗な家は気持ちがいい。

整理や断捨離

どうせ時間があるから、と、しばらくしていなかった自分の持ち物の見直しをした。断捨離は定期的にしているのだが、生活をしているとどうしても持ち物が増えていく。

また、本当は数ヶ月以内に引っ越し予定(次の家はまだ決まっていない)だったのだが、内見に行く前にロックダウンになってしまったため、ロックダウン後に引っ越しをする。そのために持ち物を整理しておいた方がいいというのもある。

あとはデジタルも。以前登録したメルマガ(ほとんど見ない)をばばっと解除したり、仕事用のフォルダを全部整理したり。

なんと便利な時代に生きているのだろう、と思う

いつも以上に家で過ごす時間が増えて、私達は本当に便利な生活ができる時代に生きているな、と現状に感謝する心境になったのも確かだ。

水はほしい時にいくらでも出るし、食べ物はかなり長い間保管できるし、毎日必要な情報はインターネットで得られるし、自分の精神を癒やしてくれる娯楽もウェブに溢れている。映画や本も家からいくらでもアクセスできる。

友達や家族とはオンラインで、国境を超えてさえ話がいくらでもできる。しかも無料で。

医師の診察やアドバイスだって、オンラインで受けられるのだ(現在、イギリスはかかりつけ医の非緊急の診察はすべて停止しており、オンラインでアドバイスを仰ぐことになっている)。

家にいても、さまざまなものに触れられる。必要なものはすべて揃っている。こんな時でもないと、当たり前になってしまったものに感謝するのも難しいかもしれない。もちろん、こんなひどいでき事は無いほうがよいに決まっているけれど、今の自分の生活がどんなに恵まれているかを振り返る機会になったことは確かだ。

コロナ対策:イギリスで外出自粛→ロックダウン。この3週間を振り返る

イギリスがロックダウン。その日々で気づいたことと精神面の変化

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