イギリスの新型コロナ用自宅検査キット「ラテラルフローテスト」を紹介する(実際の使用例)

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健康・医療

新型コロナウイルス感染防止策として、2021年春ごろより、イギリスでは自宅でできる無料の検査「ラテラルフローテスト」が導入されている。私も利用したことがあるので、今回はこの検査についての概要と、実際の検査キット使用方法について紹介していく。

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ラテラルフロー検査とは

このラテラルフロー検査は、鼻の粘膜を自分で採取して行う新型コロナウイルスの検査で、結果は15分ほどで迅速に出る。英語ではlateral flow test、rapid antigen testと呼ばれ、どちらも同じものを指す。

2021年春ごろからイギリスで導入され、現在では政府のサイト経由、または薬局などで無料で検査キットが提供されている。日本では一般的に導入されていないよね、私の知る限り。

2021年1月現在では、海外からイギリスへの入国直後にラテラルフロー検査(またはPCR検査)を義務付けていたり、イギリス内での一部施設への入場条件に、このラテラルフロー検査の陰性証明が必要になるなど、使われている場面は複数ある。

PCR検査に比べて結果が出るのが速く、また有料で検査する場合(一部のクリニックや薬局で販売または検査する際には有料のことがあるようだ)はPCR検査よりも費用が安いという点で、使い勝手が良い。

このキットを使える人

このキットを使う際には、以下の条件を満たしている必要がある。

  • 新型コロナウイルスの症状がない人
  • 11歳以上
  • 自己隔離の指示をされていない人
  • 職場や学校、大学で検査を提供されない人

ここで注意したいのは、新型コロナウイルスの症状がある人は、このラテラルフロー検査を受けられないということだ。代わりに、「PCR検査をすぐ受けて自己隔離するように」とイギリス政府のサイトには記載されている。

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ラテラルフロー検査キットの使い方

この検査は私も今まで何度か行ったことがあるが、直近では劇場に舞台を見に行く際に、入場条件が「当日のラテラルフロー検査の陰性証明提示」だったため行った。

検査キットは、オンラインで申し込んで任意の住所に無料で郵送してもらうか、または取り扱いのある薬局で入手する。私は今回、オンラインで申し込んで郵送してもらった。

イギリス政府のウェブサイトからラテラルフロー検査キットの郵送を申し込む。これには、NHS(国営の国民保健サービス)ウェブサイトのアカウント登録が必要となる。「新型コロナウイルスの症状があるかどうか」「NHSで勤務しているか」などの簡単な質問にいくつか回答した後、名前や住所などを登録する。

NHSを含めた、イギリスの医療制度について詳しくはこちらの記事をどうぞ。

イギリスの医療システム:有料?無料?GP、NHS、プライベート病院すべて解説
※イギリスでは、国営の保健サービス(NHS)の救急車は、居住者であろうと観光客であろうと無料です。事故や緊急事態の場合、迷わず999に電話してください。 イギリスの医療システムは、日本とはかなり異なるので、日本人には最初はわかりにくい。この記事で簡潔に説明しておきたいと思う。 イギリスの医療システム 要約するとこの2点である。 どんな症状でもまずはGPという専門医にかからなければなら...

申し込み後2~3日で検査キットが届く

こちらが届いた検査キット。包装はされておらず、裏に郵送用シールが貼られているだけでこのまま送られてくる。なんともシンプル。

全部で7日分(7回分)の検査キットが同封されている。

中身はこんな感じ。説明書と必要な道具が個包装で7回分入っている。

説明書は簡潔かつ丁寧でわかりやすい。この説明書の指示通りに使っていく。

検査に使う道具を準備

これが陰性か陽性かを表示するプレートだ。ここに鼻からとった粘液を入れた検査液を垂らして判定を行う。説明書には「開封後30分以内に検査を行うこと」という注意書きがある。

右側はスポイト型の容器。すでに少量の検査液が入っている。

同封されている内箱に空いている穴にスポイトを差して固定する。蓋の銀紙も外して準備する。

鼻の粘液を採取する

鼻の粘液を採取するのはこの綿棒を使用する。

説明書の通りに、鼻孔に綿棒を差し込み、内側の粘膜に擦りつけるようにして5回ぐるぐると回す。それを同じ綿棒で反対側の鼻腔でも繰り替える。

使った綿棒をスポイトの検査液に浸して、スポイトに擦り付けるようにしながら30秒間回し続ける。その後、スポイトの先を指でつまんで、さらに綿棒を5回回転させる。

プレートに検査結果が表示されるまで待つ

その後、スポイトに蓋をしてから、スポイト内の液を4滴、プレートの小さい方のくぼみに垂らす。

その後最低15分以上待ち、結果を確認する。これまで行った検査では結果(陰性)は数分後に表示されたが、毎回15分以上待ってから最終確認するようにしている。

上の写真では結果は陰性である。判定は以下のようになる。

  • Cのみに線が入っていたら陰性
  • CとTどちらにも線が入っていたら陽性(Tの線が薄くても入っていたら陽性)
  • Tのみに線が入っている、またはどちらにも線が入らなかったら判定不可

検査結果をオンラインで報告する

ラテラルフローの検査結果は、検査をした24時間以内に政府のウェブサイトで報告しなければならない。

こちらが検査結果の報告画面。やはりNHSのアカウントが必要となる。アカウントにログインしたら、検査を行った日付など、いくつかの質問に回答する。

今回の検査のID番号の入力が求められる。

ID番号はプレートのQRコードの下に小さく記載されている。下部の「ID:」と書かれている空白の欄は何なのか不明。医療機関で使う時に独自のIDを記入したりするのかな?

IDをサイトに入力し、検査結果を報告して完了。報告が完了すると、メールとSMSで報告結果が送られてくる。結果の証明を提示する必要がある場合はそのメールやメッセージを提示する。

検査の一連の流れは上記の通り。とても簡単で便利な検査だが、偽陽性の判定が出るとか、陰性だったのにPCR検査をしたら陽性だったとかいう話も聞くので、検査結果を過信しすぎずに、症状の有無や陽性の人と接触した履歴があるかどうかなど、自己判断をしっかりすること重要であると思う。

また、ラテラルフロー検査の結果証明が必要な場面でも、そのルールは状況によってコロコロ変わる(特に入国関連。ラテラルフロー検査でよかったのがPCR検査が必要になったり、その逆もあったりする)ので、常に最新の情報をチェックするのは必須だ。

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