【統計で見る】イギリスではドラッグ関連の死亡者は年間3700人以上!

2018年3月5日

イギリス国家統計から見るシリーズ。

今回は、イギリスでドラッグ中毒による死亡者がどれだけいるのか、「イギリス人のドラッグ中毒死(2017年最新版)」について。

概要と、興味深かったものを抜粋して訳してある。

元資料:Deaths related to drug poisoning in England and Wales: 2016 registrations(PDFダウンロードもあり)

イギリスは日本と比べると、一般人でドラッグをやっている人がはるかに多い。マリファナなどは安く売っていて、どこでも買える(売人が道にうろうろしている)。イギリスでもマリファナは違法だが、そんなのどこ吹く風という感じでやっている人がたくさんいる。

注意点

  • この統計の「ドラッグ」には、違法のものと合法のもの、どちらも入っている。それを踏まえたうえで読んでほしい。
  • 統計対象はイングランドとウェールズ。

概要

  • 2016年のドラッグによる死亡者は、違法合法含めてイングランドとウェールズで合計3744人。2015年より70人(2%)増加しており、統計を開始した1993年以来最も高い数値である。
  • このうち、69% (2593人)がドラッグの誤用で死亡している。
  • 100万人中のドラッグによる死亡者の数は、ウェールズでは2015年には58.3人だったが、2016年には66.9人に増加した。イングランドは変化が見られなかった。
  • 40~49歳の年代が一番ドラッグによる死亡者率が高い。
  • このうち半分以上(54%)がアヘン(主にモルヒネやヘロイン)の使用である。

ヨーロッパの中でも高い数値

ドラッグに関係した大人の死亡率は、イギリス(イングランドとウェールズ)はヨーロッパ全体の平均の約3倍と非常に高い。ただ国によってカウントする条件や統計方法が違っていたりするので、単純に比較するのは難しい。

日本の死亡率は?

調べてみたがあまり参照できるデータがなかった。この警察庁による統計によると、2014年の危険ドラッグ関連の死亡数はおおよそ120人前後ぽい。

この統計には合法ドラッグは入っていないだろうから、イギリスの統計と完全に同じではないものの、比べるまでもなく格段に少ないのがわかる。

ドラッグ誤用による死亡者は男女共に増加

下のグラフのように、ドラッグに関連の死因は、ドラッグの誤用が大半を占めている。左側が、全体のドラッグ関連死亡者数、右側はそのうちドラッグ誤用死亡者数である。青色が男性、黄色が女性。

ドラッグ関連死亡者数とドラッグ誤用死亡者数の男女別比較

2016年の統計では16~59歳の男性の約12%が違法ドラッグを使用したのに対し、女性は5%であった。これは男性のドラック誤用死亡率が高いことにも関係している。