【統計で見る】イギリスの人口が史上最多に。人口増加の原因とは?

2018年4月26日統計

「統計で見る」シリーズ。

今回はイギリス国家統計より、2017年公表「イギリスの人口統計2016年(執筆当時最新)」から、イギリスでの人口の推移、そして人口増加の原因を見ていきたい。

概要と、興味深かったものを抜粋して訳してある。

元資料:Overview of the UK population: July 2017

概要

    • 2016年のイギリスの人口は6560万人で、これまでで最大数値。
    • 人口増加は続いていくと見られ、2039年までに7400万人に達すると推測されている。

人口はこれまでで最大に

イギリスの人口はこれまでで最大となり、6560万人。2015人の6510万人から40万人(0.8%)増加した。

日本の2016年の人口は1億2700万人。実はイギリスの人口は日本の半分なのである。また、日本はここ数年人口減少社会に突入しているから、人口が増え続けているイギリスとは対照的な動きにある。

1960~2030年までの人口統計と予測

1960年代のベビーブームにより人口増加が加速、その後1970年代の間は増加割合は緩やかになっているのがわかる。1980年代後半になると、ベビーブームで生まれた世代が子供を持ち始め、再び人口増加が加速した。

近年の人口増加は、EU国籍を持つ国が増えたのと一致している(EU国籍保持者は、イギリスがEUに加盟している間はビザも何もなしでイギリスに移住できる)。

人口増加の要因

人口増加には、4つの要因がある。出生数、死亡数、イギリスへの移民(immigration)、イギリス外への移民(emigration)だ。

1956~2016年の出生数と死亡数、自然増減

青い線が出生数、黄色い線が死亡数、自然増減の数が紺色のグラフ。紺色のグラフが上に出ているのはプラス(出生数の方が死亡数よりも多い)を意味する。

過去60年、イギリスでは常に出生数が死亡数をはるかに上回っており、人口増加の主要因の1つとなっている。

1990年代からは、人口増加において、この自然増減よりも移民の影響が大きくなっている。グラフの前半に比べて、後半は自然増のグラフが短めなのがわかるだろう。これをカバーしてさらに人口増加に貢献しているのが移民である。

1991~2016年の国内への移民数、国外への移民数、移民増減数

青色がイギリス国外への移民数、黄色がイギリス国内への移民数、紺色のグラフは国内への移民数から国外への移民数を引いたものである。

2004年から2016年までの間に、年間平均25万1000人以上の人口が移民によって増加している。自然増減による増加よりも、移民による増加の方が年間平均5万2000人多い。

2015年には、イギリス国内への移民数はイギリス国外への移民数の2倍を記録した。内への移民数増加は、EU加盟国の増加と比例している。

EU離脱投票があった2016年には、国内への移民数はやや減少を見せた。


イギリスの移民についての統計はこちらをどうぞ。