パリの衛生状況が思っていたよりとんでもないことになっていた

2017年12月4日

2泊3日でパリに行ってきた。
最近、大気汚染問題がよく報道されるパリだが、実際、空気も含めて衛生状態が想像していたよりひどいことになっていた。

この前にも、14年前と6年前にパリに行ったことがあるが、当初から、「思っていたより汚い街だなあ」と思っていた。
そのイメージが今回も全く払拭されることがなかったのはちょっと悲しい。

「花の都パリ」とかいう呼称はどこから来たのだ。

そのほかにも、公共交通機関の時代遅れなつくりや、店や建物の全体的な乱雑さなど、今回のパリ旅行は「がっかりポイント」が沢山あった。

6年前パリに行ったときは、「めったに行けない、日本からのヨーロッパ旅行」であったため、建物や文化の違いなどに興奮して、あまりそういうところは強くは印象に残らなかったけれど、ロンドンに住んでしばらくたった今、結構冷静に見てしまうようになった。

なるべくただの愚痴にならないように、とはいえ愚痴なのだが、ロンドンと比較もしつつ、パリの街の衛生状況の「とんでもなさ」について書いてみる。
ついでにがっかりポイントも。

大気汚染のため地下鉄が無料に?

パリについて2日目、あらかじめ買っておいた回数券でバスに乗ろうとしたら、「ノン!ノン!」と運転手の人が言う。この券が使えないんだろうか、と思っていたら、英語をしゃべれるほかのお客が「今日は交通規制で、電車もバスもタダだよ」と教えてくれた。

なんでも、パリの大気汚染の原因である排気ガスを規制するために、車両運転禁止で公共交通機関を使いなさい(その代わりタダにするよ)、ということらしい。
でも、車たくさん走っていたけどなあ…。

ただ、ロンドンもパリも、大気汚染のひどさは変わらない。

巨大なネズミが大量発生

パリについた日の夜に、暗くなると出てくるネズミの大群を見てしまった。しかも1匹がかなりでかい。モルモットくらいある。

ロンドンにもネズミは沢山いるし、それはそれで問題になっているのだが、ロンドンのネズミはハムスターよりも小さいネズミだ。

これは、実際そのとき撮った写真。

パリのネズミは、ロンドンの5倍以上あった。こんなのが、公園の茂みから、道路上のゴミ箱の間をうろうろしているのだ。

パリ1日目の夜。ここで私は「あれ…?やばいぞ…」と思った。

悪臭がする

やたら臭い場所が多かった。ターミナル駅の前とか、道路上とか。
ロンドンでもそういう場所はあるが、パリは明らかに多かった。

でも着いたその日に原因のひとつがわかってしまった。人通りが普通にある公道で、真昼間から放尿している人を見てしまったのだ。

なんかこう、隠れようともしないというか、酔っている感じでもなかったのに、モラルはどうなっているんだ。
駅の階段にも「ここで排泄しないこと」みたいな注意書きがあった。そりゃ臭くなりますね…。

あと、犬の落し物がそこら中に落ちている(犬のであって欲しい)。ロンドンもあるけれど、パリではめぐり合う頻度が尋常ではなかった。

ホームレスが駅のホームに寝ている

駅を降りたらホームレスの人たちがホームの椅子のあたりに寝そべっていた。

これはロンドンでは見ない光景なので驚いた。
パリはロンドンより寒いから、そういう人たちが外で過ごすのは気の毒ではあるけれど、観光客からすると印象は確実によくなくなってしまう。

道路に水を流す掃除方法はあり?

一番びっくりしたのがこれ。

街を清掃している人がいきなり道路わきの排水溝のフタを開けて?水が流れ出して、ゴミを押し流していく。
さらにそれを助けるように、ほうき的な道具でゴミを押していく清掃員。

この水、どこに行くの?大丈夫なの?
汚い水溜りはあちこちにできるし、夕方になっても乾かないし、なんであんな清掃法なんだろうと思う。

ちなみに、ロンドンでは、人が多い観光地ゾーンでは清掃車が定期的に走って道路を片付けていく。水で流すという発想はなかったからびっくりした。


ここまでは衛生的なデメリットだったが、「がっかりポイント」として、他に辟易したところをいくつか。

運転マナーがロンドンより悪い

「ロンドンではいつか車に当たられて死ぬんじゃないか」と日頃思っているほど、ロンドンの運転手のマナーは悪いが、パリはそのさらに上を行った。

人が渡ろうとしていようが、信号が赤だろうが、走ろうとする車が結構いる。完全に「車優先」の社会になっているのだ。

実際狭い道路を渡っている時にノンストップでカーブしてきた車がいて、ひかれそうになったことがあった。

観光客に優しくない駅や建物

これは本当に声を大にして言いたい。車両や駅自体が古いのはしょうがないにしても。

フランスは今、昨年のテロで引いた観光客を呼び戻そうと必死になっている。

だが、その前に駅を観光客フレンドリーにしろ、と言いたい。

  • 乗り換えの際に、どの路線にどの道がつながっているのか不案内だ。パリの乗り換えはやたらと長く歩かせるところが多い。
    「こんなに長く歩くのか…まだかよ…」と思っているところに、明確な標識のない分かれ道が現れる、といった具合だ。「この道はどっちの線につながるんじゃーい!」と思うところがしばしばあった。
  • 方向を示す標識も、頭上にあるのではなくて、人が前に立つと隠れてしまう低い高さにしか貼ってなかったりする。
  • 大きい駅でコインロッカーひとつ探すにしても、「荷物預かり所(Left luggage)はこちら→」と書いてある大まかな方向を指した標識は見つかるのだが、その方向に行ってみると、何も案内がない。
    近くの係員に聞くと、「あのエレベーターで地下1階に降りろ」という。エレベーター前に貼ってあるフロア案内には、荷物預かり所の記載はない。地下1階行ってみたら、預かり所には見えない佇まいの施設があり、一度通り過ぎ、後でそこにいた人に訊いたら「ここが預かり所よ」と…。
  • エレベーターが混んでいるので階段を使おうとしたら、階段がどこにあるかの表記がない(階段は存在する)。
  • 駅だけでなく、デパートでも出口がどこか書いていないなど、わかりにくい造りのものがいくつかあった。観光客がたくさん来るところなのに。たまたまそういうところしか私が入らなかったのかもしれないが。

その点では、ロンドンの方がかなりわかりやすい。標識は常に頻繁に見える位置にあるし、階段、エスカレーター、エレベーターがどこにあるかくらいは最低でもちゃんと示してくれている。

店員の対応がひどいところがある

スーパーで買い物をしてレジに並んだ時のこと。

レジは4列くらいあった。だがどれも進むのが遅い。遅すぎる。私たちが並んだレジは、お客と店員がずっと話をしていて、山積みになった商品が一向にスキャンされない。フランス語だから詳しくはわからないが、前のお客がどうやら商品以外で何か支払いをしたい様子。

それに説明なのか雑談なのか喋りまくりながら応じる店員。全く動く様子がないので、違うレジに移ったところ、私たちの番で店員が何も言わずに離脱し、他のレジへ向かっていった。どうやらキャッシャーの小銭を替えに?何かしにいったらしいが、何も説明なしでいくものだから唖然とした。

そして行った先のレジで何も動かず他の店員と談笑している…。

こっちは「???」状態。英語じゃなくても、せめて「〇〇だから待ってて」と言おうとするくらいはしてくれ…。というか早くしてくれ。もう前のレジでも結構待っているんだぞ。

なんで何も言わないの?失礼じゃない?と思いつつ、他のレジでまた待ったが、そこではとにかくロンドンでも起こりえないレベルで全てがスローだしやる気が感じられなく、気持ちよくなかった。

「観光都市」を名乗るなら、どうにかしてほしい。


というわけで、今回は、「がっかりポイント」がたくさんあった。「おフランス」なんて言ってられませんよこれじゃ。

でも、ここでひとつプラス面を。

フランス人も英語はしゃべる

「フランス人は英語を喋らない」とよく言われるけれど、最近は観光業に力を入れるべく、パリの行政がじきじきに英語教育に力を入れているらしい。

一般の人はそこまでではないけれど、レストランでも服屋でも博物館でも、多くの場所で、英語がネイティブ並の人がいた。
6年前に行ったときも、「思ったよりは英語を話してくれるな~」という印象があったから、現在はよりよくなったのだと思う。

※街は汚くても、ルーブル美術館は相変わらず美の宮殿だった。今回ルーブルで見つけたイケメン&美女を紹介しています。

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Posted by Sara