【統計で見る】イギリス人の飲酒量と好きなお酒について。最人気はビールじゃない? 

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イギリスの食文化

イギリスを統計から見るシリーズ。

今回は、イギリス人がどれだけアルコールを摂取しているのか? を統計から探ってみる。参考にした資料はイギリス国家統計「イギリス人の飲酒習慣(2014年最新版)」について。

概要と、興味深かったものを抜粋して訳してある。資料からの文章と区別するため、個人的な感想には(感想)とつけてある。

元資料:Adult drinking habits in Great Britain: 2014 (PDFダウンロードもあり)

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概要

  • 統計調査前1週間に飲酒した人は2890万人(人口の58%)。

  • 250万人が最高で1日14ユニット(1週間の推奨摂取量)のアルコールを飲んでいる。

  • 高所得者の5人に1人が週に5回以上飲酒している。

  • 若い世代の方が飲酒量は少ない。

  • ウェールズとスコットランドでは、1週間のアルコールの推奨摂取量を1日でオーバーしている人の割合が高い。

  • 一番人気のお酒はワインである。

(感想)なんか下2つすごくない? 
イギリス人はビールでもウイスキーでもジンでもなくワインを一番飲んでいるのか……。

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250万人(人口の9%)が最高で1日ビール3リットル以上のアルコールを飲んだことがある

調査前1週間以内に飲酒したと回答した人は2890万人で人口の58%だった。

飲酒したと答えた人のうち、1290万人 (45%) は一番多い日で4.67ユニット以上(ビール1リットル、グラスワイン2杯に相当)飲んでいた 。この量は、1週間のアルコール推奨摂取量の3分の1。

また、飲酒したと答えた人のうち250万人 (9%)が1週間のアルコール推奨摂取量である14ユニットを 1日で飲んでいることも明らかになった。14ユニットはビール3リットル、ワインボトル1.4本に相当する。

若い世代の方が飲酒量が少ない傾向にある

図1:年代別飲酒量

若い世代はアルコール摂取量が少ない傾向にあり、16(※)~24歳で1週間のうちに飲酒したと答えた人は半数以下(48%)で、一方45~64歳では66%であった。

※注……イギリスでは、酒類を購入できるのは18歳からだが、16、17歳でも親が同伴で購入し、食事と一緒であれば、ビール、サイダー、ワインを飲んでもいいと法律で定められている。スピリッツ系は違法となる。

若い世代は飲酒率こそ低いものの、1日に飲む量では、週の推奨摂取量を1日で摂取する割合が高い傾向にある。週の推奨量である14ユニットを1日で摂取する人は、16~24歳は17%、対して65歳以上は2%だった。(グラフでは青いバーの部分)

男性は女性より飲酒する人が多く、飲酒量も多い。1週間の間に飲酒したと答えた人は男性が64%、女性が53%だった。そのうち1日で4.67ユニット(1週間のアルコール推奨摂取量の3分の1)以上飲んだと答えた人は、男性が52%、女性が37%だった。

また、1日で1週間のアルコール推奨摂取量以上飲んだと答えた人は、男性で12%、女性で4%と、男性が女性の3倍近く多い結果となった。

高所得者層の5人に1人が週に5日以上飲酒している

週5日以上飲酒する人の割合は、全体で高所得者(年収4万ポンド以上)の方が、低所得者層(年収1万ポンド以下)の2倍高かった。

図2:週5日以上飲酒する人の所得別割合

所得が低くなるほど、飲酒頻度も減る傾向にある。全くお酒を飲まないと回答した人は、低所得層では29%だったのに対し、高所得者層では9%だった。

しかし興味深いのは、女性に限定した場合、低所得者層の方が、高所得者層より飲酒する率が高い点だ。所得が高くなるほど、男性は飲酒率が上がり、女性は下がる。

ウェールズとスコットランドでは、1週間のアルコール推奨摂取量を1日でオーバーしている人が多い

地域別に見ると、飲酒する人が1番少ないのがロンドンで、1週間内に飲酒した人は51%、次にウェールズ(53%)が続く。一方、飲酒する人が一番多い地域は南東イングランドと南西イングランドでともに62%だった。

1日で1週間のアルコール推奨摂取量以上飲んだことがあると答えた人は、ウェールズとスコットランドがトップ2で、14%と13%。他の地域は10%以下だった。

図3:1週間のアルコール推奨摂取量以上を1日で摂取する人の地域別割合

全く飲酒しないと答えた人はロンドンが一番多く、25%だった。逆に最も飲酒しない人が少ない地域は南西イングランドで、17%だった。

ワインが一番人気

1週間内に飲酒したと答えた人の半数近く (47%)が 、1番飲んだ日にはワイン(シャンパン含む)を飲んでいたと回答した。その次に人気なのはビール/サイダー(40%)であった。一番不人気なのはアルコポップ(果汁や炭酸が入った低アルコール飲料の総称で、日本のチューハイのようなもの)で、飲んでいる人は1%以下だった。


(感想)こう見ると、イギリス人はやっぱり日本人より飲むなあ……というのが正直な感想。ビール3リットル(1週間の推奨)を1日で飲む人がかなり多い。まあ金曜日は職場でビールが出る国だからね。

また、高収入になるほど、男性は飲む回数が増えて女性は減るのが面白い。

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