イギリスに住んでしばらく経ってからわかったことがある。
イギリスでは、「sorry」と謝る時に微笑む人がしばしばいる。
誰もが当てはまるってわけではなく人によるけれど。
もちろんシリアスな謝罪や、ことが大きい時の謝罪では笑ったりしない。通りすがりに体がぶつかってしまって謝るとか、そういう軽い謝罪の場合に「sorry」と微笑みながら言われることが結構ある。
あと、楽しそうな満面の笑みとかではない。口だけ微笑んで軽く笑みを作る感じ。
逆に、日本人は謝る時はどんな時でも笑わないと思う。申し訳なさそうな顔するよね。
むしろ笑って謝られたら「ふざけてるの?」と思ったりもする。だから最初は謝られる時に相手が出す微笑みに違和感があった。
だがイギリスでは、この微笑みは「敵意はないんだよ、(ぶつかったりしたのは)故意じゃないよ」という印なのではないか(と、私は思っている)。
軽い謝罪でもシリアスな顔で謝る人ももちろんいる。ただ日本が微笑み謝罪度0%だとしたらイギリスだと体感30%くらいかな?
最近では、私も自分が道端でぶつかってしまったりした時に、日本式で笑わずに謝ったらなんか愛想悪く見えるかな、と思うようになってきて、自然と笑みが出ているような気がする(後で気づく)。ただ、そういう習慣がもともとあるわけではないので、たぶんぎこちなくなっていると思う。
しかし、日本に一時帰国した時なんかにそれをやってしまわないか不安だ。日本でやったら人を不快にしてしまうだろう。そもそもまず「すみません」じゃなくて「sorry」が出てくる可能性もかなり高い。気をつけなくてはならない。
そういえば、sorryの後には、呼びかけとしてdarlingやhoneyなどがつく時もある。「I’m sorry darling」みたいな。知らない他人にもこういう愛称で呼びかける文化は、日本人からするととても不思議。
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