英語での他人への「呼びかけ」には、いろいろな種類がある。
海外ドラマや映画でよく聞くのは、恋人同士が使う、「Honey(ハニー)」「Darling(ダーリン)」などだろう。
だが、「Honey」「Darling」は決して恋人だけに使われる言葉ではないのだ。
これは英語圏の不思議で面白い文化だと思う。日本人にはない感覚だ。
この記事では、イギリスで私が聞いた「他人への呼びかけの言葉」を紹介していく。私は女なので、女性への呼びかけのみになるけれど。男性はどう呼びかけられているのか興味あるなあ……。女性ほどバリエーションがなさそう、と思っているのは誤解かしら。
見知らぬ人への呼びかけ
従業員から客へ、など街中で見知らぬ人に言う言葉をここでは紹介する。
フォーマルな場合は、男性へは「Sir」、女性へは「Madam」。これは皆よく知っているだろう。
でもカジュアルな場所、例えばクラブやパブやケバブ屋などのファーストフード店では、「Honey」「Darling」「Dear」などと呼ばれることがある。(もちろんカジュアルな場所でも、サー、マダムを使う人もたくさんいる。)
「Hey Honey」「Hi Darling」「How are you Dear?」という感じで。
これには大した意味はない。「こんにちは」「こちらへどうぞ」くらいの意味だと思っておけばいい。
こっち(客)が複数だと、「Girls」「Ladies」「Guys(男女混合の場合)」などで呼びかけてくる。
年配の女性がよく使っている?
街中だと、年配の女性がよく使うイメージだ。ぶつかった時などに、「Sorry」の後につけたり、ドアを開けてあげた時に「Thank you」の後につけたり。
私が今まで年配の女性に言われたのは、覚えている限りでは「Honey」「Sweetie」「Darling」「My Angel」「Sweetheart」など。
My Angelはちょっとびっくりした。私はついに天使となったのか……と(笑)。
「Honey」「Darling」は女性が(他人の)男性にも言っているのを見たことがある。たぶんお互いの年齢によっても変わる。
友達同士では使うのか?
これは難しい……完全に人による。と思う。私はネイティブではないから正直わからない。
私の周りではイギリス人でも使わない人が多い。私としても友達同士でハニーとか呼ぶのは変な気がする。「My dear friend」などは使うけど。
グループの中で誰か男性が女性に「Honey/Darling/Dear」って言うのを見たら、「この2人は付き合っているのかな」って思うだろう。でもそれも当人同士の関係性や、個人の性格にもよるから、一概には言えない。
1人、私の知り合いでいつも「Honey」って私のことを呼んでくる男性がいるけれど、出会った当初からそうだし、女の子皆にそんな感じだから、「そういう人なんだな」という感じ。
特定の人だけにそういう呼びかけを使っていたら、完全に恋仲だと思うよね……。
イギリス人が恋人に呼びかけるので、一番よく聞くのは「Honey」。「Darling」「Sweetie」は子どもに使うことが多いかな。こういう傾向は国によっても異なるのかもしれない。
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