【統計で見る】イギリスの幸福度は世界19位。どんなことが幸せに影響する?

2017年12月8日

イギリス国家統計から見るシリーズ。

国連の「世界幸福度報告書2017」によると、155ヵ国中イギリスの幸福度は19位で日本は51位。日本に比べてだいぶ高い。

何がイギリス人の幸福度に貢献しているのか、今回は幸福度に関する3つの統計結果を合わせて見ていく。

まず概要をつかむために、イギリス国家統計から「幸福度についての統計(2015年10月~2016年9月最新版)」を見ながら探っていく。

概要と、興味深かったものを抜粋して訳してある。

元資料:Personal well-being in the UK: Oct 2015 to Sept 2016 (PDFダウンロードもあり)

イギリス人の幸福度全体図

概要

  • 2015年から2016年にかけて平均の「不安感」はやや増加した。
  • 平均的な幸福度は2015年から2016年にかけて変化はない。
  • ウェールズのみ、「不安感」がイギリスの平均より高くなっている。

幸福度の測り方幸福度調査は2011年より開始。
この調査は以下の4つの代表的な質問を設けて行われた。

  1. 全体的に、最近自分の人生にどれだけ満足しているか?
  2. 全体的に、人生であなたがしていることにどの程度価値があると思っているか?
  3. 全体的に、昨日どれだけ幸せを感じたか?
  4. 全体的に、昨日どれだけ不安を感じたか?

これらの質問に回答者は0~10の間で程度を表して回答する。0が「全くない」、10が「完全にある」を表す。

自己申告の「不安感」は増加

上記4問の回答の平均は、

  • 人生の満足感…7.7/10 
  • 人生でしたことに価値を見出している…7.8/10
  • 昨日幸せを感じた…7.5/10
  • 昨日不安を感じた…2.9/10 

2015年と比較すると不安感の平均値は若干上昇傾向にあるが、それでも調査開始時の2011年よりは低い値を維持している。

他の項目は横ばいで変化が見られなかった。

参考資料:Measuring National Well-being: At what age is Personal Well-being the highest?(2012~2015年)

「年齢と幸福度の関係」について、3年かけて30万人の統計を取った最新結果。長いので概要だけ箇条書きに。

  • 65~79歳の年代が一番幸福度を感じている。
  • 45~59歳が「人生の満足感と幸福度」が一番が低い。
  • 75歳以上の幸福度は低くなってきている。
  • だが90歳以上の人は自分が中年だった時より幸福だという人が多い。
  • 平均的な不安感は若い世代と中年世代で高くなってきており、特に45~59歳にピークに達する。それから65歳以上になるにつれ徐々に低くなる。

幸福度に影響する要素は何か…健康、仕事、パートナー?

上記2つの統計より古い2011~2012年の統計になるが、何が幸福度にもっとも影響するのかを調べたもの。「幸福度には何が一番関係しているか?」の統計より。

参考資料:Measuring National Well-being – What matters most to Personal Well-being? (2011~2012年)

概要

  • 健康が最も大きく幸福度に関係する要素である。2番目は雇用状態、3番目がパートナーとの関係や恋愛における人間関係であった。
  • 個人の考えや感情が幸福度に大きく関係している。例えば、職に就いている人でも、他の職種を望んでいる場合、求職中の人よりも幸福度は低くなる。

上記ほどではないが、幸福度への影響が大きい要素

  • (恋愛の状況にかかわらず)1人で住んでいる人は幸福度が低い。2人以上で暮らしている人の方が「人生に感じる価値」「人生の満足感」が高い。
  • 男女差はわずかだが、女性の方が「人生の満足感」「人生に感じる価値」「昨日幸福だったか」「昨日不安だったか」全てが男性よりやや高い。
  • 黒人(イギリス国籍も含む)/アフリカ出身/地中海出身の人々は、「人生の満足感」「昨日幸福だったか」が白人よりも低い。
  • インド出身とパキスタン出身の人々は、「昨日不安だったか」が白人よりもやや高い。

  • イギリスに移民してきた人の「人生の満足感」と「昨日幸福だったか」はイギリス出身者より高い。移民の中でも、最近移民した人と、12年以上イギリスに住んでいる移民とでは、最近来た人のほうが「昨日幸福だったか」がやや高い。

  • 宗教を信仰している人の方が、「人生の満足感」「人生に感じる価値」「昨日幸福だったか」が無宗教の人より高い。
  • 高学歴の人の方が「昨日不安だったか」が低学歴の人より高い。
  • 専門職や職場で高いポジションについている人の方が「昨日不安だったか」がそうでない人より高い。
  • 高所得の人のほうが「人生の満足感」は低所得の人より高いが、「人生に感じる価値」「昨日幸福だったか」「昨日不安だったか」に関しては、所得には関連していないという結果が出た。
  • ロンドンに住む人の「人生の満足感」は他の地方都市在住の人と同じだったが、全体的に非都市部に住む人のほうが「人生の満足感」は都市部に住む人より高い。
  • 裕福な地域に住む人のほうが貧困地域に住む人より「昨日不安だったか」が高い。

上記のうち、雇用、恋愛関係に絞って詳しく見ていった記事はこちら。