【統計で見る】リーという姓は中国だけでなく英語圏にもあった! 

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統計

©Mike Mozart

白人でもリーさん、という苗字の人をたまに見かける。中国系の李さんから来ているのかな、と思っていたが、どうやら英語圏にもLeeさんという苗字はもともとあったらしい。

今住んでいるイギリスを例に、「英語圏のリー姓」について調べてみた。Ancestry.co.ukという、姓名の統計を扱っているサイトから、Lee Family Historyのページを見つけたので、そこから和訳して引用するよ。

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英語圏の姓「Lee」の起源

実は、英語圏でも古代からLea、Leahという元となる姓があった。中世にはLee、Leaとなる。もとの意味は、「林」「森林の空き地」らしい。

leaf(葉っぱ)と同じ起源だったりするんだろうか、と思って調べたら、全然違った。

アメリカ系のLeeは、昔詩人を呼ぶのに使われた「 laoidh(詩、歌という意味)」という単語から派生して、「Laoidheachの子孫」という意味がもとだそうだ。

なんと2016年に発表されたUniversity of the West of Englandの調査結果(BBCニュースより)では、Lee姓は「イギリスで多い苗字第6位」なのだという。

Lee姓を持つ人は1881年には5万人だったが、 現在では8万4000人に増加している。

Leeより上の5つは、Smith, Jones, Williams, Brown, Taylor, Johnsonで、Leeだけなんか毛色が違うようにも見える。

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イギリスでの地域別Lee姓分布

イギリス内のLee姓分布も出ていた。古いデータなので、上で言ったように今はもっと数字が増えているはず。

イングランド&ウェールズ(1881年のデータより)

ヨークシャー、ランカシャー、マンチェスター……4269~8536 世帯
デヴォン、ニューカッスル付近……1424~4268世帯
その他の地域…… 1~1423世帯 

思っていたより多いな。北の方にLeeさんが集中しているようだ。

Lee姓の人のもともとの職業は? 

「林」「森林の空き地」という元の意味からわかるように、もとの職業は農民が圧倒的に多い。とはいえ、他の姓の人も全体では同じくらい農民の割合がいるので、割合としてごく普通だろうか。

他の姓も含めた全体の割合も、参考までに()の中に併記する。

  • 農民……35%(姓全体35%)
  • 労働者……11%(姓全体9%)
  • 主婦(夫)……6%(姓全体6%)
  • 小作人(自分で農地を持たず、人の農地で働く人)……4%(姓全体3%)
  • 商業農民……3%(姓全体3%)
  • 大工……2%(姓全体2%)

1881年のデータより。

ここでの商業農民と農民の違いは、商業農民は売るために作物や家畜を育てる人で、農民は自給自足のために作物や家畜を育てる人。

Lee姓だからといって特別に多い職業はないようだ。

その他、イギリスを統計から考察する記事はこちらから。

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