ロンドンで地下鉄(チューブ)に乗る際に気をつけるべきこと

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交通

今までも何度かロンドンの地下鉄(チューブ)関連の記事は書いてきたが、今回は、初めてロンドンの地下鉄を使う人や、これから旅行する人向けに注意するべきことを書いてみる。

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イギリスでは地下鉄は「tube/underground」で、「subway」ではない

これは有名なイギリス英語とアメリカ英語の違いかもしれないが、アメリカ英語で地下鉄を意味する「subway」は、イギリスでは「地下道」という意味だ。なので、街中で「subway」の看板を見て入ってみても、ただの地下道で駅にはたどり着かないことがある。

イギリスでは、地下鉄は「underground」、特にロンドンの地下鉄は「tube」という呼称が使われている。

ロンドン内では、地下鉄の駅の入口はこの看板が必ずついているのでわかりやすい。

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オイスターカードは必須

オイスターカードとは、日本のパスモやスイカ、イコカのような、ロンドンの交通機関のみで使える電子マネーカードである。

オイスターカードがないと、電車の運賃がかなり高くなるうえ、バスが使えないのだ。また。帰国時などいらなくなった時に返却して、残高やデポジットを返してもらうこともできる。とっておいて、また次回の旅行で使ってもいい。

詳しくはこちらを参照。

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オイスターカードはロンドンを出ると使えない

これは私もたまにひっかかる時がある。オイスターカードが使えるのはロンドン限定で、ロンドンの外では、別に切符を買わないといけない。だが、ロンドンのゾーンは大変広いため、郊外に出る際、目的地がロンドン内なのか外なのかわからないことがあるのだ。

それで、行きはロンドンからオイスターカードを通して入ったものの、目的地で出る時に自動改札機がオイスターカードを通してくれずひっかかることがある。こうなると、知らなかったとは言え、罰金をとられてしまうので、注意されたい(優しい駅員さんの場合は、初めて来たので知らななかったと言えば見逃してくれることもあるが、期待はしないほうがいい)。

こういう場合は、本来、出発地のロンドンで、目的地までの切符を購入しなければならなかったのだ。

郊外に行く時は、そこがロンドン圏内であるかどうか調べてから行ったほうがいい。

突然のストや運行停止がある

突然止まったり、ストになったりするのがロンドン地下鉄。

緊急で何か起きたとかでない限り、サイトなどで事前に「この土日は〇〇ラインの××~△△区間が運休するよ」みたいな告知はある(「〇〇ラインでストするよ」バージョンもある)。

普通に気づかず、駅へ行ってから止まっていることを知った、というのもよくある。

これはもう本当によくあるし、どうしようもないのでロンドンはこういうところだと思うしかない。だから代替手段としてバスを使えるようになっておくといい。バスもストすることもあるけど、電車もバスもすべての交通網が同時に止まって、どこにも行けない状況になることはない。

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空調がないので外と気温がだいぶ違う

チューブには、ほとんどの線に空調がない。Circle line、District line、Metropolitan line、Hammersmith & City lineは空調設備があるが、その他の線にはない。

そしてチューブ車内や駅はもれなく空気が悪い。日本の地下鉄とは大きな違いである。

これが何を意味するかというと、夏は蒸・暑・臭の地獄になる。特に2018年(この記事執筆時)の夏は、いつもは25℃を超えれば暑い日とされるロンドンにおいて、連日30℃前後の猛暑が続いたものだから、チューブ内は誇張なく地獄であった。

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冬も冬で、外が寒いからチューブ内が暖かいのはいいのだが、あまりに外と気温が違うので、コートやマフラーを着用したままだと熱がこもりすぎて気持ち悪くなってしまうかもしれない。

自販機はないので飲み物は持ち歩くこと

そして、基本的に駅に自販機がない。観光地の大きな駅や、高速鉄道の駅なら売店があるところもあるが、普通の駅には売店もない。なので、水分確保は駅に入る前に必ずしておいた方がいい。

前述したように、空気が悪かったり空調もないので、水などを持ち歩いていないと体調が悪くなってしまうことがある。

スリにも注意

私は幸いにもこれまで電車内や駅でスリにはあったことはないが、観光客を狙うスリも存在するので油断せずに気をつけたい。

主に狙われるのは、財布、携帯(特にiPhoneなどアップル製品)、定期券(オイスターカード)などであろう。尻ポケットや鞄の外側のポケットに貴重品を入れるのは避けるべし。

日本から旅行に来た友人は、駅のプラットホームでスリにコートのポケットに手を差し込まれたことがあると言っていた。彼女はその手に気が付いたからよかったが、本当に気が付かないうちにとられていることも多い。

また、貴重品を駅や車内で落とした時には、戻ってくることはまずない。

トイレがないので気をつけること

駅には基本トイレがない。大きなターミナル駅なら有料のトイレがあるところもあるが、ほとんどの駅にはトイレがない。

なので、日本と同じように考えてはいけない。宿泊先を出る時、レストランを出る時など、トイレがある場所ではこまめに行っておいた方がいい。

詳しくはこちらを見てね。

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ロンドン交通の基本情報、週末の地下鉄24時間運行、運賃、バスについてなどはこちらを参照。

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