ロンドンの北欧ショップでいろいろな食品を通販してみたら楽しかった

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ロンドン・イギリス生活

Scandikitchenというロンドン中心部にある北欧スーパーを、ツイッターの北欧住みフォロワーさんから教えていただいた。

北欧はノルウェーにいったことがあるだけだが、サイトで北欧の食べ物を見ているうちにむくむくと興味が湧いてきた。

イギリスはロックダウン下にあり(最近は段階的な解除が始まったが)、徒歩圏内以外の移動は基本できないし、友達にも会えずレストランにも行けない。

家にこもりきりの日々の中、新しい物に触れるのは良い気分転換になるのではないかと、気になった食品を注文することにした。あと、本当は実店舗に行ってみたいが、行けるようになる前に売上不振などでなくなってしまったら嫌なので、少しでも応援になったらいいな…という思いも込めて。

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今回買ったもの

こんな状況下なので通販への注文が通常より大幅に増えているらしく、配達されたのは注文から2週間後(よかった、お店がなくなることはなさそうだ)。注文時に配達がいつもより遅れることは伝えられていたし、何も問題ない。

到着。冷蔵が必要なものには保冷袋がきちんと付いていた。

開封! 今回頼んだのはこのラインナップ。全部で30ポンドくらい。主に魚介と肉製品。右上、なぜ同じ缶詰を3個も頼んだのかというと、オランダで同じ名前のものを食べて恋に落ちてしまったからこの商品名を見ると買わずにはいられないのだった。

オランダのものと全く同じ味である保証はないが、もし同じであったなら1個だけでは足りないのでとりあえず複数購入した。詳細については後述。

世界一臭い缶詰と言われるシュールストレミングも売っていたが、「野外で空けてください」と書いてあり、こんなロックダウン下で必要な買い物などに行くために外出する人たちを苦しめてはいけない(ロックダウンでなかったらないで多くの人が苦しむことになるが)し、何より私が食べたくないので見送った。

すべて食べてみたので、1つずつ感想を書いていこう。

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たらこチューブ(スウェーデン)

ノルウェー旅行で朝食に出てきて感動した、たらこチューブ。パンに塗って食べるらしい。この商品はスウェーデンの会社のもの。

味見してみると、甘い……!! ノルウェーで食べたのは別のブランドだったが、もっと塩気のある、本当にたらこパスタの素みたいな感じだった記憶があるのだが、スウェーデンとノルウェーの違いなのか、ブランドの違いなのか、単に私の記憶が改ざんされているだけなのか…。

たらこパスタにも使えるかなと思って注文したが、ちょっとそれには甘みが強すぎる。

色が薄いから写真ではあまり見えないけど、とりあえず大根サラダにした。醤油もちょっと混ぜて。これはなかなかいける。

甘みとともに塩気も強いので、入れる量に気をつけた方がいい。

タラモサラダも作ってみた。ビネガーを結構強めに入れて、パセリを混ぜ込んだ。これは正解! さっぱりしてるけどコクがあってとても美味しい。ビネガーの酸味と、甘みがちょうどよくマッチしていい感じ。

漬けニシンMatjes(スウェーデン)

ニシンを塩漬けしたこのMatjesという食べ物、オランダで初めて出会ってから大好きになった。かなり生に近い魚製品で、生魚に飢えている日本人の心の琴線に触れてくる。

以前ロンドンのポーランドショップでも見つけて、なめろうを作って成功したことがある。

詳しくはこちら。

イギリスでも手に入る生ニシンの塩漬け。それでなめろうを作ってみた
オランダ旅行で出会ってから恋に落ちてしまった、私が「西洋の刺身」と勝手に呼んでいる生ニシンの塩漬けがある。 生玉ねぎのみじん切りを乗せて、またはそれをパンに挟んで食べる、オランダ人のソウルフード。 オランダではHollandse NieuweやMatjes Haringという名前で販売されているこの魚、プリプリの食感の「生!」なニシンにほどよい塩気がのって、普段のロンドン生活で生魚に飢えて...

味付けした調味液に入っていた。ポーランドショップのものはオイル漬けだったが、こちらは水ベース。まずはそのまま食べてみる。

北欧でどう食べるのかはわからないが、とりあえずオランダを思い出してみじん切りの生玉ねぎを乗せて、サラダ風にして食べてみる。

……甘い!! 美味しいが、すっごく甘い! 甘みの中に包まれた塩味……そして全体的に味が濃い。

試しに醤油をかけてみたが、蒲焼きのタレみたいな風味になった。好みは分かれそう。刺し身に甘い醤油をつける九州の人ならもしかしたら好きかもしれない? 同じ名前の食べ物でも、国によって全然味が違うの面白いな〜!

そのままだとちょっと私には甘すぎたので、なめろうにもしてみた。味が濃いので水にしばらくさらして塩抜きした。砂糖は抜けなかったようで、その後でもかなり甘かった。

なので、ごましそねぎなど薬味をたっぷり入れ、酢も入れた。紅白なますもどきのピクルスと一緒にいただきます。

うん、美味しい! 甘みは強めだけど、こちらの方が私は好きだな。甘みのせいかちょっとしつこさがあるので、ピクルスとかさっぱりしたものと一緒に食べるのが良い気がする。残りの1つもなめろう風にしよう。

ミニソーセージ(スウェーデン)

サイト上で見た時に「これは……! 見た目的にイケるのでは……!?」と直感的に購入したもの。

何がイケるのかというと、イギリスでは日本のようなパリッとしたソーセージには出会えないのだ。どんなに焼いてもボイルしても日本のようなパリッと加減にはならない柔らかいソーセージで、私は常に日本のソーセージを恋しく思っているのだった。

パリッとしたソーセージ圏であるドイツ出身の夫は、「イギリスのソーセージは小麦粉の含有量が多すぎる」と分析していた。ポーランドショップでは、ドイツのソーセージに近いパリッ系ソーセージが買えるので、たまに買う。

このスウェーデンソーセージも、見た目的にパリッ系ではないかと踏んだのだ。

開封。つながったままのソーセージ。見た目がシャウエッセンとかそれ系に似ている…!

ボイルしている間に広がる匂いが、完全にシャウエッセン。日本にいる気分になってきた。これは間違いない。絶対に美味しい。

できた。匂いに興奮しすぎて早く食べたくて、つなぎ目を切るのも忘れて撮ったやつ。例によってインスタ映えはしない。

粒マスタードと紫キャベツのピクルスを添えて。

これは、めちゃくちゃ美味しい。感動した。外はパリッ、中はジュワッとジューシー。味もシャウエッセンに近い気がする。これもうシャウエッセンなのでは…?(言いすぎかな)

もっと買えばよかったと思ったほど美味しかった。日系スーパーで売っている日本のソーセージよりも値段と量のバランスがお得な気がするし、またリピートしたい。

フィッシュスープ(ノルウェー)

北欧でよく食べられているらしい、魚介類スープ。そのインスタントの素を買ってみた。本物を食べたことがないので正解がわからないが、ざっくりリサーチしてみる。あまり野菜と複数の魚介類を入れればできそうだ。

裏に作り方が書かれているのでちゃんと読むことにする。

まあ読めないよね。おそらく800mlの水と200mlのミルクと混ぜて5分煮ろ、みたいなことを言っているのだろうと、断片的に理解できる単語から察する。いける気がする。簡単簡潔のインスタントだし。

しかし、今回は具材も余り物と適当にググって使って良さそうなものを使って作ろうと思っているので、ここで致命的な間違いを犯したら全くの別物になってしまいそうだ。

やはりちゃんと翻訳して読もう。

グーグル翻訳アプリのフォト翻訳を使用。翻訳したい文字にカメラを向けるとリアルタイムで翻訳してくれるのだ。言語の組み合わせは自在に選べる。ここではノルウェー語→英語で翻訳。私の推測100%の訳はだいたいあっていたようだ。

下の方に、サーモンやタラ、エビを入れるといいですよ〜と書いてある。今回は全部いれるぜ!! 魚の高いイギリスではエンゲル係数爆上がりの一食!

野菜を気持ち多めに入れて具だくさんにして、塩と胡椒で味を調えて完成。乾燥ハーブのディルを乗せてみた。

とろみのついた、滋味溢れるほっとするスープ。とても美味しい。それぞれの魚の味がしっかり感じられるし、いろいろな野菜も溶け込んで、これは冬の寒い時に食べたらより美味しいだろうな〜。満足の一品。

フィッシュボールのロブスターソースあえ(スウェーデン)

フィッシュボール、要は魚団子であるが、魚の練り物のこと。それがロブスターソースに入っているらしい。なんとも美味しそうではないか。

側面の作り方を見てみた。またグーグル翻訳(写真)で翻訳してみようと思ったが、缶詰めのカーブ型の影響か、ちゃんと訳せなかった。電子レンジという単語が見えるので、電子レンジで温めろということだなと解釈して数分チン。

できた。これにもディルをふりかけてみた。乾燥ハーブは偉大だ。

ロブスターソースがとにかく美味しい。濃厚。これだけ1Lほしい。フィッシュボールは、つみれとはんぺんの中間のような感じ。白身魚のつみれみたいで、普通に美味しい。

でもロブスターソースは、リングイネとかにに絡めてロブスターパスタにしたらもっと美味しいだろうな〜と思った。ただ、フィッシュボールでもそこそこ満足感あるし、糖質制限ダイエットにはいいかも?

ヘラジカのジャーキー(スウェーデン)

ヘラジカのジャーキー。トナカイジャーキーもあったけど、ヘラジカの方がレア度が高そうなのでこちらにした。

ヘラジカとは世界最大の鹿で、大きな体と、オスはそれに負けない巨大な角を持つのが特徴。アメリカ英語ではmoose(ムース)、イギリス英語ではelk(エルク)と呼ばれている。


©XAlexandraS

実食。獣臭い。あとものすっごくしょっぱい。食感は悪くなく、最初はパサパサしているが、噛んでいると徐々にほぐれてきて味が滲み出てくる。

もののけ姫でサンがアシタカに干し肉を食べさせる場面を思い出した。森食……(なんだそれは)とワイルドな気持ちに浸って食べると楽しい気がする。一人遊びは得意です。

最初に獣臭さがきて、その後強烈な塩味が襲う。口の中が獣臭い……。ただ、この臭さが癖になるのもわかる気がする感じのフレーバー。うーん。でも私はもういいかな。

ゲイシャチョコ(フィンランド)

別に普通のチョコだが、ゲイシャという名前が気になって買ってしまったチョコ。Fazerというフィンランドの有名チョコメーカーだという。

見た目も普通。中はナッツペーストがミックスされたねっとり系の食感で、美味しい。濃厚であまーいチョコ。ゲイシャ感は特にない(笑)。


というわけで、1週間くらいかけて目新しい北欧食品を食べてみたが、かなーり楽しめた。

このショップ、今は閉まっているが、実店舗にはカフェも併設されているらしいので、コロナウイルスが収束して出歩きやすくなったら行ってみたい。


Scandikitchen

住所:61 Great Titchfield Street, London W1W 7PP

ノルウェー旅行の記事一覧はこちらから。ノルウェー旅行の記事一覧はこちらから。

その後のお取り寄せレポ記事は以下からどうぞ。

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