イギリスの住民税(カウンシルタックス)ってどんなもの?日本との違いを解説

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ロンドン・イギリス生活

イギリスには、日本の住民税のようなポジションの税金「カウンシルタックス(Council Tax)」がある。今回はそのカウンシルタックスについて、概要と日本の住民税との違いについて書いていきたい。

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カウンシルタックス(Council Tax)の仕組み

カウンシルタックスは、その名の通り「Council(カウンシル、地方自治体)」に収める「Tax(税金)」である。

日本では住民税は個人にかかるが、イギリスのカウンシルタックスは家にかかる。これが最大の違いといえよう。

この税金は住居が属す自治体に支払うものであり、住居の資産価値により、bandsと呼ばれるA〜H(ウェールズはA〜I)のカテゴリに分類される。Aが一番安く、Hに近づけば近づくほど高くなっていく。同じマンション内でも部屋によってこのbandsのランクが異なるので注意。

また各bandsの金額は自治体によって異なる。つまり「住居のbandsランク×属している自治体の設定金額」で実際に支払う金額が決まる。

では、カウンシルタックスが日本の住民税と違うところを挙げてみよう。

所得は関係ない 

日本の住民税は、「前年度の課税所得の○%」という計算で決まるが、イギリスのカウンシルタックスは個人の所得は関係ない。あくまでも家にかかる税金なので、上で説明したように、それぞれの住居の資産価値と、所属している自治体によって金額が決まる。

1件の家に住んでいる人数(成人)が多くなるほど、一人あたりが払うカウンシルタックスは安くなる。

家探しをする時はカウンシルタックスがどれくらいになるかを前もって調べ、住む場所の検討要素にすることもできる。特定の住居のカウンシルタックスの調べ方はこの記事の最後で詳しく解説しているので、参考にしてもらいたい。

自分で支払いに行く必要がある

日本のように会社の給料から天引きされることはない。イギリスでは、皆が(日本の自営業者のように)自分のカウンシルタックスは自分で自治体に支払う必要がある。

金額や支払い締め切りなどの載った請求書が届くので、それを元に支払い手続きを行う。支払い方法は郵送、口座引き落としの他、郵便局や銀行でも払える。自治体によってはオンラインでできるところもある。

家賃に込みのところが結構ある 

だが賃貸物件では、大家が代わりにカウンシルタックスを払い、その分毎月の家賃に上乗せして徴収するという方式をとっているところも結構ある。

光熱費やインターネット代などと一緒にカウンシルタックスもすべての請求を入れた家賃を提示しているところも多い。そうした物件はテナント募集の記事に「all bills included」などという記載がある。

イギリスではシェアハウス/フラットが多く、特にシェアの場合は大家がカウンシルタックスをまとめて払うという決まりがあるようだ。シェアでなくても大家によりそういう方式の賃貸もある。

私はロンドン内でかなりの数の物件を借りてきたが、自分での支払いが面倒だったので全部込みの家賃の物件にしてきた。

未成年者は支払いの義務がない

面白いことに、カウンシルタックスは元々「同じ住居に成人が2人以上で住んでいる場合」を想定して設定されている。つまり、未成年(イギリスでは18歳未満)の人にはカウンシルタックスは課されない。

日本では「未成年で前年中の合計所得金額が125万円以下」の人は住民税が免除されるが、所得がそれを超えてしまうと、未成年でも住民税が徴収される。

単身者や学生には割引や免除がある

「同じ住居に成人が2人以上で住んでいる場合」の想定なので、一人で住んでいる場合や、成人とみなされない人と同居している場合は割引が受けられる。また学生やその他特定の状況下にある人は免除となる。

具体的には、以下のような決まりがある。

カウンシルタックスが25%割引される人

  • 物件に一人で住んでいる
  • 物件に未成年者と成人一人で住んでいる(カウンシルタックスは成人が払う)

カウンシルタックスが免除される人

  • フルタイムで就学している学生(最低1年以上の就学期間、週21時間以上)
  • アプレンティスプログラム(企業での実習制度)参加者
  • 学生の看護師、外交官、自分の家族ではない人をケアする住み込みの介護人、ブリティッシュ・カウンシルに登録されている外国語教員
  • 重度の精神疾患を持つ人
  • Skills Funding AgencyまたはYoung People’s Learning Agencyの補助を受けている25歳未満の人
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特定の住居のカウンシルタックスを調べる方法

例えば、家探し中に目当ての物件のカウンシルタックスがどれくらいかかるのか知りたい……という時は、以下の情報を手に入れる必要がある。対象の住居のポストコード(郵便番号)を用意しよう。

  1. 対象の住居が属しているカウンシル(自治体)はどこか
  2. その住居のbandsランクは何か

1.対象の住居が属しているカウンシル(自治体)はどこか

1については、イギリス政府のサイト「Find your local council」で郵便番号を入れると検索できる。属しているカウンシルがわかったら、カウンシル公式サイトで各bandsの金額設定を見てみよう。

例えば、私が今住んでいるのはロンドンのカムデン区なので、カムデンのサイトで各bandsの金額が確認できる。

画像を見れば分かる通り、bandsのランクによって支払うカウンシルタックスの金額(年額)は異なる。また年によっても変わることを頭に入れておきたい。

中央のカラムのGLAというのはロンドン市のこと。ロンドンに住んでいる場合、カウンシルタックスは属する地区とロンドン市両方に払うのだ。日本の住民税で市町村民税と道府県民税を一緒に払うのと似たような感じ。

2.その住居のbandsランクは何か

さて、自分の住居がどのbandsなのかを調べる場合には、以下のイギリス政府のサイトを活用しよう。郵便番号を入れると住居のボンドのランクを見せてくれる。

Check your Council Tax band

この2つがわかれば、その住居にかかる年間の金額がわかる。

上でも述べたが、物件によっては、カウンシルタックスがすでに家賃に含まれているところも結構ある。我が家もそうである。なのでその場合は自分で支払う必要もないし、金額を知っておく必要もないのだが、自分がどれだけカウンシルタックスを払っているのか、家賃の内訳を明らかにしたい場合には上記の方法で知ることができる。

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