日本からイギリスに持ってくるべきキッチン用品第1位はサランラップ

2018年7月2日

イギリスのサランラップについて、注意喚起と共に思ったことをまとめていきたいと思う。サランラップの質の悪さおよび、サランラップから見える文化の違いについても書いていく。

日本とイギリスでは質が異なる製品がたくさんあるが、その中でも私が本当に許せないのがサランラップである。

イギリスのサランラップの特徴

ちなみに、イギリスではラップのことを「cling film(クリング・フィルム)」と言う。ラップと言っても通じないことがほとんどだと思うので注意。

イギリスのサランラップ、とにかく質が悪い。日本のものと比べると月とすっぽんである。

  • ラップ自体がべたべたしている
  • ラップがとても薄く破れやすい
  • 箱についている刃がとにかく切れない
  • 箱の強度が弱すぎて使っている途中で大破する
  • なんか臭い(ガソリンのような?石油のような?匂い)
  • 電子レンジ不可のものもある

いいところが皆無である。

特に最後、電子レンジ不可のラップがイギリスでは普通に売られているので、箱の表示を見て電子レンジに使ってもいいかどうかを確かめなくてはならない。

レンジ可のものであっても、ちょっと加熱しただけでふにゃりとなってめちゃくちゃ容器にくっつく。

また、私が一番嫌なのがこの臭い。食品に使うものなのになぜこんな不快な臭いなのか。イギリス人は気にならないのだろうか。でも改良されないところを見るとおそらく気にしてないのだろう。なんというか、これは私の印象だが、イギリスでは業務用と食品用を区別していないのではなかろうか…。

炊きたてのご飯を冷凍用に包むのに、臭いのあるイギリスのラップを使うのは本当に嫌なので、なるべく一時帰国したときには日本のラップを持ってくるようにしている。

ラップは日本から持ってくるべき

上記の理由から、日本から最優先で持ってくるべきキッチン用品の堂々第1位は、サランラップである。ラップの質が悪いだけでここまでQOLが下がるとは思わなかった。

とにかく、日本人には耐えがたい。だが、ドイツ人の夫に日本のラップの素晴らしさとイギリスのラップの質の悪さを訴えても「大げさだなあ、そんなにラップの質が大事?」と笑われてしまう。

ちなみに夫はイギリスのラップを使う時、(刃では切れないので)力に任せて引きちぎっている。その様子はさながら何かの筋トレである。なぜラップにそこまで労力を費やさなければいけないんだろうか、といつも横目で見ながら思う。

ラップの質は値段に比例する?

また、ラップの質は価格にも比例すると思う。

one pound shop(日本で言う100均みたいな店)や、格安スーパーで売っている格安ラップは上記であげた悪い点をすべて臨界点突破しているので、使い始めた当初からイライラMaxになるのだ。

上が格安ラップ、下がwaitoroseという高級価格帯のスーパーのプライベートブランドのラップである。上は1ポンド代、下は2.9ポンド。価格の差は歴然である。

格安ラップの方は、上記で挙げた短所すべてに加え、ロールの縁に切れ残ったラップがまとわりつき、さらに切れにくくなるという大変残念な仕様のため、使い物にならない。使うたびにストレスがたまり精神がすり減っていくのがわかる。

高級ラップの方はどうかというと、日本よりははるかに劣るのは否めないが、格安ラップよりはずっとマシである。切れやすいし、縁にラップが残ることはない。ただ、不快な臭いと箱の大破はやはり免れないので、途中からテープで補修することになる。
というわけで、日本のラップを切らしたときにはこっちを使うようにしている。精神的なダメージが100から50くらいには軽減されるからだ。

サランラップだけではなくどの商品にも言えることなのだが、イギリスでは質と価格が比例する。安かろう悪かろうなのである。

こんなにひどいサランラップはイギリスだけなのか

イギリスのサランラップについて、ツイッターで盛大に愚痴ったら、イギリス在住(または以前住んでいた)の日本人の方たちから「同意です!」「イギリスのラップほんとひどいですよね…」とわんさか同意をいただいた。皆思っていることは一緒なのだ。

…と思っていたら、その他の国に住む方たちからも「ラップ情報」をいただいた。

  • アメリカ→9割イギリスと同じような感じ
  • ドイツ→イギリスと同じ
  • オーストラリア→イギリスのよりはまし。ややべたべたしているが気になる臭いはない。ただ日本のには劣る

ということだった。フランスのラップもダメらしい。

欧米圏のラップ、もしかして結構な確率でだめなのでは…。むしろ「ここの国のラップは優秀です!」というのを知っている方がいたらご教授願いたい。

ただ、一部「あの硬さが不器用な人間には助かる」という、イギリスのラップに対する肯定的な意見も見たので、合う人もいるということなんだろう。

サランラップに見る文化の違い

ここまで書いていて思ったが、日本のラップが異端なのではないか、イギリスのラップのようなものが世界のスタンダードなのではないかという疑念がわいてきた。そうだとしたら我々はサランラップ先進国に住んでいたのだ。

ドイツのラップも質が悪いということで、夫が全然気にしていない謎が解けたのだが、夫は普段から食べ物が入ったお皿にラップを巻くとき、ぐるぐると食器全体を覆うように2重3重にして巻く。

日本のラップは厚みもあり密封性が高いからそこまでしなくてもいいのに、習慣なのか日本の物でも同じように巻くので消費量がすごい(夫にはこだわりがないので、なるべくイギリスのものを使ってもらうようにしている)。

いただいた意見で、「海外(欧米圏?)ではラップは1枚ふんわり被せて使うのではなく、ぐるぐる巻きにして使うのが普通なのかも」というのがあり、「ああ、そもそも使い方が違うのか、だから質が違っても大丈夫(?)なのか…」と妙に納得してしまった。

いや、まあ、そもそも質があんなだから2重3重巻くのが普通になったのか、もともとぐるぐる巻きにするからあの質で妥協されているのか、にわとりたまごみたいな感じでよくわからない。

「質の悪さは量で補おう!」みたいな考えのすえのぐるぐる巻きなのか。そこで製品開発の方向に向かわないのが不思議である(1枚ですむならプラスチックごみ削減にもなると思うのだが)。


サランラップごときでこんなに長い記事が書けると思わなかった。今までのイギリス生活で溜まっていた(サランラップへの)感情があふれ出たようだ。

というわけで、イギリスに滞在する人には、ぜひ日本のラップを持ってくるようおすすめしたい。