英語の会話で未だにちょっと慣れないのが、英語圏の「あいづち」の習慣だ。
英語での会話は、日本人にとってはあいづちが極端に少なく感じる。
「聞いているよ」という意味のあいづちは打たない
ここが日本語との最大の違い。日本人は、会話中に相手の話を聞きながらあいづちを何度も打つ。
「はい」「あー」「うん」などは、イエスとかノーとか、特別な意味はないことが多い。
相手に「ちゃんと自分はあなたの話を聞いていますよ」というアピールに近い。
実際に日本語を話す時は意識しているわけではないのだけど、英語でそのあいづちがなくなると、いかに自分がそれに頼っていたか実感する。
英語だと、そうした「確認」のあいづちはほとんどない。日本人からすると、相手が聞いてるんだか聞いてないんだか、よくわからないことがある。
対面の時は、顔を見れば、相手がどんな反応をしているのか一目瞭然なのでまだいい。だが電話や、相手と離れている時は実にこれがわかりづらい。というか、こちらとしては何となくそわそわ不安になってしまう。
たぶん、あっちの人からしたら「電話してるんだから(会話しているんだから)聞いてるのは当たり前だろ」という感じなのかもしれない。でも、わからないシチュエーションもある。
例えば夫(ドイツ人。私とは英語で会話)の例。私がキッチン、彼がリビングにいて何か少し話しかけた時に反応が返ってこない。何かに夢中になっていて耳に入っていないのか、聞いているのかわからないのだ。なので相手が何か言うまで私の話が止まって、相手が「で、それが何?」と返してきたりする(聞こえてるんかい!)。
英語圏のあいづちとはどんなものか?
もちろん、英語の会話でもあいづちは存在する。ただ日常会話で日本人ほど多く使わないだけだ。
日本人の「うん」「ああ」などに近いのは、「OK」「right」「Uh-huh」「great」「yeah」など。人によっても異なる。
「uh‐huh」と「uh-uh」で「はい」「いいえ」がわかれる
何かを聞かれた時に、短くイエスかノーを答える時がある。
これは大変難しいのだが、同じようなあいづち「uh‐huh」「uh-uh」でも、発音が違い、YES、NOがわかれるのだ。
どっちも鼻にかかった発音をするのだが、
uh‐huh 「アーハン」に聞こえる。こっちの方がよく聞くだろう。→YES
uh-uh 「ア、ア」って感じ。上のに比べれば平坦である。→NO
この動画がわかりやすい。
この動画はかなりクリアだが、正直、日常でやられるとわからないことも多々ある。個人の言い方の癖もあるし、声質によっても、すぐどっちかわからなくなってしまう。
夫の場合はuh‐huh(YES)がuh-uh(NO)の言い方と似ている(「アーハン」ではなく「ンーン」に聞こえる)ので、いつもどっちかわからず「どっち?」と聞いていたら使わなくなっていった(悲)。
私は逆に、未だに「あいづちを打たない」をすることができなくて、うんうん言って相手に鬱陶しく思われていないかドキドキしている。日本人にとって、あいづちを打たないのは相手を無視するようでどうしても気が引けるのだ。
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