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王の狩猟場:ロンドンの「鹿公園」リッチモンドパークの散策がおすすめ!

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ロンドンの郊外に、リッチモンドパークという巨大な自然公園がある。「奈良公園ワイルドver.」とでもいうべき、野生の鹿たちの楽園となっている場所だ。

今回はその魅力を、実際に撮ってきた写真・動画とともにお伝えしたい。

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王の鹿狩り場であった土地

リッチモンドパークはロンドン南西の郊外(ゾーン4)にある広大な公園。リッチモンド駅から徒歩20分くらいだが、バスも通っている。

面積は9.55k㎡で、ロンドンの王立公園としては最大の広さを誇る。園内には、500~600頭以上の鹿(アカシカとダマジカ)が複数の群れをつくって生活している。

1625年、チャールズ1世がロンドンで流行したペストから逃れるために宮廷をリッチモンドに移し、現在の公園にあたる土地を鹿狩り場のための「New park」とした。実は、その前に鹿狩り場として使っていた公園が、すぐ北にあり、現在は「Old Deer Park」と呼ばれている。

1637年に公園を囲む壁を建設、部分的な再建や補強を経て今日まで残っている。

公園内には英首相ジョン・ラッセルの邸宅を改装したレストラン「Pembroke Lodge」や、ロンドン中心部のセント・ポール大聖堂まで見渡せる「King Henry’s Mound」や王立バレエ学校の校舎など、いくつかスポットがあるが、今回はそれらよりも、「自然の中を無計画に歩き回って」見られるものを紹介しよう。

ひたすら緑が広がる道を行く。鹿は入口付近にはいないので、見るためには公園の中心部まで行く必要がある。

鹿の群れを発見

一つ目の群れを発見。複数のオスが固まり、休んでいる。メスや子供は奥にいるようだ。

鹿には50m以上距離を開けたほうがいい。というか、警戒されて近づけないだろう。

オス同士の戦い?

さらに先に行くと、オス2頭が大きな声で鳴き合っているところに遭遇した。季節が秋なので、ちょうどオスの権力争いの時期だ。

運が良ければ、戦っているところを見られるかもしれない。

鳴いているところをおさめた動画を撮った。鹿の声はあまり聞いたことがないので、牛のような野太い鳴き声なのを知ってちょっとびっくり。

キノコもたくさん

戦う戦士たちを見送ってさらに中心部へ向かう。

途中で、絵本にでも出てきそうなキノコを見つけた。

ふと地面を見回すと、あそこにもここにもキノコ。

巨大キノコも生えている。イギリスは雨が多くじめじめしているからキノコにはいい環境なのだろうか。

木々は若干紅葉が始まっていて、赤、黄色がちらほら緑に混じっている。まだ9月末だというのに、随分早い。確かに気温も日本と比べて低いから、まあ当然と言えばそうなのか…?

第二の群れ(ハーレム)を発見

 

もう一つの鹿の群れを発見した。今度は1頭のオスが多数のメス、子供を率いているハーレム。

このオスは、あたりに他のオスもいないのにしきりに一方向に向かって吠えていた。「人間が周りにいるから怖いのかな?」と思ったが、人間の方を見ているわけでもない。なんだろう、と思っていたら…。   

前方に1頭、群れから離れてしまったメスがいて、そのメスを群れに連れ戻そうとしていたのだった。

たまたま撮った動画↑が、メスを引き戻す一部始終を捉えていた。

水辺は鳥たちのパラダイス

こうした鹿たちを見ながら歩いているうちに、公園の真ん中の池にたどり着いた。

川岸ではリスもうろちょろ。リスはここだけでなく、どこの公園にもいる。

ガチョウなどの水鳥も多く集まっていた。ガチョウはかなり大きく、攻撃的な個体もいるので、あまり近づかないほうがいいかもしれない。

ここ↑に鳥が隠れているのだが、お分かりいただけるだろうか?私には無理だった。

足場の上に、サギがいるのだった。
グレーで保護色になっているし、細長いしで、手すりの一部だと思っていたら鳥だった。そしてまったく動かないので彫刻かと思っていたら本物だった(笑)。

白鳥の親子も優雅に泳いでいた。子供はもう親と同じくらい大きいが、まだ毛が生え変わり切っておらず、少し白とグレーのまだら模様。

これで2時間くらいの散策。かなり広いので、一度ではまわりきるのは難しい。

何回来ても楽しめるので、ロンドンでお手軽に「自然」を感じたかったらおすすめのスポットだ。


Richmond Park

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プロフィール

塚田沙羅

塚田沙羅

1988年生まれ、東京出身のフリーランスライター。

東京芸大で美術史を専攻。卒業後、美術系出版社で編集者として勤務。その後、フリーランスに。
2014年冬よりイギリス/ロンドン在住。2016年にドイツ人と国際結婚。

このブログはイギリス生活情報・美術・旅の三本柱で成り立っています。

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