ロンドン中心部からやや郊外の住宅街に引っ越し。生活が全体的に向上した

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ロンドン・イギリス生活

1か月ほど前に、3年以上住んだロンドンのキングスクロスから、郊外よりの場所に引っ越した。

ロンドンは、中心部から円環状にゾーン制の区分けとなっていて、観光地が集まっている中心部がゾーン1、そこから外側に向かうにつれて、ゾーン2、ゾーン3…… となっていく。

キングスクロスはゾーン1で、どこに行くにもアクセスは抜群だった。大英博物館も徒歩で行けたし(30分くらいかかるけど)。夫の会社がキングスクロスにあったのでそこに住んでいたという理由もある。

新居はゾーン4。だいぶ外側というか、中心部からは離れた。でも、地下鉄で30分くらいで中心部に行けるので、アクセスはそこまで不便ではない。

また、前の家はマンション最上階の15階だったけど、現在の家は1階。極端な変化だけど、メリットは多くなった。それについては後で触れたい。

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今回の引っ越しの理由

今回引っ越しを決めた理由は以下の通り。

  • ロックダウンにより夫も在宅勤務になった(私は元々在宅勤務)ので、2人がちゃんと仕事するためのスペースが足りない。夫は今後もしばらく在宅勤務が続くので、勤務地から遠くなってもいいからもっとスペースがほしいとのこと。
  • コロナの影響で公共交通機関が使いにくい/遠出がしにくくなった今、出歩くとしたら家の周りがメインになる。もっと静かで自然の多い環境が近所にあった方がいい。
  • 前の家は最上階だったため、室内の気温が外気温に比べて異常に高くなることが多く、冬以外は過ごしにくかった。
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現時点でわかった今回の引っ越しのメリット・デメリット

メリット

  • 家のスペースが増えた
  • 快適な仕事環境を手に入れた
  • 暑かった室内の気温が改善された
  • 外出しやすくなった/配達物を受け取るのが楽になった
  • 自然が多く静かなエリアなので近所で気分転換がしやすい
  • 食生活が充実した
  • 家賃+光熱費の合計金額は以前より下がった(毎日ロンドン中心部まで通勤するならその分交通費は高くなるけど、しないので)

デメリット

  • ロンドン中心部から遠くなった(先述したように電車で30分くらい)
  • 虫との遭遇率がやや高くなった
  • 冬は前の家よりほぼ確実に寒い。

今のところ、基本的にメリットばかり、引っ越して正解! という感じ。

前よりは確かに虫を見るけど、別に家にたくさん入ってくるわけではないので平気。不思議なのが、前の家は15階だったのに、窓ネットをつけないといけないくらいめちゃくちゃハエが入ってきたのに、今の家は全然入ってこないこと……なんでだろう。都会の方がハエが多いのだろうか。

気温に関しては、前の家は夏が暑すぎて冷房を使っていたけど、冬は全く暖房いらずだった。新居はその逆っぽいから、冬の寒さは普通に暖房で解決されるであろう。

ロックダウン以降、「都心の高くて小さなマンションに閉じこもっているよりも、郊外の広めの家や自然が多いところに住みたい」とロンドン中心部から郊外に引っ越す人が増えているという。皆考えることは同じだ。

家のスペースが増えた

前の家は、「寝室+浴室+キッチンのついたリビングルーム(ダイニングテーブルとソファー、テレビ台があった)」という構成だったのが、新居は「寝室+浴室+キッチン(リビングとは別)+リビング+もう一つ小部屋」という間取り。だいぶ広くなった。

そのうち、リビングを私の仕事スペースとダイニングスペースに、小部屋を夫の仕事部屋としてセッティングした。

以前、「イギリスの家の日本と違うところ」という記事でも書いたように、イギリスの賃貸は家具がすべて元々ついている物件も結構多いのだが、今回は家具なしの物件を選択。全部自分たちで揃えることになった。大変だけど、全部自分たちの好みにできるという良さがある。

快適な仕事環境を手に入れた

これが私の仕事用デスク。念願だったデュアルモニターにしたぞやっほーい。安価なモニターだけど、今まで小さな画面で作業していた私にはかなりのアップグレード。あと前の家ではダイニングテーブルで仕事していたので食事の時にいちいち片付けなくてはならなかったけど、それももう必要ないイエーイ。

複数のソフトウェアを使ったり、いくつもウィンドウを開いて調べものをしながら執筆する(例えば動画字幕の翻訳だと、動画を見つつ調べものをしながら執筆するなど)ことが多いので、この環境はとっても捗る。

ずっと自分だけの作業空間がほしかったんだ。嬉しい。

ちなみにこれがプログラマーの夫の仕事用デスク。会社とほぼ同じ環境にしたかったらしい。こんなにたくさん画面がある……!(雑な感想) 

急に始まったロックダウンにより、夫は前の家では在宅勤務のための機材を十分に持ち帰ることもできず、しかもデスクもない状態で3カ月くらい作業していたので、現在のようなセットアップができた時には「嬉しくて泣きそうだ……」と感動していた。

彼にとっても満足な仕事環境ができたようで、よかったよかった。

暑かった室内の気温が改善された

マンション内でも一番暑くなるとされる最上階から、今の1階に越してきて、とにかく室内が涼しくなった。外が暑い日でも、帰宅して数分過ごせば冷房なしでも汗も引くし、日によっては少し肌寒いくらい。

周りも緑が多いから、コンクリートだらけの都心より熱が発散されやすいというのもあるかもしれない。

外出しやすくなった/配達物を受け取るのが楽になった

以前は15階という高さが障壁となり、外出がなんとなく億劫だったが、今は一歩出るとすぐ外なので、心理的にとても気軽に外出できる。ゴミ出しもしやすい。前の家だって、エレベーターで地上に出るには数分しかかからなかったのに、気持ちの面で違いはあるものだなあ、と思う。

以前の家では、訪問者に2回もインターホンを鳴らしてもらってロック解除しないといけなかったのと、エレベーターのシステムがわかりにくかったので配達の人がよく迷っていた。そのためオンラインショッピングやデリバリーが大変使いにくかったが、それも解消された。

配達物を受け取るのが楽になるだけでこんなにストレスが減るとはびっくり。小さなことだけど積み重ねって大事なのね……。

自然が多く静かなエリアなので近所で気分転換がしやすい

家族連れが多い住宅街エリアなので、近所はとても平和で静か。

前の家の近所は高層マンションが多く、オフィスやお店がひしめいていた感じだったので、便利だし賑わいはあったがもっと人が多く忙しなかった。あたり一帯が長期開発工事中でうるさかったというのもあるけど……。

庭付きの家が多いからか、それぞれの家が丁寧に世話している植物や花がたくさん見られて楽しい。

白いアサガオ。午後だったけどね。

良きアジサイの玉。カラフルでとても美しい。

ピンクのバラ。イギリスではバラを植えている人が多い。白や赤、ピンク、黄色などさまざまなバラを道で発見する。

家のすぐ近くには公園がある。前の家では近くに公園がまったくなかったから嬉しい。

のどか。仕事の合間の気分転換にここを歩いたりする。

毎日のように、犬を連れてきている人たち(と犬たち)が交流しあうサークルのような団体がいる。いろいろな犬がじゃれあっているのを(遠目からだけど)見るの、楽しい。

特に何もない原っぱ。こんな空っぽの空間、前にいたところでは考えられなかった。

近くの教会。とても良い感じの外観で、大きなバラ窓が綺麗。まだコロナのせいで閉まっているが、再開したら入ってみたい。

今はまだ越してきて1カ月だからいろいろ物珍しくて見て回っているが、そのうち慣れて飽きてくるだろう。そうしたら、長い散歩がてらに徒歩40~50分くらいの公園や林、教会などに足を延ばしてみよう。歩くのが好きなので散策し甲斐がある。自転車を買ってもいいかな。


さて、引っ越し先の環境にはもう一つ、日々の生活を充実させてくれる大きな要因がある。それが食生活である。

嬉しいことに、食生活、特に家での自炊はさらに豊かになった。それについては次の記事で語っていきたい。

新居に越して食生活が充実したので家での食事がさらに楽しくなった
「ロンドン中心部からやや郊外の住宅街に引っ越し。生活が全体的に向上した」の続き。 新居に越してから、よりバラエティに富んだ食材が手に入るようになって、食事を作るのが楽しくなった。 主な要因としては、以下のような感じ。 格安スーパー~高級スーパーまでさまざまなタイプのスーパー(しかも大型店)が徒歩圏内。日常使う格安食材からちょっとお洒落なデリまでさまざま揃う。 特に格安スーパーの存在...