イギリスのクリスマス翌日の祝日「ボクシング・デー」って何?

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ロンドン・イギリス生活

イギリスでは、クリスマスの翌日である12月26日は「ボクシング・デー(Boxing day)」と呼ばれる祝日となっている。

クリスマス当日(12月25日)のロンドンの様子についてはこちら

この記事では、日本人には馴染みのない「ボクシング・デー」について説明していく。

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ボクシング・デーとは何の日か

ボクシング・デーはイギリスの公式の祝日で、企業や銀行や学校、博物館などの公共施設はクリスマスに続いて休みをとる。スーパーも休業だったり営業時間が短かったりするし、電車やバスなどの公共交通機関も、線によって運休していたり本数を減らして運行したりしている。

もしボクシング・デーが週末にかかった場合、月曜日または火曜日が振替休日となる。

多くの人にとっては、クリスマスに昼から晩まで1日中ご馳走とお酒を入れ続けた体を休ませ、来たる通常営業の日に向けてリカバリをはかる日となる。

飲食店や小売店は普通に開いているところが多い。なぜならこの日は、もはや街はクリスマスのようなゴーストタウンではない。皆が外に繰り出す日なのだ。

クリスマス後のバーゲン開始! 

クリスマス後〜正月にかけてのセールが、このボクシング・デーから始まる。アパレルや家電、日用品など、年末セールでさまざまなものが割引となる。売り切れる前に良い商品を得ようとする人たちで、街は混雑する。明け方からお目当ての店に並ぶ人もいるくらいだ。

クリスマスが終わったから必要ないとはいえ、この時のセールでは、クリスマスのグッズや用品も50〜70%引きというえげつない価格で投げ売りされているところに諸行無常を感じる。

ちなみに、昔はボクシング・デーには上流階級の人々は狐狩りを楽しむのが習わしだったそうだ。今は狐狩りはイギリスで違法である。

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ボクシングという名前の由来

この祝日の起源は興味深いところで、始まった時期も古代ローマ帝国の時代から1800年代までさまざまな説が提唱されている。最初に言っておくと、スポーツのボクシングとは関係がない。

ここでは、代表的なものをいくつか紹介したい。

召使いのための休日

上流階級がクリスマスを祝う間、召使いたちは当然、彼らに使えなければならない。クリスマスは休めなかった召使いに休みを与える日が、翌日の12月26日だったとされる。召使いたちはこの日やっと、家族のもとに帰り一緒に時間を過ごすことができるのだ。

また、主人はこの日召使いたちにプレゼントを用意した。ちょっとした品物や、金銭、クリスマスの宴会で残った食べ物などを箱(box)に入れて渡した。これがBoxingの由来になった可能性がある。

貧しい人が施された贈り物を開ける日

中世から始まったとされる習慣で、教会がクリスマスの日に箱を用意し、人々から寄付を募るというものがある。その翌日に、箱を開け、貧しい者にその寄付金を与えたという。

この施しはキリスト教で最初の殉教者とされる聖ステファノの名のもとに行われた。聖ステファノの記念日は12月26日である。

航海の成功を記念した箱

上の教会の施しの話と似ているが、こちらも興味深い説だ。

船が航海する時に、旅の安全を願って金銭を入れた箱を幸運の印として積んでいたという。もし航海が成功して船が無事に戻ってきた暁には、その箱は教会の司祭に手渡され、クリスマスの時期に貧しい者に中の金が配られたという。

商人のためのギフトボックス

12月26日に、商人が1年間の仕事やサービスのねぎらいとして、自分たちへのクリスマスボックスやギフトを集める習慣があったという。この頃は、クリスマスの翌日が1年の締めくくりという意味合いもあったのかもしれない。


このように、始まりは定かではないが、イギリスでは今でもこの12月26日のボクシング・デーは祝日として確立している。この時期に観光に来る人は、交通機関やお目当てのお店、施設が開いているかどうかをしっかり確認することをおすすめする。

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