「白馬の王子様」が現実世界にどれくらいいるか検証してみた

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海外生活全般

この間ニュースでイギリス王室のハリー王子を見ていてふと思った。「白馬に乗った王子様」とよく言うが、実際にそんな人は何人いるんだろうか。

「白馬に乗った王子様」が「若くてイケメンでお金持ちなジェントルマン」の比喩であることは私もよくわかっている。

でも実際の「白馬に乗った王子様」も王族なのだから金持ちであることは間違いないし、品よく振る舞うジェントルマンであることはまあ約束されているだろう。イケメンかどうかはもう遺伝子の問題だが、きっと高価な衣装と立ち居振る舞い、馬効果でイケメンに見えるに違いない。

というわけで、「世界に白馬に乗った王子様はどれくらいいるか」を実際に検証してみた。おふざけの記事なので暇つぶしに見てね。

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「王子」がいる国

「王子」がいる国なのだから、イギリス(グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国)のように、まず王子の出身地は「王国」でなくてはならない。

現在、196ヵ国ある世界の国のうち、王国は20ヵ国。

  • ヨーロッパ……オランダ、イギリス、スウェーデン、スペイン、デンマーク、ノルウェー、ベルギー
  • アジア……カンボジア、タイ、ブータン、ブルネイ・ダルサラーム、マレーシア
  • 中東……ヨルダン・ハシミテ、オマーン、サウジアラビア、バーレーン
  • アフリカ……スワジランド、モロッコ、レソト
  • オセアニア……トンガ

思っていたより結構ある。

だがここで、待てよ? 王国だからといって、日本人基準ではもしかしたらお金持ちではない国もあるのではないか? と思いついた。

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お金持ちな国

そこで、上記の王国がお金持ちかどうか調べてみることにした。

国の国内総生産順リスト (一人当り購買力平価)という、国のお金持ち度をはかったランキングから調べてみる。IMF(国際通貨基金)の2015年のリスト(英語)だ。

185カ国中、日本は28位であった。というわけで、日本より順位が高ければ暫定的に「お金持ちの国」とみなしていいのではないか。

上記の国々の順位はというと、

日本より高かった国……ブルネイ・ダルサラーム(4位)、ノルウェー(6位)、サウジアラビア(12位)、オランダ(13位)、スウェーデン(15位)、デンマーク(19位)、ベルギー(22位)、オマーン(23位)、イギリス(25位)

日本より低かった国……カンボジア、タイ、ブータン、マレーシア、ヨルダン・ハシミテ、バーレーン、スワジランド、モロッコ、レソト、トンガ、スペイン(順不同)

9ヵ国まで絞れてしまった。かなり候補が少なくなった。

馬に乗る習慣がある国

馬に乗る習慣がある国なら王子専用の白馬くらいいるだろう。ということで、王族が馬に乗る国かどうか、上記9ヵ国について調べられる限り調べてみた。だがこれがなかなか大変だった。

  • イギリス……これは私も住んでいるのでわかる。王子たちは間違いなく馬に乗る。
  • ブルネイ・ダルサラーム……イギリス連邦加盟国のイスラム教圏ということで、乗馬の習慣があるのかもわからない。だが、ブルネイ王子の画像検索をしたら、イギリスのウィリアム王子と一緒に乗馬をしている姿が出てきたのである! というわけで、乗る。
  • ノルウェー……現王子の名前がつけられている馬のレースがあるくらいである。間違いなく乗るであろう。
  • サウジアラビア……画像検索したら乗馬レースの写真がごろごろ出てきたので乗ることが確認された。しかしショッキングだったのは、何人かいるうちの王子の一人が持っていた名馬が、同性愛で処刑されたというニュースが出てきたこと。
  • オランダ……まあヨーロッパの国ならまず乗るだろうって想像はつく。乗る。
  • スウェーデン……乗馬より馬車に乗っている結婚式の写真ばかり出てくる。まあ馬車も馬に含めるということで乗る。
  • デンマーク……乗る。
  • ベルギー……調べても出てこないなあ、と思ったら、現王子たちはまだ11歳と13歳なのだった。でも将来的には乗るだろう。
  • オマーン……なんということだ。乗馬どころか今のオマーンには王子がいないことが判明してしまった。現国王には子がいないのだそうだ。国王の親戚には王子と呼ばれるだろうポジションの人はいるが、直系はいないのだった。これは予想外であった。

結論:「白馬の王子様」は〇ヵ国にいる

(直系の)王子がいないオマーンとまだ王子たちが結婚できる年齢ではないベルギーを除くと、7ヵ国は、(白)馬に乗った王子様がいることがわかった。

王子が複数人いたり、直系ではなくても「王子」と呼ばれる人がいたりと正確な人数は数えていないが、最低7人の夢見る乙女にはチャンスがあるということだ。

私はというと、この記事を書いてみて「どの国でも乗馬は王族の嗜みなのだな」という感想が得られた。満足である。終わり。

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