イギリスを統計から見るシリーズ。
今回は、イギリスでの結婚平均年齢はどれくらいなのか、「イングランドとウェールズの結婚に関する統計(2014年最新版)」から、結婚年齢に関する部分を取り上げた。
元資料:“Marriages in England and Wales: 2014″内の【At what age are couples getting married?】より
※グラフは初婚平均年齢。
※イングランドとウェールズのみのデータなので、スコットランドと北アイルランドの数字は含まれない。
ちなみに、こちらの記事によると、日本の平均結婚年齢は2016年の初婚平均年齢は男性31.3歳、女性29.4歳。年々上昇の一途をたどっている。
今まで、ニュースやらなんやらでなんとなく日本での女性の結婚の平均は28だか29あたり、というのは聞いたことがあったから、まあそんなものだろうか、という感じだ。
しかし、イギリスは初婚平均年齢が日本とだいぶ違うようだ。
図:男女の結婚平均年齢の推移(1974~2014年)
2014年時点でイギリス(イングランドとウェールズ)初婚平均年齢は男性37歳、女性34.6歳。日本と比べると男女とも+5歳前後だ。
1974年には、男性は20代後半、女性は20代前半だったのが、大幅に上がり続けこのような結果となったことがうかがえる。
また、30歳未満の結婚は女性の方が男性より多い傾向にあり、男性は自分より若い女性と結婚する傾向があると言える。
同性婚(このグラフには載っていないが)では、男性同士の平均結婚年齢が39.5歳、女性同士の平均結婚年齢が36.9歳。50歳未満で結婚するのは男性同士より女性同士が多く、50歳以降では男性同士の結婚数が増える。
日本人の感覚からすると、イギリス人は随分結婚するのが遅いんだな~と思うが、そもそも「年齢で判断する」ことが日本的なのかもしれないとふと思った。
イギリスではそもそも、年齢によって人を判断する傾向が少ない。「〇〇歳だから■■はもう遅い、〇〇歳だから就職/結婚/出産しなきゃ~」みたいなものがあまりない。少なくともそんなことを口に出して言う人はいない。人と出会っても年齢なんて特に聞かない。イギリスに来てから、日本ではずいぶん「年齢」に縛られていたんだな、と思った。
まあヨーロッパはそもそも、籍を入れないカップルもかなり増えているので、結婚という概念自体にこだわりがない人が結構いるというのもあるのだろう。
もしかしたらそれはイギリスというよりロンドンだからなのかもしれない。私はロンドン以外住んだことがないからわからない。でも東京で生まれ育った人生を思い返してみて、同じ都会であっても年齢についてはロンドンの方がはるかにリラックスしている。
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