チェコ旅行で出会った料理:プラハの美味しいレストランも紹介

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チェコ

4泊5日でプラハに行ってきた。この記事では、現地で食べてきたチェコ料理について紹介したい。

まずは、チェコ料理の概要から。その後に、実際に私が食べたものを写真盛りだくさんで紹介していく。

その他、今回の旅の情報の目次はこちら。

プラハの特徴とおすすめの見どころ【交通・食事など基本情報あり】

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チェコの料理はドイツ系? 

私のチェコ料理の第一印象は「ドイツやオーストリアの料理に似ている」だった。つまり、基本的に肉と芋である。

いわゆるトンカツであるシュニッツェル、ソーセージ、ザワークラウト、グラーシュ(ビーフシチュー)など。

ドイツ料理に関してはこちらを参照。

ドイツ旅行で出会った美味しいドイツ料理を写真付きで紹介

肉の中でも一番使われるのは豚肉。肉の消費量の半分を豚肉が占めているらしい。

街中で見つけた豚の丸焼き。大胆である。

肉料理はどれも美味しかったが、逆に言えば野菜料理があまりないので、意識的にとらないと野菜不足になるかも。

量が多い&味が濃い目

他のヨーロッパの国にも言えることだが、メイン料理は量がとても多い。前菜も大きめなので、シェアしたほうがいい。

また、チェコ料理は味つけが全体的に濃い目だと感じた。サラダを頼むか、パンかビールで中和すべし。

添え物はダンプリング(団子)

レストランに入るとお通しのような感じでパンが出てくるが、それ以外にも、メインの肉料理を頼むと、同じお皿に芋またはパンで作った団子のようなもののスライスがついてくる。英語ではダンプリング(dumpling)とメニューに書かれているのがそれである。料理の種類によって、芋ダンプリング、パンダンプリング、どちらをつけるのか決まっているのかもしれない。

芋のダンプリングはもちもちしていて、いももちのような感じ。私はとても気に入った。肉料理のソースにつけて食べると美味しい。

パンのダンプリングは、ほぼパンであった。もっと密度があるというか、ふわふわしているというか、普通のパンより軽いのだが、それ以外はあまり違いがないように思う。もうパンが運ばれているのにこれを食べる意味はあまりないのでは……。などと思いながら食べていた。

外食の価格について

外食の安さはヨーロッパ一なのではないか、と思うくらい安かった。

平均的なレストランでは、前菜400~800円、メインも1500円~2000円くらい。もちろんミシュラン星つきとか、ラグジュアリーなところなどは青天井である。かけようと思えばいくらでも食事にお金をかけられるはず。

ただ、上記の金額はチェコ料理のお店で、イタリアン、フレンチ、日本食など外国の料理はもっと高め……かな? とは言え、中華やピザなんかは普通に安い。せっかくチェコにいるのだから、安く美味しい現地の料理を楽しむのがいいと思う。

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チェコはビール消費量世界一

ビールは1杯150~200円。チェコはビール大国で有名で、1人あたりのビール消費量は世界一を誇る(?)んだそうだ。

チェコのビールは、ほぼ半分くらいクリーミーな泡がこんもりと乗った状態でくる。どこでもこうだったので、チェコではこれが主流なんだろう。私の住んでいるイギリスは逆で、限界まで泡を削ってくるので、ビール好きの国でも結構違うんだなあ、と驚いた。

たいていのお店は300mlと500mlと大小サイズがある。1Lなんてとんでもない容量があるレストランもあったが……。

これはスーパーで見つけた2リットルのビールボトル。値段は200円ちょっとであった。そんな水みたいなノリで売らないでほしい。すごい。

独自のブルワリーを持っていて、小さめサイズでいろいろな銘柄を呑めるパブもある。ビールテイスティングができる施設も中心部にあるらしい。

さて、ここからは実際に食べたものを紹介していくよ! 

レストラン「U Červeného páva」

ここはプラハ旧市街の真ん中だけど、大きな通りを外れたところにある隠れたお店。

安いしとっても美味しかったので、本当におすすめ。

前菜は牛タンのロースト。ホースラディッシュソースとマスタードが添えてある。まさかここで牛タンに出会えるとは思っていなかったので、本当に嬉しかった。

とっても柔らかくて、口の中でとろける。至福。

店内は素朴で暖かなインテリア。店員さんもフレンドリーで、居心地がいい。

メインに頼んだ、ダックのコンフィ(全身の1/4だとか)。ザワークラウトと、パンのダンプリング(左)と、芋のダンプリング(右)がついている。このアヒル(ガチョウ?)、ほろほろ~と簡単に崩れるくらい柔らかい。ほんのり甘みのあるソースが中までぎゅっとしみている。

夫が頼んだメインは、鶏むね肉のグリル。チェコ料理で食べた中では珍しく? ズッキーニやナスなど夏野菜がたっぷり添えられていた。こちらもとてもジューシーで美味しかった。

これにビールを3杯、ワイン1杯頼んで計4000円くらいだったと思う。味のレベルが高いのにとてもお手頃な値段。


U Červeného páva

住所:Kamzíková 543/6, 110 00 Praha 1 – Staré Město-Staré Město, Czechia

アール・ヌーヴォー調のレストラン「Café Imperial」

綺麗な内装のレストランがあると聞いてやってきた。アール・ヌーヴォー調の装飾的なインテリア。

天井が高く、雰囲気がいい。見掛け倒しでなく、料理の質も高かったのだ、ここは。

牛肉のタルタルに興奮して写真を撮る前に少しとりわけてしまった前菜。生の黄身が乗っている、西洋版ユッケ。外国で生卵は食べれないというけど、普通に外食で出てくるのはもちろん食べられるよ。

メインのラムのレッグ(脚)。骨付きで出てくるのかと思いきや、こんな上品な感じで出てきた。

やはり芋のダンプリングと、マッシュルームが付け合わせ。このラム、素晴らしい火の通り具合で、柔らかいけどちゃんと「肉食べてる!」って食感もあり、美味しかったな~。

夫はveal cheeks(子牛の頬肉)の煮込みを頼んでいた。これは上のお店で私が頼んだダックと同様、とろけるような柔らかさだったらしい。牛肉好きの人は絶対好きになる、と彼は断言していた。


Café Imperial

住所:Na Poříčí 1072/15, 110 00 Petrská čtvrť, Czechia

中世っぽい雰囲気の「Krčma」

中世っぽい、というのは私が勝手に思ったただの感想だが、ここは暗いパブのような店内。

木造りの椅子と机が並んで、こんなロウソクが置かれている。なんか中世の物語の中みたい……と思った。

キャベツのスープ。キャベツにジャガイモ、ベーコン? が入っている。やや酸味のある味で、これがとーっても美味しかった。チェコのレストランでは、前菜のメニューにはほぼ必ずといっていいほどスープがある。スープはチェコ料理の中でも定番らしい。

これは別の店で食べたものだが、ビーフシチューの「グラーシュ」もおすすめ。これはシンプルだが、野菜が一緒に煮込まれているバージョンもある。

ハンガリー風ソーセージ。このソーセージがね、パリッパリでめちゃくちゃハマってしまった。ビールと合いすぎて危険。ビールのために生まれてきたような(いい意味で)悪魔のソーセージであった。

マスタードソースと、白い紙きれのようなものはホースラディッシュを細かくスライスしたもの。初めてこの状態のホースラディッシュを食べた。

どーん。メイン。

なんか暴力的な質量だった。roasted pork back knee、豚の後ろ足の膝のローストと言うことだった。

ドイツのアイスバインにそっくりだ。余談だが、ドイツ人の夫曰く、ドイツ料理の代表格であるアイスバインを彼は一度も食べたことがないという。あれはバイエルン地方の料理で、他の地域では食べられていないんだとか。「でもドイツ料理代表みたいに思われてるよね、世界中で」と言っていたが、私もそう思ってた……。ごめん。

外はパリパリ、中はしっとり。付け合わせのピクルスと一緒に食べないとしつこくなっちゃうかも。思う存分肉を食べたい人向け。

こちらは夫が頼んだ、これまた伝統的なチェコ料理のローストビーフ。このようにクランベリーソースと生クリームを乗せて一緒に食べるんだそうだ。

肉に生クリームはかなり(私的には)斬新だった。美味しかったけど。


Krčma

住所:Kostečná 4, 110 00 Staré Město, Czechia

観光客に人気のチェコスイーツ

プラハ中心部では、「Trdelnik」というお菓子が至る所で屋台で売っていた。宮島のもみじ饅頭並みの頻度である。つまりどこでも売っている。

こんな筒状のドーナツ記事のようなものに、果物やアイス、クリームを詰めて食べるのである。

ストロベリーとバニラのTrdelnik(読めない)。筒の中にはイチゴがゴロッゴロと入っていて、その上からアイスを持っている。生地はシナモンがきいていて、シナモンドーナツのような感じ。サクサクとしてて美味しかった。これは140コルナ(700円)くらいだったかな。観光地価格。

日本料理? も食べてみたものの……

旅行前に、夫の友人のチェコ人に「ここ超イケてるよ!」と教えてもらったのが、日本食寄りのアジアンレストランだった。私は別にチェコに来てまで日本食を食べなくてもいいと思ったのだが、オンラインのレビューも良かったし、夫が食べたそうにしていたのでランチに足を運んでみた。

ちなみにここは、前述した価格帯から外れる、プラハでは割と高級価格帯のレストランである。

キュウリの入った意識高い水。これはイギリスでちょくちょく遭遇するのだが、チェコでもそうなのか……とちょっと驚いた。私はキュウリの青臭さが水に溶け込んでいるだけで美味しく感じないので、キュウリ水には反対派である。

このレストラン、味は美味しかったのだが、メニューを見た時の想像と現実がかけ離れていた。

こちらは前菜で夫が頼んだ「サーモンの刺身」。sashimiと書いてあった。

うーん……これは、カルパッチョですねえ……。ビネガーと醤油を混ぜたソースがかかっていた。美味しかったけども。

そしてこれは私が頼んだメイン。サーモンといくらの丼ぶり。うん……海鮮丼だと思ってたよ……まさか熱が通っているとは思わなかった……。別に生だとは書いてなかったけどさ……しかも野菜が乗ってるとは書いてなかったので結構衝撃だった。いや、野菜がとれるのはいいことだけど。

下の米はタイ米で、バターライスになっていた。美味しかったけど完全に舌が予期していたものと違った。

この店は特におすすめしないので詳細は書かない。チェコに行った人はチェコ料理を食べましょう。

その他チェコ旅行に関する情報やレポはこちらから。

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