プラハの世界一美しい図書館見学ツアー+装飾がすごい教会まとめ

プラハ旅行で見た美しいスポットをまとめてみた。

今回は、世界一美しいと言われる図書館と、その他こまごまとした、小さいけれど派手な装飾を持つ教会について、写真と共に紹介していきたい。

今回の旅の目次はこちら。

世界一美しい図書館「クレメンティヌム」

このクレメンティヌムはプラハ旧市街にある複合施設。その中の天文塔に、この図書館がある。300コルナ(約1500円)のツアーに参加すると、英語のガイド付きで中を見学することができる。

ツアーは天文塔全体をガイドしてくれ、簡単な歴史と、図書館見学、トップの天文台まで連れて行ってくれる。天文台からはプラハの街が一望できる。

一帯は修道会士たちの住居だった

このクレメンティヌムは、16~18世紀に造られ、元はイエズス会の修道僧たちの住居として使われていた。彼らは学校を創設し、1622年には大学として開校された。教室だけでなく、図書館、舞台劇場、薬局なども併設され、1654年にはプラハ・カレル大学と併合され、その蔵書も図書館に加わったという。

バロック様式の図書館

1722年、この大学の施設の一部として、バロック様式の図書館がオープンした。

1733年には、ボヘミア女王マリア・テレジアによって大学の運営からイエズス会が外され、彼らは出ていかなければならなかったが、大学は存続した。

このクレメンティヌムの図書館は、1777年、マリア・テレジアによって正式に大学図書館として認定され、公に開かれることとなったのだった。

図書館は、中を自由に歩き回れるわけではなく、入口すぐにある柵から中を見られるという状態。普段は厳重に鍵がかけてある。また撮影禁止だったので、ウェブ上で拾ってきた画像(転載OK)を紹介。

©Bruno Delzant

この画像の通りの美しさであった。床には(これもまた美麗な)大きな地球儀がいくつも置かれていた。天井には1700年代に描かれたイエズス会の聖人たちのフレスコ画がそのまま残っている。

寄贈によって集まった蔵書は2万7000冊。16世紀中ごろから寄贈が始まり、最古の本は紀元100年のものだという。すべて当時のオリジナルの書物である。

今でも、研究者や学生が蔵書を調べたい場合は、申請すれば特別に使用できるのだという。

古い木の階段をさらに登り、天文の研究に使っていた部屋に移動。ガイドさんが説明をしてくれる。

巨大な六分儀があり、ここで天体の位置を計算していたのだという。

これはここで展示されていた、学校での実習用の小さな六分儀。

一番上に上ると、360℃一周できる展望台があり、そこからはプラハの街を見渡せる。

図書館は一見の価値がある。プラハに行く人にはぜひおすすめしたい。


クレメンティヌム

住所:Mariánské nám. 5, 110 00 Staré Město, Czechia

プラハの装飾がすごい教会まとめ

さてここからは、プラハ内の装飾がド派手な教会の数々を紹介していこう。

聖ヴィータ大聖堂

プラハ大司教の総本山であるこの大聖堂、プラハに行ったら絶対入っておきたい建物ナンバーワン。とにかく豪華絢爛である。

詳しくはこちらのレポートを参照。


St. Vitus Cathedral

住所:III. nádvoří 48/2, 119 01 Praha 1, Czechia

入場料:入場自体は無料だが、見られる場所に限りがある。チケットを購入するとすべて見られる(プランによって値段は異なる)。

ひっそりと隠れた聖堂

南プラハにある、人があまりいない静かな場所にある大聖堂。ここには17世紀建造の要塞もあるので、併せてチェック。


Saint Peter and Paul Basilica

住所:120 00 Prague 2, Czechia

入場料金:50コルナ(250円)

聖ミコラーシュ教会(聖ニコラス教会)

聖ミコラーシュは聖ニコラスのチェコ語読み。日本語ではそれに倣って聖ミコラーシュ教会と呼ばれているが、英語ではSaint Nicolasという表記になる。

同じ名前の教会がもう1つ川をまたいであるが、こちらは中心部の、旧市街広場にある教会である。

中のシャンデリアが印象的だ。白地の天井と壁は宗教画でうめつくされている。観光地化された小さな教会だが、旧市街の中でも最古の教会のうちの1つで、その創建は13世紀。現在の姿になったのは18世紀だという。

メイン祭壇にも小さめのシャンデリアが。ここはとても小さな教会だが、パネルでプラハの歴史の解説(英語)も読めるので、英語が読める方はぜひ目を通してみてほしい。

ほぼ毎日のようにクラシックやオペラ音楽のコンサートも行われている(有料)。


St. Nicholas’ Church

住所:Staroměstské nám. 1101, 110 00 Staré Město, Czechia

入場無料

 アッシジの聖フランシス教会

クレメンティヌムすぐそば、川沿いの教会。ここは素晴らしかった。小さく目立たない教会なのだが、中に入るときんきらきんのインテリアがお出迎え。

Knights of the Cross with the Red Star(赤い星と十字架の騎士団)という中二病みたいなかっこいい名前のボヘミア起源の修道会が17世紀に建てた教会だという。

ロープで区切られていて奥まではいけなくなっていたが、なぜか係のお姉さんが中に入れてくれて、しかも軽く解説までしてくれた。

このパイプオルガンはプラハで2番目に古いもので、1702年の作。モーツアルトもこれを演奏したことがあるという。

神父が登り信者に説教をするための、講壇(こうだん)と呼ばれる説教台は天使に囲まれている。講壇までこんな有様である。もはや説教台というよりモニュメントのようだ。

こちらは現代の小さなパイプオルガン。普通のコンサートや儀式の際はこちらを使用するとのこと。その後ろの絵画の額縁の装飾もすごい。

入口付近のマグダラのマリア像。この教会内の彫刻や浮彫はとても緻密で綺麗なものばかり。

この教会も、コンサートを行っているらしかった。プラハではコンサートを開いている教会を多く見かけた。


St. Francis Of Assissi Church

住所:Křížovnické náměstí 3, 110 00 Staré Město, Czechia

聖サルヴァトール教会

ひとつ上で紹介した アッシジの聖フランシス教会の向かいにある教会。ここは扉を入った後すぐ柵で囲われていて中には入れなかったが、それでも柵越しに除くことができた。
やはりメインの祭壇部分、過剰ともいえるほどの装飾が施されているのが見て取れる。

雪の聖母教会

ここは大変残念ながら中が撮影禁止だった教会なのだが、教会芸術好きなら絶対に足を運んでほしい。

14世紀中頃創建。1651年に造られたメインの祭壇彫刻が、すごいスケールと豪華さなのだ。カラフルな人物彫刻と、金色の祭壇本体が見事に調和し、若干やりすぎ感さえある空間を作り出している。


Church of Our Lady of the Snows

住所:Jungmannovo nám. 753/18, 110 00 Nové Město, Czechia

チェコ人はヨーロッパ一信仰心が薄い?

プラハにはこの他にも、とにかくたくさんの教会がある。だが、現在のチェコ人は無宗教の人が多いという。2011年の調査では、人口の34.2%が無宗教者、ローマ・カトリック教会を信仰する人は10.3%、プロテスタントは0.8%だという。

キリスト教以外だと、仏教徒が最も多く、これはベトナム移民が多いからであるという。確かにエスニック系のレストランはとても多かった。タイのマッサージ屋もよく見かけたので、タイ人も多いのかもしれない。

元はカトリック教徒が大多数だった

しかしそんなチェコも、1910年頃までは、95%以上の人がローマ・カトリック教徒であった。どうしてこんなに宗教は薄れてしまったのか。

それには、オーストリア=ハンガリー帝国の崩壊と、チェコの共産主義が背景にあるようだ。

ハプスブルク家が牛耳っていたオーストリア=ハンガリー帝国は、多数の民族を含む連邦国家で、その中にはチェコも含まれていた。それが第一次世界大戦で崩壊すると、チェコ内でも民族主義が高まり、チェコスロバキア共和国が独立した。
そしてアンチオーストリアの動きが生まれ、旧帝国のメイン宗教であったカトリック教会に対してもアンチが増えていったのである。

また、1948年に生まれた共産主義により、カトリック教会の土地や財産を国が取り上げ、多くの聖職者を迫害、処刑した。宗教的儀式は秘密警察の監視下でしか行えなかったという。

こうした事象が絡まり合い、キリスト教信者の数は徐々に減り、1991年にはローマ・カトリック教徒は40%を切った。そしてさらにその数は減り続け、現在に至るというわけである。


ここまで信者が少ないと、新しい教会が建つことは見込めなそうだ。現在残っている教会は、本当の意味でチェコの貴重な遺産となってしまうかもしれない。

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チェコ

Posted by Sara