在住者のリアル体験から見る、日本とは違う西洋のカップル文化とは?

西洋には、少なくともイギリスには「カップル文化」がある、とイギリスに数年住んでひしひしと感じる。

ここでいうカップル文化とは、「カップル(未婚既婚問わず)で行動する文化」である。日本だったらここでパートナーは連れてこない/連れて行かないよな〜と思うシチュエーションでカップル文化が浸透している。良いなと思う部分と、未だに慣れないなと思う部分がある。

他の人はどうなのだろうと思い、ツイッターで欧州在住の日本人の方に「お住いの国にはカップル文化はありますか」とアンケートをとってみたら、21人中8割以上の方が「ある」と回答。サンプルは少ないけど、ある国が多いという認識でよさそう。ない国はどこなのか興味深い。

それ以外にも、もう少し掘り下げたアンケートに答えてくれた方もいたので、そこでいただいた回答も紹介しつつ、私が出会った「日本にはないカップル文化」について書いていきたい。

自分の体験から感じたことなので、100%こうだ、というよりも「そういう傾向がある」くらいの感じでお読みいただければ幸い。

パーティーにはパートナーを連れて行く

そもそもイギリスでは何かにつけて日本よりはるかにパーティーが多い。クリスマスやニューイヤーなどの季節のイベントごとに加えて、個人的なホームパーティや誕生日パーティー、引っ越し祝いパーティーなどもたくさん。会社が従業員のために主催するパーティーもある。

ここに呼ばれた場合、パートナーがいる人はかなり高い確率で連れていく。パーティーではカップルがセットという感じだ。もちろん、友達と一緒に、または一人で参加したって全然大丈夫。パーティーにパートナーを連れていくのは、なんというか、友達を連れていく延長という感じでかなりカジュアルに行われる。

会社主催のイベントの場合は、「パートナーを連れてきてもいい」ところと、「従業員だけで行う」ところがあるようだ(おそらく後者が多い?)。私は夫(ドイツ人)の会社のクリスマスパーティーに毎年参加している。日本ではまずないか、かなりレアなのではないか。

この文化は私は好きだ。パーティー会場ではだいたい知らない人の方が多いので、個人的には一人で行って溶け込むのはなかなか勇気がいる。その場合、恋人や配偶者という一番身近な人を連れてきても大丈夫という文化だと、よりリラックスできる。

友達と遊ぶのにもパートナーを連れて行く

これが、私にとっては未だに慣れないというか、「?」と思う文化。

日本では、友達との集まりにパートナーを連れていくことは、1〜数回ならあるかもしれないが、頻繁にはないだろう。

こちらでは、パートナーの友達との食事や飲み会にかなりの確率で連れていかれる。私は日本にいた時と同様、ほとんど連れていかない。相手を飲み会に連れていく:連れていかないの割合は、私が1:9、夫が9:1くらいだ。
「なんで君は俺を連れてってくれないの」と夫に言われたことはないが、内心そう思われていたらどうしよう、とたまに思う。

そして、夫の友達とご飯を食べに行ったりパブに飲みに行く時。彼の友達はいい人たちだし、話してて楽しくないわけではない。ただ、やはり自分の友達とは違う。月に1回とかそれ以上の頻度だと、「またか…」と思うこともある(実際パスする時もある)。

また、本人たちにしかわからない話をされるともはや話に入れないので、横に座っているだけの地蔵状態になり「私がここにいる意味ある?」みたいになる。

この状況に戸惑う方は他にもいたようで、アンケートでは「彼氏の友達とご飯を食べて昔話されるとちょっと困る」「昼から深夜まで延々と続くゲーム大会に誘われることも。ボードゲームはたしかに楽しいけれど、そこまでの長時間はキツイと思ってしまう。」という意見もいただいた。

また、中にはパートナーの男性から「君の友達(面識なし)の結婚式にどうして一緒に参加しちゃいけないの?」と訊かれて困ったというシチュエーションも。面識あるならまだしも、そりゃ友達だってびっくりしちゃうよね…。

家族のイベントはパートナーも一緒

これは、家族と当人の関係性にもよるけれど、家族のイベントにパートナーが同席するという場合は結構ある。結婚してからは、日本でも家族・親戚関係のイベントは同伴必須という場面も多いだろうが、こちらでは恋人の時点でもそれがある。

家族のイベントは、要は家族パーティーも含むのだが、その種類はさまざまだ。アンケート回答の中には、「彼氏の甥っ子の誕生日パーティー」「パートナーのおじの還暦誕生日パーティー」という、うーん、結構関係性が遠い…というイベントに参加したことがある方もいた。後者の方に至っては、その時日本から遊びに来ていた自身のお母様も参加することになったとか。

うちの場合は夫が家族でのイベントと縁遠いので回数は少ないが、まだ付き合って割とすぐの頃に「ドイツに旅行して親のところに泊まろうか」と言われて「!?」となった記憶がある(結局スケジュールの都合上流れた)。

「カップルぐるみ」の親密な付き合いが増える

上記にあげたことはお互い様で、私側だけでなく友達の恋人も同じように日々の生活に加わってくる。親友とは完全にカップルぐるみの付き合いになっており、それはそれで楽しい。友達のパートナーの私生活に関してもよく知るようになったりして(笑)。

こちらではパートナーと「物理的に一緒にいる」ことをより重視しているんだろうか。

というのも、こちらではいつから自分たちがカップルになったのか曖昧なことが結構あり、日本では「付き合っている」と見なされる行動(キスや肉体関係)も恋人選びの前段階で行われる。一旦カップルになると、一気に色々なところで「一緒にいる」のが暗黙の了解になる、というのが私の勝手なイメージだ。

告白のない文化では「カップル文化」に取り込まれたら恋人の証?

若干余談になるが、西洋圏では日本のような告白文化がない。
する人もいるだろうが、デート→告白→恋人というよりも、

デート(複数の人と同時進行もあり、肉体関係も含む。)→そのうち気の合う人とデートを重ねる→徐々にステディな恋人になる(commitmentという)というのが一般的であるようだ。

最初の段階で「I like you」と言葉にすることもあるが、それを言ったからといって「=自分たちは恋人関係だ」ではない場合もある(人による?)。謎である。

実際にイギリス人でも「私は彼の恋人なのかしら、なんなのかしら?」とこの過程で悩む人もいる(悩み相談を受けたことがある。バリバリ日本文化で育った私には有益な回答ができるわけもないが)。

自分が彼の/彼女の恋人とみなされているという目安として、「パーティーや友達との遊びに連れていかれ、『これが自分のガールフレンド/ボーイフレンドだよ』と皆に紹介される」「クリスマスなどの家族のイベントに招待される、一緒に過ごす」といったものがあるようだ。

なので、この「カップル文化」の輪に入ったら、それが「恋人になったことの証」なのかもしれない。

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