イギリスの医療システムの説明や、実際に病院に行った体験談など。
【記録】イギリスで大腸内視鏡検査を受けてきた体験談(後編)
「【記録】イギリスで大腸内視鏡検査を受けてきた体験談(前編)」に続き、ロンドンの病院で受けた内視鏡検査の様子をここに記録する。前編では経緯や検査当日までの準備について書いたが、この記事では検査当日の流れについて書いていく。
内視鏡検査当日 検査当日、水分制限による喉の渇きを耐えながら内視鏡科の受付に行く。予約時間より30分早く来てくださいと言われていたからその通りに行ったが、特に早...
【記録】イギリスで大腸内視鏡検査を受けてきた体験談(前編)
先日、人生初の大腸内視鏡検査をロンドンの病院で受けてきた。自分用の備忘録も兼ねてその時のことを記録していきたいと思う。本当にただの体験記録なので、これまでに内視鏡検査をしたことがある人にとって有益な情報はないと思う。
結果を先に行ってしまえば、腸内は何も問題はなかった(だから呑気にこんなブログを書けているわけだ)。
流れとしては、まず地元のクリニックで総合かかりつけ医(General Prac...
イギリスの新型コロナ用自宅検査キット「ラテラルフローテスト」を紹介する(実際の使用例)
新型コロナウイルス感染防止策として、2021年春ごろより、イギリスでは自宅でできる無料の検査「ラテラルフローテスト」が導入されている。私も利用したことがあるので、今回はこの検査についての概要と、実際の検査キット使用方法について紹介していく。
ラテラルフロー検査とは
このラテラルフロー検査は、鼻の粘膜を自分で採取して行う新型コロナウイルスの検査で、結果は15分ほどで迅速に出る。英語ではlater...
【統計で見る】イギリスのがん罹患状況:性別、年、人種別など。日本との比較あり
統計からイギリスを見るシリーズ。
現代日本人で2人に1人がかかると言われるがん。ではイギリスではがんにかかる人はどれくらいいるのだろうか。
今回は、イギリスの王立がん研究基金Cancer Research UKの統計資料(2017年のデータ、執筆記事当時最新)を基に、イギリスのがんに関する状況を見ていく。
イギリスのがん患者に関わる状況 2015~2017年の1年間の新規がん患者数は...
イギリスは自殺対策ホットラインの発祥地。現在はどんなサポートがあるのか
日本では「いのちの電話」など、精神的に弱っている人の悩み相談先としてのホットラインがあるが、イギリスではどうだろうか。
イギリスは自殺対策ホットライン発祥の地だった
もちろん、イギリスにもそうしたホットラインはある。しかも、実はイギリスがその発祥地であったのだ。
1953年、エドワード・チャド・ヴァラーというキリスト教の祭司が設立したのが「Samaritans(サマリタンズ)」という人生相談...
イギリスにも花粉症はある!日本にない種類の花粉症も
イギリスに花粉症があるかどうか知っているだろうか?
直球に言えば、答えは「ある」だ。だが、日本の花粉症とは少し事情が異なる(症状は同じ)。
イギリスも花粉症はある
イギリスでは花粉症はhay feverといい、日本と同じく多くの人を悩ませるアレルギー症状である。
花粉症の症状
イギリスの国民保健サービス(NHS)のウェブサイトによると、イギリスで花粉症とされる症状は以下の通り。まあ日本...
イギリスの医療システム:有料?無料?GP、NHS、プライベート病院すべて解説
※イギリスでは、国営の保健サービス(NHS)の救急車は、居住者であろうと観光客であろうと無料です。事故や緊急事態の場合、迷わず999に電話してください。
イギリスの医療システムは、日本とはかなり異なるので、日本人には最初はわかりにくい。この記事で簡潔に説明しておきたいと思う。
イギリスの医療システム
要約するとこの2点である。 どんな症状でもまずはGPという専門医にかからなければなら...
【統計で見る】イギリスも高齢化社会!日本と比較してみた
「統計で見る」シリーズ。
今回は、前回「【統計で見る】イギリスの人口が史上最多に。人口増加の原因とは? 」で参考にした資料と同じ、イギリス統計局が2017年に公表した「イギリスの人口統計2016年(執筆当時最新)」から、イギリスの高齢化社会の実像を見ていきたい。
概要と、興味深かったものを抜粋して訳してある。
元資料:Overview of the UK population: July...
イギリスの病院で血液検査を受ける方法
イギリスに来て3年になるが、この間1度も血液検査を受けていなかったので、ついに行ってきた。
ここでは、イギリスで血液検査を受ける手順を経験した通りに書いていくよ。
イギリスでは定期的な血液検査がない
今回検査を受けるために病院へ行った際、医者から衝撃の事実を聞いた。
「イギリスでは40歳未満の場合、何か異常がある時を除いて血液検査は普通しない」ということ。
もちろん日本のように企業が提供...