セビリアではイスラム風装飾が美しい個人邸宅(パラシオ)巡りがおすすめ!

スペインのセビリア旅行で観光した、美麗なイスラム風の要素を持つ邸宅を紹介したい。

今回の旅の概要と見どころ、クリスマス・年末年始の街の様子などはこちらの目次代わりの記事から。

南スペインの都市セビリア・コルドバの旅行レポとお役立ち情報

空いていて穴場!スペインのパラシオ

今回のセビリア滞在では、残念なことに、一大観光地であるアルカサルに行けなかった。入るのにものすごい行列で、オンライン予約のチケットも私たちが滞在する日程はすべて売り切れだったのだ。

アルカサルはイスラム様式が融合したスペイン王室の宮殿で、グラナダのアルハンブラ宮殿に影響を受けている。イスラム様式とゴシック、ルネサンス様式の融合した一大建築物に行けなかったのは惜しいが、その代わり、イスラム風の邸宅をいくつか回ることができたのだ。

宮殿や豪邸のことをスペイン語でPalacio(パラシオ)というようだ。セビリアの街中にはこのパラシオがたくさんあり、観光客向けに一般公開している。

このパラシオ巡りは当たりで、人もほとんどおらず、入場料も安く、ゆったりと見られるため、個人的には大満足であった。

この記事では、私が現地で見たおすすめの美しいパラシオを挙げていく。

古代ローマのモザイク+イスラム風装飾を見られるレブリハ宮殿

最初に見つけたのは、レブリハ宮殿(Palacio de la Condesa de Lebrija)という貴族の邸宅。オリジナルは16世紀に建設され、1900年代前半にレブリハ伯爵夫人によって修復作業が行われた。

2階建てで、自由に回れるのは1階のみ。2階も見たければ時間制のツアー(英語、スペイン語)に参加しないといけないという。今回は時間の関係で1階のみ観覧した。

チケット売り場がある入口には、このような鮮やかなタイルが四方を囲んでいる。描かれているモチーフは、各種芸術、世界の大陸、四季、美徳、信条、平和など。

この写真のものは、芸術の中の「音楽」。楽器を弾いている女性たちのが描かれ、上部中央にOIR(スペイン語で「聞く」という意味)と記されている。

これらのタイルは18世紀のものだという。

この入口を抜けると、パティオ(中庭)に出る。

繊細にイスラム文様が彫り込まれた天井や柱の装飾が美しい。

中庭をぐるりと囲むように四方に回廊があり、回廊の壁はカラフルなアラベスク文様で覆われている。異国感満載である。

そこにこの古そうな堅牢な宝箱のようなものが置かれており、なんだか映画の中に入り込んだみたい。

個人見学なので上には行けないが、階段も細かな装飾が大量でまばゆい。

この回廊からはいくつかの部屋につながっており、中はそれぞれ当時の部屋の様子を再現していたり、展示室として使われたりしている。レブリハ伯爵夫人が修復した際に、この邸宅を博物館のように整えたという。

ライオンを襲うガゼル スペイン(コルドバ) 987年

この邸宅内には、さまざまな時代の考古学的に貴重な遺物が保存されている。

そのうちの一つが、この美しい古代ローマ時代のモザイクである。伯爵夫人は、現代の技術を使って古代のモザイクを修復した最初の人物であると言われている。

この部屋には紀元前1世紀~紀元3世紀のローマ時代の陶器が並び、壁にはモザイクがいくつもかけられている。

床のモザイク。中央は、髪の毛が蛇で、睨んだ者を石に変える力を持つ怪物メデューサである。

一面の窓から光がたっぷりと差し込むサンルーム。天井が高く、開放的な空間が広がる。

ここを抜けると、サマーダイニングルームがある。鮮やかなブルーのイスラム文様で覆われた壁には、16~19世紀制作の多種多様な皿が飾られている。

中国の染付皿を思わせるスタイルのものも。

別の中庭にあった花壇は、カラフルでとてもオシャレ。こんな花壇、今でも流行るんじゃないかと思うのだけど。

写真で紹介したのに加え、さらに多くの展示品があるので、見ごたえはたっぷり。人もほぼおらず、静かな空間での鑑賞には最高のスポット。


レブリハ宮殿(Palacio de la Condesa de Lebrija)

住所:Calle Cuna, 8, 41004 Sevilla, Spain

料金:6ユーロ、時間制のガイドツアー(英語、スペイン語)参加の場合は10ユーロ

ややポップな装飾が可愛いPalacio Marqueses de la Algaba

ここは入場無料で入れるパラシオ。

元は15世紀に建設されたこのPalacio Marqueses de la Algabaは、約20年ほど前に修復されたばかり。ルネサンス時代の建築をそのまま残す貴重な建物だ。

ここのパティオは、緑豊かで、中央に噴水がある。噴水を持つパティオはイスラム庭園様式を代表する要素でもある。それがイスラム王朝支配時代にスペインにも根付いたのだ。

全体的に装飾は控えめで、階段などはポップな印象を受ける。

ここの部屋の中は古い遺物を置く博物館のようになっている。こちらは13~15世紀の焼成粘土製の壺。中央の大きな壺の上部分には、アラベスク文様がぐるりと周りに施されている。

クリスマス後の時期だったからか、邸宅内にはキリストの生涯を表す巨大なジオラマが設置されていた。

四面ある回廊のうち一面を覆う巨大なジオラマ。水場では本物の水を流すなど、本格的な作り。

中庭を上の階から眺めた様子。噴水もポップで可愛い。


Palacio Marqueses de la Algaba

住所:Plaza Calderón de la Barca s/n, 41003 Sevilla, Spain

入場料:無料

セビリアではもう一つ、アラベスク文様の内装を持つ旧病院である建物も見学した。

その病院内にある教会はバリバリのキリスト教装飾なのだが、それがもうすごかった。

空間恐怖症のようなレベルで埋め尽くされている。この圧倒的な教会を持つ病院は、期待を遥かに超えて見どころが盛りだくさんだったので、別記事にまとめた。

セビリアの中でも超おすすめスポットなので、ぜひご覧いただきたい。

むせかえるほどの装飾を持つ教会発見。セビリア「ロス・ベネラブレス病院」がすごかった

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