カナリア諸島、グランカナリアの面白い教会とスカートを履いたキリスト

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カナリア諸島

カナリア諸島、グラン・カナリアの教会に行った。変なものや面白いものをちょくちょく見つけたので紹介する。

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Catedral de Santa Ana (聖アナ大聖堂)

ここは博物館も併設されている、グラン・カナリアで一番有名な教会。

この博物館で私はあるものを見つけてしまったのだ……。

キリスト with スカート

ジーザス!!! 

全然目立たないところにある目立たないキリスト像。でもその赤いスカートだけがやたらと目につく。なぜスカート履いているのだろう。

これ、どう見てもスカートだよね……? めくりそうになった(しなかったけど)。キリストのスカートめくりそうになったことなんて人生でそうそうあるまい。

今まで多数のキリスト像を見てきたけど、スカートを履いたバージョンは初めて見たぞ。

古そうに見えるけど、19世紀に作られた像で、作者は不明とのこと。
それ以上の説明は一切なし。なのでスカートについて何もわからない。

「スカートを履いたキリスト」でググってみた。こんな単語でググった女、私以外にいないんじゃなかろうか。

しかし、この記事にたどり着いたそこのあなた! あなたもこのワードでぐぐってここへきましたね! 
迷える子羊よ……我々は同士です。

「スカートを履いたキリスト」でググると、検索のトップページに出てくるのは「ズボンに見るジェンダー論」とか「女性の尻を触った韓国のキリスト教会の牧師」とか、真面目な記事や危ないニュースしか出てこない。

1つだけ、どなたかのブログで「スペインにスカートを履いたキリスト像があった」という記載が(その方も理由はわからないらしい)。

やはりレアものなのか……。

教会の中もついでに紹介

教会の中はいたって真面目(?)に美しい教会。

すっきりとしたスタンダートな教会なので、博物館の方が見ごたえはあるかもしれない。

博物館に展示されていた聖人の像。素晴らしい作り。特に節くれだった老人の指の表現が秀逸。

刃物が刺さった人たち  

この教会には「刃物が刺さった人物彫像」が多く展示されていた。

博物館の上の階から、教会の内部が一部見える。そこで見えた赤ちゃんのキリストを抱くマリア像。

ナイフ、刺さってますけど……? 

これはマリア像の形式の1つで、マリアの穢れなき心を表すために、心臓にナイフが刺さったマリアが描かれたり作られることがある。(詳しく知りたい方はこちら)

猟奇的な表現だけど、まあ、まだわかる。

それより、こっちに私は驚いた。

刺さってますけど……?(2度目)

「殉教者たち」という題名の絵。殉教者を描くのはいいんだけど、頭に斧とかナイフとか突き刺さってるのシュールすぎる。
なんかギャグマンガみたい。キリスト教を貫いて死んだ尊い人を描くのなら、もっと他に表現方法あったんじゃないのか……というか武器は描かなくてよかったのでは……とかいろいろツッコミたい。

スカートを履いたキリストといい、このちょっとグロテスクな作品といい、なんだか不思議な博物館だった。

人もいないのでおすすめ度は★★★★☆。


Catedral de Santa Ana

住所:Plaza Sta. Ana, 13, 35001 Las Palmas de Gran Canaria, Las Palmas, Spain

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