ドーセット旅行③ジュラシック海岸でアンモナイトの化石探し

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イギリス国内

イングランドのドーセットエリアに旅行した時の記録第3弾。自然豊かなところでグランピングを数日して、その後他の場所を観光した。

グランピング体験はこれより前の記事にまとめている。

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この記事では、グランピング後、近いエリアのB&Bに泊まりながら観光したスポットのうち、海岸でアンモナイトの化石を探した時のことを書いていく。

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ジュラシックコーストを歩く

今回の旅は、ロンドンから車で3時間ほどのドーセットというエリア。

このドーセットの海岸沿い一帯はジュラシックコーストと呼ばれ、アンモナイトが発掘されることでよく知られる。2億5000万年前の地層が表れているのだそうだ。

この日化石探しのために歩いたのは、ジュラシックコーストの中でもチャーマスビーチ(Charmouth Beach)~ライム・レジスビーチ(Lyme Regis Beach)の間だ。このルートは化石探しビギナーにおすすめ、とどこかのサイトで見たからだ。

チャーマスビーチからスタート。色とりどりの石がたくさん集まっているビーチだ。

化石探しに行く時は引き潮の時間帯を狙っていった方が良い。ネットで「low tide time」とかで検索すればすぐ出てくる。また、化石探しを導いてくれるガイドを雇うこともできるようだ。私たちは眼を光らせて自分たちだけで探してやるんだ……!

注意深く石を見ながらゆっくり歩いていると、結構すぐに見つかった。小さなアンモナイトの化石。

これはかなりくっきりと貝殻の模様が見える。外側に輪を描くようにできている跡は、このアンモナイトの実際のサイズだろうか。手のひら2つ分以上ある、かなり大きいものだった。

大きな岩に、複数の跡が残っていて賑やかだ。中央のアンモナイトはくっきりと見えるが、後はわからない。そもそも化石なのか。

日差しの強い日だった。前日のグランピングのBBQで盛大に日焼けしていたため、この日はちゃんと日焼け止めを塗って散策。

しかしこのビーチ、生き物の気配がまったくない。引き潮の際に水のたまった場所とかに、カニやら貝やらいても良さそうなものだが、うまく隠れているのか実際に数が少ないのか、全く見かけない。

生き物はおらず、はるか昔の生命の跡だけが見つかる不思議な場所、という印象を受けた。

複数のアンモナイトの化石を持つ岩。この岩は2億年前から存在するのだ、と思うと、それを目の前にしている状況がとても奇妙に思える。そんな長い年月を経て私のスマホのカメラロールに収まるまで、どんなことを乗り越えてきたのだろう。

やっと生命を発見して安心する。ライム・レジスビーチに近づくにつれ、貝が群生しているのを見かけるようになった。

大きなアンモナイトの化石の、窪んでいる部分に水がたまって貝が住んでいた。貝殻の幅(深さ?)までわかるのは面白い。

ここ以降、ライム・レジスビーチまでの道には、踏むのが避けられないくらい大量の貝が生息していた。

思っていたよりもアンモナイトがごろごろ見つかって満足である。

ライム・レジスビーチ付近は、砂浜もあるが、このような磯も広がっている。ライム・レジスはチャーマスよりもずっと観光地化されていて、お店や土産物屋が多くある。

ライム・レジスの町でスーパーなどに寄った後、再び海岸を歩いてチャーモスに戻る。しっかり往復した。

チャーモスの売店で売っていたアンモナイトの化石。3ポンド程度と非常に安い。それだけ頻繁に見つかるということなのだろう。しかし、私たちが見つけたのとは雲泥の差で、こちらはくっきりきっぱり、いかにも立派な「化石」という感じだ。

これには手を出さず、私たちは自分で見つけた収穫物を持ち帰った。それらは少し後でお披露目しよう。

お腹が空いたので遅いランチ代わりに名物であるコーニッシュパスティをベーカリーで買って食べる。私はこのパイが大好きなのだ。

このドーセットよりずっと西にいった、イングランドの西端であるコーンウォールがこのパイの発祥の地だというが、今回行った海岸近くの町でも名物らしくいろいろなところで売っていた。現地では「traditional pasty」という名前で呼んでいるところが多いようだ。

中身は、牛肉、人参、ジャガイモ、玉ねぎなどが入ったシチュー。それがザクザクとした厚めのパイに包まれている。あー美味しい。ロンドンでもスーパーやベーカリーで売っているけれど、やっぱりお店の方が美味しいな。

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海岸で獲得した成果物

さて、お宝発表の時間である。

じゃん。今回の収集品はこちら。1つずつ説明しよう。

ペンはサイズ比較用。これはアンモナイトが形そのままに切り取られたような、奇跡的な化石。見つけたのは夫。他は重くて持ち運べるようなものでなかったので、超ラッキーだ。

ちゃんと貝殻の模様や螺旋の構造もしっかりと見える。

こちらは割と手頃なサイズなので持って帰ってきたもの。そもそもアンモナイトの一部なのか、他の生き物なのか、そもそも化石なのかもよくわからないが、記念ということで。

「梅干しじゃん」と思って拾った石。何度見ても梅干しにしか見えない。皮の寄り具合とかうまく再現されていて、彫刻品なのでは? という出来栄え。

トラ柄の石。なんとも絶妙な色合いで私の感性を刺激した。かわいい。

というわけで、かなり楽しめたジュラシック海岸。合計4時間くらいウロウロしていたと思う。

これより後の日は、ドーセットから近いエリアのスポットや自宅への道中にある街に寄ったりして、観光を楽しんだ。

それについては次の記事で紹介したい。

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Lyme Regis Beach

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