フリーメイソンの不思議なお宝の数々を見てきたよ(後編)

2017年12月11日

ロンドンの「フリーメイソン博物館&図書館」についに潜入を果たした。

前記事はこちら。


フリーメイソン博物館 The Library and Museum of Freemasonry
住所:Freemasons’ Hall 60 Great Queen Street London WC2B 5AZ, UK


「イングランドとウェールズでは20万人の会員と7000以上のロッジ(支部)がある。

世界では600万人もの会員がおり、会員になる理由はそれぞれ異なる。

新しい友達を作るため、または家族や社会に貢献するために入る人もいる。
しかしほとんどの人は、趣味としてフリーメイソンであることを楽しんでいる。」(博物館でもらったパンフレットより)

 

しかし、趣味と一言では片づけられないほど、奇妙だったり豪華な品々が展示されていたので、その一部をここでは紹介。

この巨大な中国製のパンチ・ボール(1812年製)は、イギリスからイギリスの配下であったインドのベンガルにできた最初のロッジ(支部)に、「本物の友好の証」として献上されたという。

1947年にインドがイギリスから独立し、このボールはイギリスに返還された。

パンチとは、ここでは複数のアルコールや果物を混ぜてつくるカクテルのような飲み物のこと。

決まった時間にパンチを作る儀式?があったようなのだが、そこにこのボールを使用した。
9.5ガロン(約43リットル)入るらしい。

説明にレシピが書いてあった。

  • 3つ星ブランデー…4.5リットル
  • ジャマイカ・ラム…4.5リットル
  • ウイスキー…4.5リットル
  • オレンジキュラソー…容量は1としか書いていないので不明。
  • ライム・ジュース…1パイント(約0.5リットル)
  • アンゴストラ・ビター…テーブルスプーン2杯
  • スライスしたオレンジ…2枚
  • スライスしたレモン…2枚
  • キュウリの皮…1本分
  • 砂糖…0.9kg
  • ひとつかみのハーブとスパイス(飾り用)

なんかすごいものができそう。そしてここでも入るキュウリ。

このパンチは必ず午後1時に作られ、夕方の宴会の前にソーダが注がれるんだとか。
4人の会員がボールの周り、東西南北に立って、ソーダをおごそかに注ぎ入れるらしい。

なんかここまで読んでちょっとげんなりしたのだが、カクテル作りも儀式なのか…。なんか4人が神妙にソーダを加えるのを想像したら笑ってしまいそうだ。

このコテ、「プロ・グランド・マスター」と刻まれている。

1971年に、イングランドのノーサンプトンという地域にフリーメイソンホールが完成した際、セレモニーに使われたとか。

結構使われた感出てたけど、セレモニーの時しか使われてないのかな。

この部屋の中で一番不思議だった品物がこれ。

一見ただの机だけど、なんか周期表のようなものが置かれている。

近づいて見てみても、何なのか、何に使われたのか、まったく見当がつかない。

説明を読んでみると、1925~1950年の間に作られた可能性が高く、スコットランドのロッジにあったものらしい。

数字には何らかの規則性がある。何かの計算に使われたらしい、ということまではわかっているが、この数字の組み合わせは、フリーメイソンに関係するものではないのだという。

職員の人に聞いても、「何に使われていたのか謎なんだ」との答え。うーむ…。

貝殻にフリーメイソンのシンボルが彫られた飾り物兼飲み物の容器。趣味と実益を兼ねたものとして一時期人気を博し、こぞって作られたとか。


ゾウのライター。インドの硬貨、ルピーを溶かした銀から作られている。19世紀には、ルピーを溶かして使うのは一般的で、溶かしたルピーは銀貨そのものより高価だったという。

戦争用のゾウをモデルにしていて、頭と背中には戦争用の飾りがついていて、要塞を背負っている。

1740~1763年に起きたカーナティック戦争(カルナータカ戦争)に関連していると見られている。この戦争はイギリス領インドとフランス領インドの戦争。


この展示室では、イギリス植民地統治時代の爪痕がところどころに出てくるので、いろいろ複雑な気分にもなった。

でも単純に、不思議なものを見ていて楽しいので、おすすめできる。ここで紹介したのは1%にも満たないほど、たくさんのものが展示されている。

ロンドンの中心部なのに、人もすごく少ないし、穴場な博物館。