ロンドンのフリーメイソン博物館に潜入してきたよ(前編)

2018年5月23日

ロンドンのフリーメイソン博物館にとうとう侵入してきたぞー!!


フリーメイソン博物館 The Library and Museum of Freemasonry

住所:Freemasons’ Hall 60 Great Queen Street London WC2B 5AZ, UK


フリーメイソンとは

日本語では友愛結社とも訳される、秘密団体。成立ははっきりとはわかっていないが、16~17世紀に誕生したという説が強いようだ。

博物館の入口の説明には、こんな言葉があった。

「1700年代、イギリスは産業革命の時代だった。人々は仕事を求め街をさまよった。クラブや社交界は現代化する新しい世界に属する人々のニーズを満たすものとして機能した。

こうした団体は、人々を納得させるような歴史的なルーツ、そして会員を必要とし、特別なシンボルによって表された。

フリーメイソンは昔の石工職人(団体)と関係があり、シンボルもそれにちなんだものとなっている」

多くの国に支部があり、ひとつの支部はロッジと呼ばれている。そのロッジを国ごとにまとめている大支部をグランドロッジという。日本にもある。

初めてのグランドロッジができたのはイギリスらしいから、フリーメイソンはイギリスが発祥なのかも。

宗教団体か何かと思われることもあるらしいが、博物館の人によると、「どこの出身でも、どの宗教、文化背景に属していてもフリーメイソンに入れる」らしいので、宗教などとは関係ない。

端的に言うと博物館はおすすめ

入場無料・写真撮り放題・説明したがりの職員がいる。

私が行ったときは、ニコニコしたプーさんのようなおじさん職員がよく話しかけてくれた。

「『ジャングル・ブック』って知ってる?あの作者もフリーメイソンだったんだよ」。へー。

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この本はフリーメイソンの基本について書かれたもので、1723年版。世界中のフリーメイソン団体に向けて書かれたものらしい。

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「Oddfellow」という秘密結社の儀式に使われたというマスク。怖すぎ。20世紀初頭のアメリカのロッジで使われた。

Oddfellowは、フリーメイソンにならって18世紀にイギリスで作られた結社で、フリーメイソンのいとこ的な存在?だそうだ。
ここに収容されてるってことは、フリーメイソンと同じって見なされていると思っていいのかな。


「兄弟へ」で始まるこの手紙は、新しくメンバーになった人へ送るもので、「あなたはロッジに承認されました…」などと書いてある。1813年にロンドンで印刷されたもの。

ここで見つけたのが、古い英語表記。200年前には「長いS」が使われていたらしい。左上の赤線を引いたところ、「Mason」のsがfのような文字になっている。この手紙では全部sがこの長いsで書かれている。

ただ法則はあるようで、sが2つ続く時(passなど)の2番目のsは短いsで書くようだ。

2つ目の赤線の「respective」は、長いSに加えてcとtがくっついている。この時代の流行だったのかしら。

こういった表記の変遷は見ていて面白い。

部屋中央に展示されていたこの巨大な椅子。日本人は3人くらい座れそう。(比較:夫)西洋人男性なら2人かな。

これはイングランドのグランドロッジのグランドマスター(トップの座)についたジョージ4世( 1762~1830)のための椅子で、なぜこんな大きいのかというと、

プーさん「それはね、ジョージ4世の大きい体に合わせて作ったからだよ。大きいというのは背ではなくて、横幅がね」

なるほど…。

プーさん「あれがジョージ4世の肖像画だよ」

私「…?(でもあれはそんなに太ってない)」

プーさん「めちゃくちゃ美化されてるよね」

…なるほど!

年に1度、フリーメーソンは大宴会を行ったようで、その時使われたコップなどがこれ。

説明によると、

会員で飲みものをシェアするのが恒例で、グラスをテーブルにガン!と何度も(リズミカルに)たたきつけるように置くことで、銃声のような音を出す。これを「メソニック・ファイヤー」という。
それに耐えうるようにグラスの底は丈夫に作られている。

メソニック・ファイヤー…。

丈夫なグラスを作るより最初からお上品に飲んだほうがいやなんでもないです…。

メソニック・ファイヤー、女性でもやってたのかな?それとも女性会員はいなかったのかな。

フリーメイソン会議室の1室。世界中どこのロッジでもこんな感じのレイアウトらしい。

図書室と呼ばれる、参考文献が並んでいる1室もあり、ここでは特別展をしていた。

「Healing Through Kindness」という展示で、フリーメイソンが医療施設にも関係しているという内容だった。

フリーメイソンは病院経営もしていた

イギリスでは、フリーメイソンが「メソニック・ホスピタル」という病院まで作っていた。

1911年に、会員の寄付金で設立。イギリスには今のような無料の国営病院施設が1948年まで存在せず、高額の私立病院か、福祉団体が運営する公共病院しかなかったという。

赤十字教会の看護師たち。この中の幾人かはメイソン病院でも働いていたようで、フリーメイソンバッジをつけている。撮影場所は働くメイソン戦争病院。

 

結論として、秘密ってほどの秘密は探れなかった。実際に会合で何をしているか詳細にわかればもっと面白かったな。

この図書室を抜けると、今度はフリーメイソンにまつわるお宝を見せる展示室が続く。そこは奇妙なものの宝庫だった。ぶっちゃけ、ここの展示室が一番面白かった。

後編へ続く。