「もののけ姫の森」をアイルランドで発見した

2018年3月5日

ジブリ作品の個人的ダントツ1位が「もののけ姫」である。というか世界のアニメ映画の第1位と今でも思っている。

もののけの森の舞台となったと言われる屋久島にも行ったが、私はあの「苔むした深い森」が大好きだ。

日本の誇る大自然の美だと思っていたが、なんと先日のアイルランド旅行で「もののけの森」を発見してしまったので、ここで紹介したいと思う。

個人的にはかなり(いい意味で)衝撃であった。

Killarney National Park

アイルランドの南西、キラーニーという地域にある大きな国立公園。相当広く、修道院や城の遺跡など見るものがたくさんある。

見どころの一つである、小さなトルク滝を見に行ってもののけの森を発見したのだ。

滝がある場所へ小川をたどって歩いていく。すでに若干の苔むし感がある。ここですでに「日本で見た川と似ているな」と感じた。

枝が触手のように見える、お化けのような木を見つけた。こ、これは…もうすでにもののけの秘境に入ったのでは…。

そして奥に行くにつれて、もののけの森が現れた。全体に苔むした、美しい森。山の神が目の前に見えるような。

滝も日本のものと大変よく似ている。とてもノスタルジックな気分になってしまった。

苔むした森に行きたかったら、日本に帰らずとも、アイルランドに行けばいいではないか。素晴らしい。

そしてこの鬱蒼とした場所にあった石垣。こ、これは…冒頭のタタリ神が崩して出てきたあの石垣じゃないかっ…!!

ここからもぞもぞ触手が出てきて、バーンと石垣を破壊してアシタカを襲いに来るのだ。
これを見た瞬間に「これはもののけの森だ」と私は確信したのだった。

(この他に、私はアイルランドでかなり唐突に「石垣」の魅力に気づいてしまったのだった。)

マックロス修道院

同じ公園内にある修道院にも足を運んだ。

1448年に建てられた、600年近く前のフランシスコ修道会の修道院である。長い歴史の中で何度も襲撃にあったそうだ。

1650年代にイングランドの軍人、クロムウェルがアイルランドを侵略したときにも襲われた。アイルランド人にとっては、侵略の爪痕でもある苦い記憶も持っている遺跡だ。

同じ敷地内にある墓地には、18~19世紀頃埋葬された、アイルランドの詩人たちのお墓がある。

柱に囲まれた中庭のような場所に、大木が1本だけ生えていた。根っこから枝の先までぐにゃぐにゃにねじれている。

なんかここだけ空間がゆがんだような、不思議な木だった。

建物は大変よい保存状態で、当時の暖炉と煙突もしっかり残っている。

ここは駐車場に車を止めて、15分ほど歩かないとたどり着けない場所にある。そのせいか、人もほとんどおらず静かだった。

この公園には、なんとも不思議な雰囲気が漂っている。原始林のような緑豊かな自然の中に、古い時代の悲しい歴史も閉じ込めているのだ。

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