人生どん底の精神状態だった時に生きる力を得た映画25選

2017年12月4日

ブラック企業で精神を病み、自分を必死に癒そうとしていた時、DVDを借りて映画を見まくっていた。3ヵ月で100本以上は確実に見たと思う。ほぼ毎日見ていた。1日3本見るときもあった。

映画を見まくったことで、救われた部分はかなりある。素晴らしい映画のひとつひとつを見るたびに、「世界はまだ美しいな」と思えたのだ。

この「心を揺さぶられる」という体験が、心が壊れてしまった人には必要だと思う。私の場合はそれが映画だった。

ここでは、見まくったもののうち、特に「見てよかった」と思った作品を挙げていく。洋画のヒューマンドラマがほとんど。古いものもあるが、「名作と言われて長い間人気なだけあるわ」と心から思ったものを入れている。

※イメージ画像からアマゾン・ビデオの動画配信画面or (配信していない場合は)DVD販売画面に飛べる。動画配信では、自分の端末にレンタルまたは購入ができるよ。

泣きまくった映画

すさんだ心を洗い流してくれた映画。

シンドラーのリスト

シンドラーのリスト(字幕版)

この映画は世界一の最高傑作だと思っている。

ナチスがユダヤを迫害していた時代、自分の権力とお金を使ってユダヤ人を自分の工場の従業員として雇い、一人でも多く救おうとしたシンドラーというドイツ人がいた。救う予定の人たちの名前をつらねたリストを、ユダヤ人秘書に作らせた。リストは膨大に長くなった。

秘書が、リストをまじまじと見つめて、「これは命のリストです」とシンドラーに話しかけた光景は、ずっと脳裏に焼き付いている。

だが、シンドラーはもともと聖人君子だったわけではないし、そう描写されているわけではない。妻がいるのに浮気をし、人を使い捨てるのもためらわない人間だった。だが、彼は現実に多くの命を救った。最後には、「もっと救えたはずだ」と思うほど、彼がユダヤ人を思う姿勢も変わった。

3時間の長編だけど、まったく飽きずに最後まで見てしまう映画。構成もアートワークもストーリーも音楽も超一級。モノクロームなんだけど、作中、ある一人の少女だけ、赤い色がついている。その映像美には何度見てもハッとする。

この「癒し期間」に初めて見たんだけど、この映画の全てが美しくて、感動という言葉では表せないくらい強い感情が沸き上がった。これが実話だと作中で知った時は鳥肌がたった。

ラストは美しくて悲しくて、息が詰まるくらい泣いた。

「戦争映画はつまらない」と思っている人(私もだった)にも、絶対おすすめできる作品。

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち (字幕版)

大学の清掃員をしている不良青年が、ふとしたことから天才的な数学の才能を発揮する話。

数学の教授が青年の才能を開花させようとやっきになるが、素行不良の問題児であったため、まずは心理学者にカウンセリングをしてもらうことにする。

なかなか心を開かない青年は、過去にあるトラウマを追っていた。自身もあることにトラウマを持つ心理学者は、時にぶつかりあいながら、根気づよく青年に歩み寄ろうとする。

最後、青年のバリアが解けた瞬間に私の涙腺も崩壊した。傷を負った人間が、やっと人を受け入れた瞬間だった。

風立ちぬ

風立ちぬ [DVD]

言わずと知れたジブリの大作。ちょうどこの「癒し期間」に上映された映画だったので、映画館で見た。

第二次世界大戦で日本が発明した戦闘機、「零戦」の設計者である堀越二郎の生涯をもとにした話。堀辰雄の小説「風立ちぬ」もベースにしているエピソードが出てくる。

重い病で寝込んでしまった妻に主人公が泣きながら抱き着いたところ、妻が衰えを知られまいと気丈にふるまうところは、「人間」を感じて震えた。

自分の作った零銭が、「…1機も、かえってきませんでした」と主人公が静かに言った場面が、一番印象に残った。

いいものを作ろうと努力を重ねたものが、戦争の主戦力となり、最後には特攻して散っていった。たぶん、どの国でも、似たようなことが戦争時には行われていた(今も)だろう。それを思うと、やるせなくなる。

終始、主人公が人間臭かったのが最大の魅力だった。

アルバート氏の人生

アルバート氏の人生(字幕版)

この映画の「空気」が大好きだ。イギリス映画らしい、静かな、しんしんとした寂しさをまとう作品。19世紀のアイルランドの街中の様子、当時の服装のクラシックさがたまらない。

執事として働くアルバートは、実は女性であることを隠し通して生きてきた人間だった。「彼」は物静かで生真面目な、中年の男性としてしか見られていなかった。そんな「彼」も夢を抱く。お金を貯めて、小さな店をパートナーと一緒に開業するのだ。

しかし恋い焦がれる彼女には相手にされない。真実を言えるわけもない。彼女にはそのうち他のパートナーができ、問題が起きる。それでも「彼」は最後まで自分の生き方を貫いた。

レズビアン映画と言えばそういう見方もできるが、それは映画の本質ではない。ジェンダーと、生き様と、当時の世知辛さが絡まりあった世界。

悲しく、美しく、深い映画だ。

 アイ・アム・サム

I am Sam アイ・アム・サム(字幕版)

知的障害を持つサムが、シングルファーザーとして娘を育てようと奮闘する物語。

娘が7歳になったころ、知的レベルは娘の方が高くなっていた。本を読んでいるときところどころスペルが読めないサムに、娘が気を使って「私も読めない」と言うんだけど、サムが「嘘だ、お前は読めるよ。頭がいいんだから」と言い合いになったところはぐっときた。

サムは「娘を育てるのに不適当」だと見なされ、ソーシャル・ワーカーに娘を施設に入れられてしまう。その後も父親のもとに戻ろうとするけなげな姿にきゅんとくる。

法廷で親権を取り戻すため、サムが女性弁護士にかけあっても、彼女は最初は知らん顔。徐々に弁護士は協力的になってくるのだが、2人が思いっきりぶつかる怒鳴りあいは両方に感情移入してしまった。

最終的にはハッピーエンドなので、安心して見られる。涙腺崩壊注意だけどね。

 A.I

A. I. (吹替版)

人間そっくりに作られた子供型ロボットが、あるファミリーのもとにやってくる。

そこの母親を本当の母親だと思い込み(そうプログラムされているからだが)、人間の息子とうまくいかず捨てられても、「ママ」のもとに帰ろうとするのが健気で悲しい。ロボットが社会に溢れ、「ロボット狩り」をする世界で廃棄のロボットを壊すショーが娯楽となっている世界は、剣闘士を戦わせて見世物にした古代ローマのように見える。

「ママ!本当の子供みたくなるから、お願いだから捨てないで」というロボットの願いは、最後まで悲しく響く。少なくとも、少しの救いはあるラストでよかった。

君に読む物語

きみに読む物語(字幕版)

誰かを本気で好きになったことのある人ならきっと誰もが共感する映画。このリストで唯一のラブストーリー。ラブストーリーというジャンルは好きではなくあまり見ないだのが、この作品はぜひ紹介したい。

1人の老人がノートに書き留めた、ある青年の物語を話し出すシーンから始まる。

青年と少女がひと夏の恋をする。離れても毎日手紙をやり取りしていたが、戦争がはじまり青年が徴兵されてしまう。時は流れ、少女は違う男性と婚約するが、青年が忘れられずけじめをつけようと会いにいく。

結局そこで2人は、いかにお互いを愛していたか、改めて気づく。その瞬間が、自分が初めて「人を愛すること」を実感したときと重なってしまった。

ただ、この物語の核心は一番最後にある。英語の原題は「The Notebook」だが、これを「きみに読む物語」と和訳したセンスには脱帽する。見終わった後、このタイトルの美しさと切なさがわかる。

つみきの家

つみきのいえ (pieces of love Vol.1) [DVD]

 日本人監督加藤久仁生が手掛けた、邦画初のアカデミー短編アニメ賞を受賞した12分のアニメ。セリフは一切出てこない。

海に沈む街では、水の嵩が増すごとに、人々は上に上に新しい住居を立て続けて生活していた。

そこに住む一人のおじいさんの物語。ある日、おじいさんは海に沈んだ部分の自分の家を探ろうと、潜水を始める。1階1階、潜るたびに、今は亡きおばあさんと過ごした昔の記憶がよみがえってくる。

このアニメは、とにかく色彩が柔らかいのだ。優しくすべてを包むようなタッチで、でもそれがおじいさんの孤独さを引き立てて、より泣けてしまう。たった12分なのに、全てが完璧な割合で構成されている、芸術作品だ。

ライフ・イズ・ビューティフル

ライフ・イズ・ビューティフル(字幕版)

古典的名作。大戦下のユダヤ系イタリア人の話。主人公の男性が運命の女性と出会い、子供を持ち家族をはぐくみ、そして家族もろとも強制収容所に送られてしまうストーリー。

男女でわかれて共同生活をする収容所で、事態もわからず母と離れて寂しがる息子を勇気づけようと、「ここでの生活はゲームだよ」と事実を気づかせないようにする。

離れてしまった妻ともコミュニケーションをとろうと行動したシーンは素敵だった。主人公が妻と出会ったときの決め台詞、「ごきげんよう、お姫様!」が重要なキーワードになる。

ラストは語れない。ハッピーエンドでもあり悲しみのエンドでもある。無償の父の愛に涙する作品。

「どんな状況下でも人生は生きるに値するほど美しい」という信念のもと作られた映画だそうだ。

グリーンマイル

グリーンマイル (字幕版)

スティーヴン・キング原作の映画。死刑囚を収容した刑務所に勤める看守と、殺人罪で収監された大男の物語。

少女2人が殺された残忍な事件の犯人として収監された大男は、電気椅子で処刑されるのを待つ日々を送っていた。だが徐々に、彼は不思議な能力を見せ始める。それとともに、彼が純粋な心を持っているとわかり始めた看守たちは、本当に彼が犯人なのか、処刑をしていいのか迷い始める…。

シリアスな話ではあるのだが、やや超能力というかファンタジーめいた要素もあって、長編だが展開に目が離せない作品。

話の中で、大男は「生きていくのに疲れた」という。主人公の看守は長生きするのだが、与えられた命を「自分に課された罰」ととらえる。

「生きる」がよくわからなくなっていた時に見て、「でも生きよう」と思った。なぜかはよくわからない。ただその2人の言葉が胸に残った。

シザーハンズ

シザーハンズ (字幕版)

手にハサミを備えた人造人間が、人間と触れ合う様子を描いたドラマ。

開発者の突然死で天涯孤独になった主人公は、ひょんなことから、ある家族のもとに住み始める。ハサミを生かして植木を整えたりペットのトリミングをしたりと、徐々に人気者になっていくが、そこの娘の恋人とはそりが合わない。

事故で娘の恋人をハサミで傷つけてしまった彼は、「化け物」として街の人々から追われてしまう。

一貫しているのは、人造人間の「孤独」だ。手の代わりにハサミを持ち、年をとらない、恋もできない、人間と同じにはなれない。ただ心だけが人間と一緒だ。こんな悲しいことがあるだろうか。

それでも、ラストは絶望ではない。悲しいのだが、愛がある。だから私はこの作品が好きだ。

希望がもらえる映画

見ているうちに、希望がわいてくる作品。

でも明るすぎるのは好きじゃないので、苦しい/悲しい状況→ハッピーエンドという構成が多い。

最強のふたり

最強のふたり (吹替版)

コメディよりのヒューマンドラマであるフランス映画。実話をもとにしている。

身体の不自由な大富豪と、その看護役として働く黒人青年の話。素行も悪く、バックグラウンドが真逆の青年の奔放さに心を開いていく富豪、というありがちな話ではあるのだが、とにかく演出がかっこいい。とくに場面場面で使われている音楽がどれも最高だ。

とくにオープニングのこの場面、「September」の曲がもう最高にノれる。私もこんな風に夜中のハイウェイ走りたい!!(できてない)

確実に感動するが、重すぎず軽快なコメディ調なのでするっと見られる。何度も繰り返し見ている作品。

イエスマン

イエスマン "YES"は人生のパスワード(吹替版)

「NO」が口癖で、さえない人生を送っていた銀行員が、「YES」を口癖にしたら、人生が激変した、というストーリーのコメディ。

主人公が「YES」を口癖にしたきっかけは、「イエス教」ともいうべき怪しいセミナーに迷い込んだのがきっかけなので、そこだけがちょっとうさんくさく見えるかも。でもまあ、フィクションだから。

実際、「YES」を口癖に前向きに生きるようにしただけで次々と人生に変化が起こるのは、本当に見ていて気持ちがいいくらいで、希望がもらえる。ただ、この映画のいいところは、なんでもかんでも洗脳のように「YES」を使い続ける主人公が、そのせいで再び人生路頭に迷ってしまうという、ただの一方通行なサクセスストーリーではないところ。

前向きになるのはいいけれど、考えて行動しないといけないよ、というシンプルだけど重要なメッセージをもらえる作品。

最高の人生の見つけ方

最高の人生の見つけ方 (字幕版)

余命数ヵ月という診断を受けた2人の老人が、「やりたいことリスト」を作って、実際にそれを実行するため世界を飛び回る話。

スカイダイビング、カーレース、ピラミッドに登る…など、とにかくやりたいことを全部やるぞ!とリストのままに駆け巡るのが痛快。

リストのひとつ、「世界一の美女とキスをする」という願いは、思わぬ、けれど最高の形で叶う。ここが見どころ。

実は老人の片方が大富豪でお金があるので世界中回れるんじゃん、という気分になるかもしれないけど、私は、彼らのように奔放なリストでも、時間はかかってもいいから、人生をかけてやりきってみたいな、と思った。

行きたいところに行く、やりたいことをする、会いたい人に会う。「好きなことをして生きていていいんだな」と自信を持てた作品。ちょうど、この「癒し期間」では、「自分のやりたいことをなんでもやる」をテーマにして自分を癒していたので、なおさら心に響いた。

素晴らしき哉、人生!

素晴らしき哉、人生! ジェームズ・スチュワート ドナ・リード CID-5011 [DVD]

古典映画だけど、まったく色あせない良作。「クリスマス・キャロル」に似てると思った。

一生懸命働いても、すべてうまくいかず、ことごとく苦境にぶつかってしまう男性が、ついに絶望しきってクリスマスの日に自殺しようとする。「生まれてこなければよかった」と嘆く彼の前に天使が現れ、「彼が生まれていなかった世界」を見る旅に連れ出す。

その旅の中で、徐々に、自分は色々なところに影響を与えていたのだ、と理解していく主人公。希望はまったくないと思っていた自分の人生にも、意味があった。

理不尽でも、どんなにうまくいかなくても、希望はまだ持てる、と思える作品。

ターミナル

ターミナル (字幕版)

どんな境遇でも、生きるための希望を見出すことができる、と思わせられるトム・ハンクス作品1つ目(2つ目は次に記載)。

アメリカの大きな国際空港を通過する間に、母国に事件が起こり国籍が失われてしまった男性の話。

パスポートが無効のため、アメリカ市内にも出られず、母国にも戻れない彼は、「空港に住む」ことになってしまう。英語もろくにわからない主人公が、徐々に空港で生活する術を身に着けていく、「空港サバイバルコメディ」

最初は何もわからなかった彼が、空港内で仕事を得、友達を作り、恋もする。しかし主人公には、どうしてもニューヨークに行かなかければならない「使命」があった…。

暗闇の中、なけなしのお金で買った英語のガイドブックを、母国語のガイドブックと照らし合わせて英語を勉強する姿が印象的。

主人公はブルガリア語を母語とする男性の役だが、ブルガリア人曰く、トム・ハンクスは言葉だけでなく仕草や態度もブルガリア人そっくりに演技しているというお墨付き。ぜひ字幕で見てほしい。

キャストアウェイ

キャスト・アウェイ (字幕版)

アメリカの大手宅配会社の管理職として世界を飛び回っていた男性が、飛行機事故で無人島にたどり着き、サバイバルをする話。

「キャストアウェイ」とは、英語で「漂流者」の意味。

ライターもマッチもない中火を起こすシーンや、どうにかして飲み水や食料を集めるサバイバル生活の場面はとても面白い。孤独の中、一緒に流れ着いた荷物かのうちの一つであるバレーボールに顔を書き、「ウィルソン」と名付けた主人公。「ウィルソン」に話しかけながら生活することで、正気を保っていられたのだ。

4年後、ウィルソンと彼は、時期を見計らって無人島から脱出する計画を立てる。

どんな境遇でも、生きるための希望を見出すことができる、と思わせられるトム・ハンクス作品2つ目。

ショーシャンクの空に

ショーシャンクの空に [DVD]

銀行のトップ2である頭の切れる男が、冤罪で刑務所に入れられ、脱獄劇を図る物語。

主人公は、長年服役している「物資調達役」の囚人と打ち解け、様々なものを融通して手に入れる。そのうち、看守も周りの囚人たちも知らぬところで、綿密な脱獄計画が進行していく…。

脱獄を成功させるために見事に立ち回る主人公の行動も見ものだが、もうひとつ、「囚人たちの諦め」が私には刺さった。

刑務所内の図書館の管理をしている、長期服役中の老人がようやく釈放され、50年ぶりに社会に戻るシーンだ。

刑務所にいる間に、世間には車が登場し、様相はすっかり変わってしまった。斡旋してもらったスーパーのレジの仕事に就くが、ペースの速い作業にはついていけない。結局、彼は自ら命を絶ってしまう。

長いこと刑務所にいた彼らは、もうそれ以外の場所では生きていけないことを知っている。だからあえて釈放されないように行動する者もいる。「釈放不可」のスタンプが押されるたびにホッとする。

なんとか外の世界に戻ろうとする主人公と、刑務所の暮らしに染まった囚人たち。2つの物語が、うまく交錯した絶妙なストーリー。外の世界で生きていこうと決めた主人公と「物資調達役」が言った言葉、「Hope is a good thing.(希望はいいものだよ)」は、一番の名言だ。

素晴らしくクールな映画

時に感動、時に最高にクールな、構成や演出、ストーリーがよく練られた作品。

ブルース・ブラザーズ

ブルース・ブラザース (字幕版)

コメディとミュージカルとアクションが混ざった、かっこよく楽しい映画。

主人公の兄弟2人「ブルース・ブラザーズス」が、お世話になった孤児院の財政難を助けるため、バンドを組んでお金を稼ごうと思い立つ。昔のバンド仲間を探す旅へと出かけ、謎の女に命を狙われたりネオナチの怒りを買ったりと様々なトラブルにあいながら、行く先々でライブをしていく。

謎に爆発シーンがたくさんあるのも面白い(笑)。

ジェームス・ブラウン、レイ・チャールズ、モデルのツイッギーなどの大御所もばんばん出てくるので、これまた圧巻。

主人公2人はいつも黒いスーツ、ネクタイ、サングラス、ソフト帽といったスタイルだが、これは「メン・イン・ブラック」や「マトリックス」の主人公のファッションにも影響を与えている。

作中でたびたび出てくる(というかそれがメインだが)ダンスやライブのシーンがいちいちイかす。音楽に詳しくない人でも楽しめること間違いなし。軽いノリなので、楽しい気分になるはず。

トゥルーマン・ショー

トゥルーマン・ショー (字幕版)

小さな島で朗らかに毎日を過ごす主人公の青年には、たったひとつ苦手なものがあった。それは、海。昔、嵐の中海で父親を亡くしたことがトラウマとなり、一度も島を出たことがないのだった。

ある日、彼は自分の周囲に違和感を感じるようになる。父親にそっくりのホームレスを見つけたのだが、その人物を確かめようとしたら、ホームレスは何者かに連れ去られてしまうのだ。

その後も次々と、周囲で不可解なことが起こり始める。まるで、彼の日常を誰かが操っているような…。

そう、青年の人生は、彼が生まれてから現在まで、全てショーとして記録され、世界で放送されていたのだった。彼の住む島は巨大なセットで、周囲の人物はすべて俳優、彼の人生は「ショー」として設計されたものだった。

最初に見たときは壮大なプロットに驚いた。してやられたというか、うまいなあ、と思った。自分の世界が全部作りものだと知ったら、どれだけ怖くなるだろうか。絶望するだろうか。いや、実はこの世は本当に作りものかもしれない、なんて思いながら見た。

フォレスト・ガンプ

フォレスト・ガンプ/一期一会 (字幕版)

知能指数が低い少年が、大人になって成功を収めるまでの人生を描いた作品。

「間抜け」とからかわれいじめられていた主人公が、幼馴染の少女の「RUN!(走って!)」という忠告でいじめっ子から夢中で逃げたことから、その俊足の才能を発揮させていく。

大学でのアメフトチーム、アメリカ陸軍、卓球など様々な場面で意図せず活躍していく主人公は、世間の名声とは裏腹に、純粋な心を持ったまま成長していった。その突飛な行動ゆえに、どう転がるかわからない展開が見どころだ。

典型的なサクセスストーリーのように思えるが、そうではない。最後、彼は愛した人と再開するのだが、人生は、成功ばかりではない。「人生はチョコレートの箱、開けてみるまで分からない」という作中のキーワードは、希望にもその反対にもとれる。

レクイエム・フォー・ドリーム

レクイエム・フォー・ドリーム <HDリマスターBlu-rayスペシャル・エディション> [Blu-ray]

これははっきり言って、救いのない映画だ。後味は悪いと思う。だが、演出がすごい。

医者からダイエット・ピルをもらい、ダイエットに励む未亡人と、ドラッグ中毒の息子の話。
ダイエット・ピルは実は覚せい剤のような依存的な作用があり、彼女は気づかぬうちに依存症になっていく。

息子は、恋人と一緒に洋品店を出す夢を見るが、ヘロイン中毒で腕を切断する羽目になる。恋人もドラッグに溺れ、売春で生計を立てるようになってしまう。

それぞれが、道は違えどドラッグによって破滅に向かってしまう物語。息子が母の依存症に気づいたときの衝撃を受けた顔は悲しい。彼もまた中毒者なのに。

全編憂鬱で暗い雰囲気だが、音楽、演出とあいまって迫真的かつ圧倒的なテンポで進んでいく。

テーマ曲だけでも聞く価値あり!!↓物悲しいけどめちゃくちゃかっこいい。

もののけ姫

もののけ姫 [DVD]

ジブリで一番好きな作品。あまり説明はいらないよね。

「生きろ」っていう直球なメッセージが、この時の私には必要だった。

森への信仰、生と死の捉え方、音楽、全てが完璧。日本人の魂に訴えかけてくるものがある。

ザ・ダイバー

ザ・ダイバー〈特別編〉 [DVD]

アフリカ系黒人として世界で初めて「マスターダイバー」の称号を得たカール・ブラシアという男性の伝記的映画。

泳ぎのうまさを見込まれ、重要なポジションに抜擢された主人公の黒人海兵は、潜水士になる夢を持つ。

1000にも及ぶ嘆願書を出して念願の潜水士養成所に入った彼だが、当時黒人差別が横行していたアメリカで、猛烈ないじめを受ける。さらに不運なことに、事故で片足を無くし、義足生活を余儀なくされる。

最後の場面で、130キロもある潜水服を身に着け、義足で体を引きずりながら一歩一歩進んでいくシーンは、熱いものがこみ上げた。鬼教官が主人公をだんだん理解し認めていく心理関係も実に引き込ませる。

これが実話だということに、人間は美しいな、と感じた。

リプリー

リプリー(字幕版)

男性同士の同性愛がテーマだけど、主人公の貧しいが頭の良い青年リプリーが、次々と違う人物のふりをして生きていくという、トリックに富んだストーリー。

ある大富豪から、ボンボン息子をバカンスから連れ戻すことを頼まれたリプリーは、大学の友人を装って息子に近づくが、そのうち友情以上の感情を彼に抱き始める。

息子も最初はリプリーを物珍しさから気に入るが、飽きるとぞんざいな扱いをするようになる。リプリーは愛憎余って彼を殺してしまうが、その後は彼にもなりすまし、2人の人物を演じる二重生活をすることとなる。

次から次へと物語が展開していき、主人公のなりすましがいつばれるかとハラハラしながら見てしまう。